私の手元にあったSpeedmaster Automatic Ref.3513.50を父に返し、入れ替わりという形で私の手元にこの時計がやってきた。3513.50は7ヶ月という短い使用期間であったが、街で同じものを身につけている人をあまりに多く見かけたため、ちょっとうんざりしてしまった。私は見ていないので良くはわからないのだが、昔「エンジン」というドラマで木村拓哉がこの時計をしていたそうで、放映当時に随分と売れたそうである。その名残であろう。
SpeedmasterはProfessionalとAutomaticの2ラインに大別できる。前者は手巻きのムーブメントを採用しているのに対し、後者は文字通り自動巻きムーブメントを採用する。Speedmasterの輝かしい伝説としてよく挙げられるNASAの正式採用、宇宙空間・月面での使用、アポロ13号の事故からの乗組員救出を果たしたのはProfessionalの方である(無重力空間で自動巻きは意味がありませんからね)。このProfessionalの裏蓋には
FLIGHT-QUALIFIED BY NASA FOR ALL MANNED SPACE MISSIONS. THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON.
との記載がある。
Professionalのデザインというと、黒い文字盤に白い針のモデル(Ref.3570.50)を連想するが、私の元に来た3575.20は白い文字盤にメタルブルーのアロー針である。さらに12時の位置にもう一つインダイヤルが配置され、この針では日付を示し、文字盤部分は月の満ち欠けを示すムーンフェイズになっている。さらに、タキベゼルの素材が18Kホワイトゴールドに変更されている(傷だらけになりそうだが…)。またAutomaticの多くは風防がプラスチックだが、サファイアガラスに変更されている。これは好き好きだろう(プラ風防は傷つきやすいが、コンパウンド等で磨けばすぐに綺麗になる。風防自体も高いものではない。サファイアガラスは、万が一ヒビでも入った日には…ゾッとする)。
ムーンフェイズを持つ時計は既に一本持っているのだが、私の身の回りには月齢の表示があるカレンダーが無いためまともに使ってはいなかった。だが、この時計にもムーンフェイズがついているとなると、どうしてもあわせたくなってくる。幸いにもネット上で月齢が確認できる非常に便利なサイトを見つけることが出来た。これを使ってあわせている。このところ天候がくもり続きで、実際の月の満ち欠けと合っているかどうか、まだ確認は出来ていない。
パワーリザーブは45時間だから、二日間ぜんまいを巻かないと停止してしまう。設定した日付と月齢がずれるのが嫌なので、使う使わないに関わらず、朝出かける前にこの時計のゼンマイを巻くようにしている。3513.50にも手巻き機能があったが、それに比べると巻き上げ感は軽い。まぁ、3513.50は自動巻きなのでほとんど巻くことが無かったため、比較的固いままだったのだろう。
この時計のデザイン、実はものすごく気に入っている。白の文字盤とブルーメタリックの針の組み合わせが非常にさわやかに感じられ、Speedmasterの中では最も好みのモデルである。難点は、フェイスがものすごく大きい(タキメーターを含むと、直径41mmもある)ため、ちょっと細めの私の腕には大きすぎるのである。3513.50は比較的しっくりくる大きさ(直径38mm)であった。3mmの差なのだが、それだけとは思えないほどの差に見える。タキベゼルが平たくなったことと、リュウズやクロノグラフのボタンが若干大きくなったことが、より視覚的に大きく見せているのかもしれない。
定価が\619,500と、私が所持している時計の中でも群を抜いて高価な品である。一生モノの一品と言っていいだろう。大事に使っていこうと思う。
Movement Cal.1866 (Manual-winding Chronograph Movement)
Cal.1866 18 jewel manual movement (base caliber Nouvelle Lemania 1873)
Speedmaster Moonphase Calendar chronograph.Rodium-plated finish Power reserve: 48 hours.21,600 A/h 3Hz.


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