今年は29日があるのだが、30,31日分の日付を進ませなくてはいけない。腕時計の話である。
私が所持している時計の大半はデイト機能付きである(そして、パーペチュアルカレンダーなどという高価なものは持っておりませんよ)。31日が無い月には日付送りではなく針を1日分進ませて調節するのだが(あわせて、機械式では避けられない誤差も修正)、30,31となると日付送りの機能を使いたくなる。
前にも書いたような気がするが、20:00~翌4:00位の時間に日付送り機能を使うのは厳禁である。ちょうど日付を変えるための歯車がかみ合い始め、完全に日付をかえて歯車が離れるまでにこれだけの時間を要するのである。この状態で無理やり日付を動かすと歯車を破損する可能性が出てくる。日付をずらすのならば、上記時間以外まで針を移動させ(必ず時間が進むほうへ針を動かすこと。逆に動かすのも故障の原因となる)そこで日付を変えるようにすればよい。
機械式時計に関しては高価=丈夫という式は成り立たない。むしろ複雑機能を有しているがゆえに、本当に高価な時計は逆に脆いほどである。例外的に比較的丈夫なのがROLEXで、この「道具としての安心感」がこのブランド人気の一つの理由といってもよいだろう。
2008年2月アーカイブ
結局、サーバのOSはCentOS 3.9となった。kernel2.4採用のRedHat系ディストリビューションで、メンテナンス期間が現在も続いている(2010/10/31までサポートするらしい)のはこれぐらいだったのである。FedoraCoreなどは、次バージョンが出てしまうとあっという間にメンテナンスを中止してしまうのだが、それに比べるとCentOSは随分と良心的な運用をしているように思う(FedoraCoreは実験的要素が非常に強く、新しいものが出たらバージョンアップしてしまうような人が主に利用しているのだろう…実運用するサーバOSとしてはどうなんだろう?)。
CentOSは、有償のRedHat Enterprise Linux(以下RHEL)から商標、商用パッケージを含まない形でリビルドされたPHELクローンOSである。よって、パッケージ管理にrpm,yum,up2dateを使用することが出来る。CentOSとRHELはメジャーバージョンの数字が合えば双方の環境で同じプログラムを利用することができる。例えばRHEL3用のrpmならば、CentOS3.xで動かすことができ、RHEL4ならばCentOS4.xでも動作する。RHELの豊富な資産を使えるということは大変ありがたい。
これを使って、細々と現行サーバからの移行をしていく予定である。しかし、このブログはうまく移行できるのだろうか?MovableTypeのバージョンアップも兼ねる作業になるので、ちょっと心配である。
ヤフオクで落札したサーバについてきたRAIDコントローラである。IDEのRAIDコントローラなので当然高価なものではない。安価なRAIDコントローラはパリティの計算等をするプロセッサをRAIDコントローラに持たせてはおらず(これを持つのは少なくとも10万円は超えるSCSI RAIDコントローラだろう)HDDへの書き込みが発生するとCPUのリソースを使いながらHDDへのデータ書き込みを行う。このときの消費リソースが半端ではなく、1GBを超えるデータの書き込みを行うと、ほかの操作が全くできない。さらに遅延書き込みも行うため、GUI上では書き込みが終了した後もリソースがしばらく解放されない。RAID5の特性上、書き込みが通常より遅くなることは予想していたが、これほどすごいものだとは思わなかった。ちなみに、読み込み時はほとんどリソースを消費しない上に、比較的高速である。
このRAIDコントローラの問題はこの程度のことではない。大変困ったことに、Linuxのkernel2.6以降でデバイスドライバが提供されていないのである。RAIDコントローラが使用するのはLSI LogicのMegaRAIDというドライバである。同じものがkernel2.4,2.6ともにリリースされているにもかかわらず、2.6用ドライバにはCERC ATA-100 RAIDコントローラ用のコードが含まれていないのである。
