OMEGA De Ville Co-Axial Power Reserve (Ref.4832.31.32)
使用レビュー

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かれこれ購入から3週間あまり経ったDe Ville Co-Axialだが、大体週に2~3回の頻度で使用している。使用するたびにケースの仕上げの良さにうっとりさせられる。ラグジュアリー路線の製品とはいえ、ここまで今まで使用してきたOMEGAの時計とケースの質感が違うとは…。先端が曲げてある針や、ブルースチールのスモールセコンド針まで全てに気品が感じられる。常用しているOMEGA Seamaster 120m automatic(Ref.2501.31)と比較すると、同一ブランドの製品とは思えないほどである。まぁ、定価にして2倍の差があるわけだから仕方が無いだろうか?

ケースの裏蓋にはギリシア神話の時間神「クロノス」が彫刻されている。"De Ville"はフランス語で「街」を意味する言葉であるためか、今までのモデルにはこのような市街地の彫刻がされていた。この「クロノス」の細かい彫刻にも気品を感じるのだが、せっかくならばシースルーバックにしてほしかった。新型のCal.8500ほどではないにしても、Cal.2627もそれはそれで美しい仕上げがされている(こういうのはオーバーホールをする職人しか見られないって、もったいなすぎると思うんだけど)。

このモデルはパワーリザーブメーターが付いているので巻き上げ効率が視覚的に確認できるのだが、Cal.2627はゼンマイの巻き上げ効率がかなり良いようで、オフィスワーク中心の私が使用しても、パワーリザーブメーターが3/4以下になることはまず無かった。まぁ、パワーリザーブメーターが付いた時計を他に持っていないので、実際にどれだけ巻き上げられているかという比較は明確には出来ないのだけど…まぁ、感覚的な比較である。
逆に巻き上げ効率が良すぎるがため??かもしれないのだが、クロノメーター規格準拠の割にはかなり進むような感じがする(動力にゼンマイを使っているため、巻上げが多いときと少ないときで駆動力に差が出てしまう。機械式の宿命である)。日差+8秒というところである。まぁ、規格範囲内ではあるが。
時計を手で振ったときには、自動巻きのローターが「ゴロンゴロン」と回る感触が手に取るようにわかるため、自動巻き機構についてはちょっと興ざめしていたのだが、腕にはめているとこのような感覚は全く無くなった。過去に持ったことがあるSpeedmaster Ref.3513.50は腕にはめても「ゴロンゴロン」としていたけれど(しかもあれは片方向のみの自動巻きだったから、巻き上げ効率もあまり良くなかった)De Villeではそういった感じは全くしない。高級ラインのモデルだけに、こうした点はどうしても見逃すことは出来ない。

アリゲーターレザーストラップは肌によくフィットし、少々赤みを帯びた茶色から気品が感じられる。だてに\35,000はしないなぁという感じである(金無垢モデルでも同じストラップを採用しており、ストラップだけならばOMEGA最高峰のものである)。今年は私の中で茶色が流行っており、ネクタイの色とあわせたり、服装とあわせながら楽しむことが出来る。

また通常の尾錠ではなく、デプロイメントバックル(Dバックル)が採用されているため、着脱が容易である上に、レザーストラップにかける負担も少ない。あとは汗などの水気に注意しながら使えば、3年くらいは持つのではないかと期待している(毎日使っているわけではないので…夏場はしばらくお蔵入りでしょうか?)。高級時計はもうすべてDバックルにしてほしいものなのだが、私がちょっと気になっているIWCのポルトギーゼオートマチックは通常の尾錠なのである。何だかちょっと惜しいといつも思っている。

と、ここ数週間のレビューをしてみたのだが、全くといっていいほど悪い点が見つからないのである。スーツに合うという前提で買ったが、カジュアルシーンでも意外と違和感無く使えてしまう。
先日、2008年版のOMEGAのカタログを入手したのだが、このモデルの販売は残念ながら終了してしまったようである(Webサイトにはまだ残っているようだが)。De Villeのラインナップはアワービジョンとプレステージ、クロノスコープ、X2に集約されるようである(X2って売れているのだろうか?身につけている人を見たことがない)。随分と短命だったシリーズだが、OMEGA社自体が高級時計路線に移行しようとしている中では淘汰されざる得ないモデルだったのかもしれない。私として言えば、いい時計が非常にいい値段で入手でき、それだけで十分幸せである。

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