一生付き合う名前。名前は時にしてその人の運命さえも変えることがある。当然いい加減につけるわけにはいかない。
妊娠したと聞いたときからどういう名前にするかを考えていた。私の名前は「○○のような子になって欲しい」という思いから付けられた名前ではなく、祖父と父から一字ずつもらって付けられた名前だ。私はそうして付けられた自分の名前を気に入っている。
「一字もらう」という名前の付け方は私が自分で気に入っているだけに、息子にも…と考えている。私の名前は漢字二文字。初めの字は父からの字で、これを使うとどうも私や父と同じような名前になってしまう。使うのなら下の漢字「之」を使いたい。
当初は「雅之」という名前を考えていた。「雅」という字はその文字が持つ意味も魅力的であり、また男であるならば粋に生きて欲しいという思いもこもっていた。しかし、昨年交通事故にて亡くなった妻の友人が「まさみ」という名前で、妻が「まさちゃん」と呼ぶことに抵抗があるということから、この名は諦めた。
半ば決めた名前をもう一度無から作り出すというのは意外に難しい。私は妻や義理の母と話をしながら5つの名前を考えた。そのうち残った名は「俊之」、「龍之介」、「直人」などであった。
この名前をA4用紙に印刷し、並べる。今日福島からやってくる私の父母も含めて命名式である。結果、ほぼ満場一致で「龍之介」になった。「龍」の漢字は少々難しいが、あまり今どきらしくなく(当て字のような名前を妻は嫌っている。必ず読める字でとのリクエストがあった。)私も非常に気に入っている。龍と言う架空の生き物は中国であれば天子を意味し、日本でも水を司る神として崇められている。その龍のように元気に育って欲しいという思いである。また、私の祖父は「吉之助」、「久助」という名で、漢字は異なるが音としてそれを継承している。
息子がもう少し大きくなったとき、この名を気に入ってもらえれば幸いである。
この日のために秘蔵しておいたニッカウィスキー「鶴」。ニッカのブレンデッドウイスキーの最高峰である。サントリーの「響」17年と同じ価格帯だが、私には断然「鶴」の方がおいしく感じられた。シングルモルトに比べると下級に見られがちだが、ブレンダーがしっかりしていればこれほどまでにおいしくなるものかと驚いた。また白色で鶴のエンボス加工がされているこのビンも驚かされる。しいて言えば、ウィスキーの残量が良くわからないことに困った。とはいえ、やはりスリムボトルよりはこちらの方が美しい。味は宮城峡に近い。ピートの強さよりもやわらかさを感じる。余市ではグレーンウィスキーは作られているのだろうか?仙台工場だけだったような気がするが…さらりとしたこのウィスキーは癖の悪い酔い方をしない。いくらでも飲める。最近外で飲むと悪酔いするようになったのは、ろくでもないものを飲まされているからなのだろうか?


コメントする