もともと、サーバ用OSとしてはFedoraCore8を予定していたのだが、FedoraCoreは全てKernel2.6が採用されている。インストーラはHDDを見つけることすらできないという状況であった。試しにRedHat Linux 9のインストーラを試したところ、全く問題なくHDDが認識された。2.4用ドライバと2.6用ドライバが異なることに気づくまで、私は3日もかかった。時間を返してほしいもんである。
ならばこのRAIDコントローラを使うのを止めよう…FedoraCoreにはソフトウェアRAIDというものがあるじゃないか!と気を取り直してサーバの筐体を開けてRAIDコントローラを抜いた。そしてHDDをマザーボードのIDEコネクタ側に接続する。
このサーバのマザーボードはちょっと変わっていて、IDEのポートが3つあるのである。普通はprimaryとsecondaryの2つに対してさらにprimary,secondaryがあるから合計4つのIDE機器が接続できるのだが、このマザーボードにはさらにthirdlyというポートがある。つまり6台のIDE機器が接続できるわけである。secondaryはDVDコンボドライブとテープドライブが使用している。残りを全部HDDへ割り振ってしまおうという方法である。
今度は無事、全てのHDDが認識され、それらをDisk DruidでソフトウェアRAID化。4台あるわけだからもちろんRAID5に設定。フォーマットしてRAIDを構成してインストールをするのだが、"critical error"などと表示してインストーラがガンガンとまる。しかもそれはプログレスバーが90%位まで行った時に発生するわけである。半ばFedoraCore8は諦めて下位バージョンのものをインストールしてみるものの、ダメ。もうFedoraCoreじゃなくても、同じRedHat系のディストリビューションならいいや!と思いCentOSやWhiteBox Linuxを試すが、ダメダメ。それらの下位バージョンも試したが、ダメダメダメ!
どうやらこのヘンチクリンなマザーボードがダメらしい。3つもあるIDEポートが仇になったか…と、このことに気がつくまでに4日(休日含む)を要した。時間と焼いたCD-R、DVD-Rを返してほしいものである。
で、もう現行のLinuxのディストリは諦めました。もうkernel2.4でいいから、RAIDコントローラを使おうと。おれの一週間は一体何だったんだ…
このブログやら何やらが動いているサーバは実はノートパソコンである。しかもPentium3 500MHz メモリ192MBという何世代前になるのか良くわからないようなパソコンである。これにFedoraCore1をインストールし、Web以外にもDNSやメールサーバとしても使用している。HDDが40GBほどあるので、データを家に転送する際にも使用している。
1度、4年ほど前にHDDのクラッシュを経験したが、それ以降は一向にトラブルは無し。音も静かだし消費電力も少ない。ロースペック故か、発熱もそれほど無い。しかし、またクラッシュしてしまえばおしまいである。冗長性が全く無い綱渡り運用が続いている。
そろそろスペックアップと冗長性が必要か…NAS専用機が死んでしまったため、LAN環境下のストレージ強化もしたいし…(外向きと内向きでサーバは別ける方が良いんだろうけど、予算と場所が無い)というわけで、DELLの廉価サーバPowerEdge 600SCをヤフオクでゲットした。こんなスペックのマシンである。
- CPU:Pentium4 2.8GHz
- RAM:1.5GB
- RAIDコントローラ:CERC ATA-100/4CH RAIDコントローラ(4チャネル、IDE RAID)
- HDD:1TB(EIDE 250GB*4 RAID5構成のため、実質750GB)
- 光学ドライブ:DVDコンボドライブ
- FDD:3.5インチFDD
- テープドライブ:PowerVault 100T Travan 40(40GB)
- グラフィックコントローラ:ATI‐Rage XL グラフィックスコントローラ(8MB)
- ネットワークコントローラ:インテルR PRO/1000MT ネットワークコントローラ
- 外形寸法:(W)203×(H)431×(D)495mm
これらすべてをそろえて、総額約4万円ほど(手持ちのパーツは含まず)。結構いい買い物をしたと思っていたのだが、これから色々と地獄を見るわけである…
前回までETA社のエボーシュの紹介等をしてきた。スイスの時計産業がどれだけETAのお世話になっているかを理解いただけたかと思う。スイス製の80%を超す時計に今やETAのムーブメントが搭載されている。
2002年、スウォッチグループ会長、ニコラス・G・ハイエック氏は「2003年から他社へのムーブメント供給を停止する」と発表。その理由は「ETAムーブメントを使うことでスイスの時計メーカーがイノベーションしなくなった。そのため、ETAムーブメントの供給を止めることとした」としている。しかし、実際は台頭しつつあるリシュモングループへの牽制であると考えられる。スウォッチグループとしては、ほかのグループがETAムーブメントを使って利益を得ることに我慢ならなかったのだろう。
この処置に驚いたETAの上客であるセリタ社、ラ・ジュウ・ペレ社は、供給停止は不当として、スイスの独占禁止法調停委員会(COMCO)に提訴。その裁定によりETAのムーブメント供給停止は回避された。しかし、これに裁定に対するスウォッチグループの回答は2008年に複雑時計用エボーシュの供給停止、2010年にはムーブメントの供給量を25%まで削減、2011年には独立企業の顧客にのみ完成ムーブメントを提供することを発表。結局、多くのメーカーが望んでいた「部品単位での供給」は完全に絶たれることになった。これがETAの2010年問題といわれるものの全貌である。
このような発表を受け、各社は自社ムーブメントの開発や、ジェネリック・プロダクト(リプロダクト)製品の開発に乗り出した。すでにCal.2892や7750の特許は切れているため、ETAの部品を使わずに同等のムーブメントを開発することはできるのである。
自社ムーブメント開発の動きはJaeger-Le Coultre,Ebel,IWC,Mourice Lacroixあたりから実際に動きが見てとれる。Cal.7750を使用せず、垂直クラッチやロングパワーリザーブのための最新技術が惜しげなく投入されたムーブメントの開発が急ピッチで行われている。しかし、これらの開発にかかった費用は製品に上乗せされるため、同メーカーとは思えないような価格設定がされている製品が少なくはない。これは私のように「金持ちじゃない時計好き」には非常に頭が痛い問題である。
元々の「ETAを使う理由」の重要な柱である「機械式時計でも価格を上げることなく市場に出せる」という点が見失われてしまった。
SEIKOやシチズンはクォーツムーブメントの提供はかなり広範囲に行っているものの、機械式ムーブメントの提供を行っていない。これは一度「機械式を捨てた」という歴史があるからだろうか?高品質な製品を作れるメーカーがエボーシュメーカーを担ってくれると、ユーザーとしては一安心なのだが…
1973年に登場した自動巻きクロノグラフETA Cal.7750。設計はエボーシュSA時代のクロノグラフの名門、バルジュー社である(そのため、バルジュー7750と表現される場合もある)。スペースを多く必要とする自動巻きクロノグラフだが、自動巻きを片巻き化して省スペースを図っている。
他のETAムーブメントと同様に、合理的な設計がCal.7750にも施されている。自動巻き機構だけではなく、クロノグラフ機構もほかのムーブメントに比べると省スペース化されているが、機械式時計を構成する上で必要な各種パーツは非常に大きくなっている。このため耐久性の向上や、精度向上が図られている。また、ゼンマイからのトルクが非常に高く、複雑機構をアセンブルする際のベースムーブメントとしても十分に耐えられる設計となっている。
2005年には長い歴史を持つCal.7750ベースの新ムーブメント"Valgranges"が発表された。Cal.7750よりもムーブメントサイズが大きく、大サイズケースにもフィットするように設計された。
ETA Cal.7750

- 1973年発表
- 自動巻き、片方向巻き上げ
- 直径30mm、厚さ7.95mm
- 28,800振動(8振動)
- 25石
- パワーリザーブ42時間
- 30分、12時間積算計付き
- Cal.7751はCal.7750にトリプルカレンダー・ムーンフェイズ機能を搭載したもの
- Cal.7753は横目3カウンターのデイト表示機能付きだが、カレンダーの早送りは11時方向にあるプッシュボタンで行う
- Cal.7754は横目3カウンター仕様で、GMT機能付き
- Cal.7760はCal.7750から自動巻き機構を取り外した、手巻きデイデイトクロノグラフムーブメント
- Cal.7765は2カウンター式手巻きデイト表示機能付きクロノグラフムーブメント
- 2005年発表
- 自動巻き
- 直径37mm
- 28,800振動(8振動)
- 25石
- パワーリザーブ46時間
- 30分、12時間積算計付き
おそらく、スイス製クロノグラフ腕時計の90%近くに採用されているだろう、Cal.7750。有名どころをあげると、OMEGA SpeedMaster Automatic,Breitling,TAG HEUER,ORIS,Ebel…まだまだある。
これだけ浸透しているETAのムーブメントだが、スウォッチグループ会長ニコラス・G・ハイエック氏は爆弾発言をして、スイスの時計業界に震撼を与えた。その辺は明日~。
クロノグラフ機構を持たない自動巻き時計に幅広く利用されているこのがETA社のCal.28系ムーブメントだが、Cal.2894の登場により比較的高価なクロノグラフにも搭載されるようになった。
非常に合理的に設計され、頑丈、高精度なだけではなく、メンテナンス性も非常に高いこのムーブメントを紹介する。
ETA Cal.2824

- 1971年に発表。
- 手巻きの上に自動巻きを重ねた、強固な設計をもつ。
- '82年には改良型の2824-2に進化している。
- 自動巻き、両方向巻き上げ。
- 直径25.6mm、厚さ4.6mm。28,800振動(8振動)
- 25石
- パワーリザーブ38時間
- テンワが大きく、頑丈で精度が出しやすい。
ETA Cal.2836

- 1974年発表
- Cal.2824にデイト(曜日)表示を加えて実用性を高めた。
- 1970年代だけで約220万本が製造されたベストセラー。
- 自動巻き、両方向巻き上げ。
- 直径24.6mm、厚さ5.05mm。
- 28,800振動(8振動)
- 25石。
- パワーリザーブ40時間。
ETA Cal.2892
- 1975年発表。
- 自動巻き専用機。
- 自動巻き機構をコンパクトに改良し、3.6mmの薄さを実現。
- トルクが強いため付加機構が乗せやすい。
- 自動巻き、両方向巻き上げ
- 直径25.6mm、厚さ3.6mm
- 28,800振動(8振動)
- 21石
- パワーリザーブ42時間
- さまざまなケース形状に対応できるため、多くのモデルで採用されている
- 派生モデルであるCal.2893-2にはGMT機能が付く。
ETA Cal.2894


- 1996年発表。
- Cal.2892にクロノグラフムーブメントを搭載
- Cal.7750よりも薄いため、小型のクロノグラフに採用される。
- 自動巻き、両方向巻き上げ
- 直径25.6mm、厚さ6.1mm
- 28,800振動(8振動)
- パワーリザーブ42時間
- 30分、12時間積算計付き
明日は名クロノグラフムーブメント、Cal.7750系を紹介。
機械式時計ムーブメントの原理を知れば知るほど、その複雑さに大変関心させられる。このような機構を1から自社で開発するとなると大変であろう。そう思うと、100万円位の時計でも価格的に納得させられてしまう。
もちろん、機械式時計の全てがこんな値段なわけではない。街中でよく見かけるちょっと高級な時計でもこの半分くらいだし、10万円台で買える機械式時計ももちろん存在する。開発にかなりの時間を要するムーブメントを全て自社で調達するとなると、こうした価格の機械式時計が存在できるわけが無い。こうしたメーカーは未完成のムーブメント(これをエボーシュと言う)を購入し、それに機能、外観のカスタマイズをして自社製の味をつけて売り出すわけである。このような例は自動車メーカーではよくある。エンジンのみ別会社から購入し、そのチューニングを変えるというそれに非常に似ている。
そうしたエボーシュを提供しているメーカーにおける世界最大規模の企業がスイスのETA(エタ)社である。ETAはニコラス・G・ハイエック(Dr.Nicolas.G.Hayek)氏が率いるスウォッチグループの一社である。スウォッチグループ内のOMEGAやLONGINES、TISSOT、HAMILTONといったブランドのミドルレンジ以下の製品の多くに採用している。しかし、スウォッチグループ以外の多くのメーカーにもETAはエボーシュを提供している。たとえば、リシュモングループのIWCやLVMHのTAG HEUER、独立ブランドのBreitlingやChronoswiss、ULESS NARDIN、チュードルの時計のムーブメントはETA社のものが採用されている。とは言えどIWCやBreitling、Chronoswissは提供を受けたエボーシュにかなりのカスタマイズをしており、単にETAのムーブメントを「ポン」と乗せるだけ(業界ではよく「ETAぽん」と呼ばれる)とは決して言い切れない。100%クロノメーターとして時計をリリースしているBreitlingは一定の規格をパスできないエボーシュはすべて返品している。それは提供を受けている量の10%にも上るという。
現ETA社は1978年、その前身となるエボーシュSAを吸収合併することで誕生した(元々ETAはエボーシュSAに参加する1社であった)。当時はスイスフランの高騰やクォーツの台頭で、スイスの時計産業は非常に厳しい状況にあり、合併は避けられないような状況であった。ETA社の前身、エボーシュSAは1926年に設立された企業連合体であり、ETAの吸収合併までには様々な企業が参加した。具体的には名クロノグラフムーブメントで有名なヴィーナス(Febrique d'Ebauches Bernoise S.A.)やバルジュー(Valjoux S.A.)、優秀な自動巻きムーブメントを世に数多くリリースしてきたア・シールド(A.Schild S.A.)、ブゾー(Febrique d'Ebauches de Fluier S.A.)をはじめとした17社が名を連ねていた。現ETA社が誕生してからもスウォッチグループは多くのブランドを傘下に収め、それら企業が持っていたノウハウをETAにフィードバックしていった。
ETAのエボーシュを使うメリットは価格的な面だけではなく、そのメンテナンス性の高さも無視することはできない。メンテナンスすることを前提にしており、かなり効率のよいコンポーネント化がなされている。ブランドが異なってもムーブメントの基本構造が一緒であるわけだから、時計職人がオーバーホールする際の手間もさほどかからない。そのため、メンテナンスフィーは非常に低く抑えることができる。さらに「エタクロン」という専用調整器具を用いることで、熟練工でなくとも高い精度を出すことができるように設計されている。頑丈な作りであり、ゼンマイのトルクが高く、テンワの振り角も大きい。だから、クロノメーターにパスできるムーブメントを簡単に作り出すことができるわけである。
次回はETA社がリリースしている代表的ムーブメントを何点か紹介してみようと思う。

おそらく職場に行く際、最も利用しているのがこの時計である。特別目立つことも無いのだが、非常に実用的である。その理由は…
- 自動巻きである(COSCクロノメーター規格合格)
- シルバーの文字盤(どんな服にも合わせやすい)
- 直径36mmと適度な大きさ
- 時、分、秒の3針モデル
- 日付表示機能付き
- 丈夫な5連ステンレス無垢ブレス(身に着ける季節を選ばない)
- 120m防水
- OMEGAというソコソコのブランド
この時計は(私が勝手に)息子の出産記念として購入したものであり、こうした時期的な思い入れがあるため手放すつもりは無い。しっかりとオーバーホール等のメンテナンスを続けて、いつかは息子に譲りたいモデルである。ムーブメントはETAの汎用(具体的にはETA 2892)のローターを一部改良したものが使用しているが、精度の調整がしっかりしており、さらにコート・ド・ジュネーブやベラルージュ仕上げがされている。これで、発売当初の価格は\198,000-。非常にコストパフォーマンスにも優れている。Seamaster AquaTerraはこのモデルの後継的な存在である。
Seamasterというとダイバーズウォッチとしてのイメージが強いが、この2501.31はダイバーズウォッチとは言えない。ダイバーズウォッチならば必ずといって良いほど備えられている
- 逆回転防止ベゼル
- ウェットスーツ用エクステンション
- ダブルロック式バックル(2501.31はシングルロックのスライド式)
- 見やすい夜光インデックス(付いているが、一般的なダイバーズウォッチほど明るくは無い)
このモデルには他にクォーツのレディスが存在するが、近頃のデカ厚時計ブームの影響か、メンズサイズのものを身に着けている女性も良く見かける。女性が大きな時計を身につけているのを私はかっこいいと思うのだが、どうだろうか?
と、良い点ばかりを並べてみたが、悪い点が無いわけではない。悪い点は「ポリッシュのベゼルに傷がつきやすい」ということである。私は定期的に金磨きクロスで磨いているので傷はあまり付いていないが、この作業を怠るとあっという間に傷だらけになってしまう。そして、ベゼルが傷だらけのこのモデルは…見るとちょっと残念な気持ちになってくる。この傷だらけの傾向は、同モデルでもクォーツユーザーに多いように思う。定期的なメンテナンスをあまり意識しないせいでこうなってしまうのだろうか?
慢性的に遅れ気味のこの時計。そろそろ夏の利用に向けてオーバーホールに出さなくてはならないなぁ。
これだけ散々、時計のことばかり書いているわけだからお分かりかと思うが、私は時計好きである。それも、アナログな機械式時計が好きである。
時計とは「時間」という「確実に存在するにもかかわらず、定量的に捉えるのが非常に難しいもの」を「物理距離」に変換して我々に見せてくれる計測器具である。私がアナログ好きなのは、デジタルには「物理距離に変換する」という機能が無いため。そして、機械式の方が好きなのはスイープ運針(厳密には歯車で動いているので完全なスイープとはいえないのだが)が、まさに止まることなく流れ続ける時間というものを的確に表しているように思えるからである。クォーツのステップ運針は、時間が途切れているように感じられ、正直なんだか気持ちが悪い。
ちなみに、時間にルーズな人はデジタルよりもアナログ時計を身に着けたほうがいいという話を聞いたことがある。空間距離で時間を視覚的に感じやすいからという理由らしいのだが、私の遅刻癖はアナログ時計を使っても全然治ってはいない。というか、デジタル時計を生まれてこの方身につけたことが無い…
店頭で見かけて「あ、俺のこと?」と思い即買い。しかし読まずにしばらく寝せてしまっていた本。本書は4人の若者と中島氏との仮想対談のような形で進む。同じ中島氏の著書である『働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか』と同じような形をとっている。働くことが~と同じように、この本の中に出てくる4人とは若き頃の中島氏であったり、今の中島氏であったり…自分の分身である4人と対話をすることで意見が整理されている。そのため他の中島氏の哲学書よりは相当読みやすい。
「なぜ生きるんだろう?」とか「人生の意味って何?」ってことは、程度の大小はあれど人間として生きていれば考えてしまうことだは思う。しかしそうしたモラトリアムな状態は比較的若い頃に脱却(忘却?)し、一般的に言われている社会に「適応」できた人世の中を、うまいこと回していってくれている。だが、こうした脱却が出来ない人間も少なからず存在する。恐らくそういう人には「ビビッ」と来る様なタイトルである。そして中島氏はそうした人たちに「そうした考えから脱却するのではなく、徹底的に考え抜くべきだ」と説くわけである。このあたりで拒否反応が出る人は、まず読むべき本ではないと思う。
実のところ、私は今の生活が退屈でならない。決まった日常を退屈ながらも毎日同じようにこなし、常に休日のことばかり考えている。こうして何十年と年を重ねていくのかと思うと、ちょっと恐ろしい気分になってくる。
先日、頭痛が酷いので逓信病院の脳外科に行って来た。脳外科の待合室で記入したヒアリングシートの項目の一つに「脳腫瘍が発見された際、本人へ告知しますか?」という選択肢があり、私は迷うことなく「はい」に丸をつけた。その後診察まで随分と時間があったので「ここで脳腫瘍が見つかったら自分はどうするだろうか?」ということを考えてみた。私は腫瘍の摘出手術等の治療を受けるだろうか?自分の意思だけが通せるならば、私は受けないと思う。そうなれば、どこかへ一人で旅にでも出たいと思うだろう。そして切のいいところで終わりにしようと思えたら、あとは運命を受け入れるだろう。ただ、最近は自分の生き死にという判断も自分ひとりで下すことが出来ない。人との関係が介入してくる。私の場合もこうした判断が下せるのかどうか、その点については自信がなくなってきた。
結果として脳腫瘍のようなものは見つからず、良くわからない頭痛だけが残ったのだが。
既に生きているわけだから、何もしなければ「生きている」状態が継続されていく。死に転じるには能動的のアクションが必要なのだが、これは小さなアクションではない。私が考えた「脳腫瘍が発見されたら…?」というのは受動的なアクションである。「生きることも死ぬこともイヤ」という方にこうした受動的な条件を差し出したら、結構受け入れる人は居るのではないかと思う。能動的に死ぬというのが嫌なのである。正直、それは怖い。
少し話がずれた。
こうした退屈を解決するためなのかどうかわからないが、社会では暴力的ではないかと思えるほど人生の目的のようなものを見つけさせようとする。どんな社会が形成されようと、どんな教育が施されようと、各人がどんな積極的な生きる目的をもとうと、いずれすべての人は死んでしまい、いずれ宇宙から人類の成果はことごとく消滅する。このことを直視してしまうと人生が虚しいということは疑う余地がない。おそらく誰しもがこんなことにはうっすら気がついているのだろうが、現代の社会ではこうしたことを明るみにすることを大変忌み嫌う。企業の採用でも消極的なことばかり話して全体のトーンを下げるような人間はまず採られないし、そういうことを明るみにする人間は迫害されていく。
ハイデガーは自分が明日にでも死んでしまうかもしれないという真実を見ないようにして生きている、そうした人間存在のあり方を「非本来的」と呼んだ。それに対して直視することを「本来的」と呼んだのだが、本来的に生きるというのは確かに苦しいことである。今の社会は「効率よく非本来的に生きる」ゲームを集団でしているようなものである。
「生きる」という言葉の対義語が「死ぬ」であっても、人が採る選択肢が対義語になるわけではない。「生きたくない」という思いを持つ人間が皆能動的に「死にたい」と思うわけではなく、死に対しても恐怖を持っている。そうした宙ぶらりんの状態でずっと何かを求め、考えながら生きていくというのは、死のうという決心をする以上に辛いことなのかも知れない。そんな微妙な線で立ち止まっている人には、救いの手になるかも知れない…いや、それはちょっとむりかなぁ(笑)と思える一冊である。

確か5年ほど前に買ったNAS、バッファローのHD-HGLAN 250の背面についている冷却ファン(冷却ファンばっかり壊れるなぁ、最近)が動かなくなってしまった。NASはこのファンの動きを監視しており、動作しないと勝手にシャットダウンしてしまう。ファンを交換すればまだ使えるのだろうが…
どうもこのNAS、データ転送速度がかなり遅いのである。1000BASE-T対応のNASなのだが、先日の室内LANの1000BASE-T化を図ってもなんら転送速度の変化は見られなかったのである。おまけにファンの振動が筐体に響き、「ブブブブブブ…」と異音をたてる(これはファンを交換しても改善されないのではないかと思う)。
だがいきなりNASが無くなるというのも…と思うが、どうもまたNASを買う気にはなれない(どうせ買うならRAID構成のモデルがいいと思うんだけど、高いんだもん)。で、目下大容量ストレージサーバの構築を検討中である。中のHDDは無傷なので、サーバ構築の際に利用しようと思う。
冬物衣料の最終バーゲンの案内が来ていたので出かけるつもりであったが、外を見たら一面の雪景色であった。
首都圏は雪に異様なほど弱い。豪雪地帯の人々に笑われてしまうようなことが簡単に起こるのである。
まず、交通はほぼ完全に麻痺してしまう。電車は運休になり高速道路は通行止め。さらに一般道では雪道に慣れないドライバーが衝突事故を起こしている。歩行者は革靴でコケまくる。自分が細心の注意をしていても、不可抗力のような形で災難は降りかかってくる。こういう日は外出せずに家の中でじっとしているのが一番である。
妻はここ数年、太巻き作りにちょっと凝っており、関東圏ではあまりメジャーではなかったものの、コンビニやスーパーの広告宣伝により一気にメジャーになった「恵方巻き」を作っている。その間、息子が邪魔しないように、私の自室で一緒に遊ぶ。私の部屋には別におもちゃがあったりするわけではないのだが、パソコンやマウス、時計や携帯など、大人が使う道具をいじくって喜んでいる。何でもまねをしてみたい年頃なのだろうか?
息子は最近、アンパンマンを認識できるようになった。だが「アンパンマン」とは言えず「パンパンパン」と言う。ニコニコ動画で(健全なほうのw)アンパンマンを一緒に見ていた。
しばらくすると、恵方巻きは完成していた。今年の向きは南南東の方向とのこと。先日、時計の帯磁チェックのために購入した方位磁針で南南東の方向を確認し、長い恵方巻きにがぶりついた。予想以上においしく出来ており、驚いた。

CD-R購入のために大宮のビックカメラへ行く。もう全部DVD-Rで記録しても良いような気がするのだが、700MB以内に収まるデータはできるだけCD-Rに保存したいという貧乏性(?)な私。三菱化学製50枚入りが\1,450-。で、18%のポイント付き。もう滅茶苦茶な安さである。
ちょっと時間があったのでフラフラと店舗を見回していると、バッファロー製USB2.0接続の外付け500GB HDD HD-HS500U2が何と\11,800-(しかもポイント20%付き)。あまりの安さに驚くと同時に私は気絶した。店を出たところで意識を取り戻したのだが、なぜかHD-HS500U2を手にしていた。もちろん、財布からは福沢さんが一人居なくなっていた。
USB接続のHDDはUSB 2.0対応でもどうもデータのやり取りが遅いなぁ…と思っていたのだが、HD-HS500U2を使ってみるとかなり早くなっている。HDDは高容量化すれば密度が高まり、キャッシュメモリも増えたりするものだが、USB外付けのボトルネックはUSBインターフェースにあり、恐らくこの辺のチップセットの性能が向上したことによってアクセス速度が高速化したのであろう。
HDDの導入により我が家のストレージ事情はかなり良くなった(でも、すぐに足りなくなったりするんだけどね)。120GBのHDDが1個あまったので、ヤフオクあたりで同じくらいの容量の安いものを落として、LinuxサーバのLVMでRAID 1でも組んでみようと思う。RAIDコントローラ付きのケースを買うほど、本気ではないのである。


