1973年に登場した自動巻きクロノグラフETA Cal.7750。設計はエボーシュSA時代のクロノグラフの名門、バルジュー社である(そのため、バルジュー7750と表現される場合もある)。スペースを多く必要とする自動巻きクロノグラフだが、自動巻きを片巻き化して省スペースを図っている。
他のETAムーブメントと同様に、合理的な設計がCal.7750にも施されている。自動巻き機構だけではなく、クロノグラフ機構もほかのムーブメントに比べると省スペース化されているが、機械式時計を構成する上で必要な各種パーツは非常に大きくなっている。このため耐久性の向上や、精度向上が図られている。また、ゼンマイからのトルクが非常に高く、複雑機構をアセンブルする際のベースムーブメントとしても十分に耐えられる設計となっている。
2005年には長い歴史を持つCal.7750ベースの新ムーブメント"Valgranges"が発表された。Cal.7750よりもムーブメントサイズが大きく、大サイズケースにもフィットするように設計された。
ETA Cal.7750

- 1973年発表
- 自動巻き、片方向巻き上げ
- 直径30mm、厚さ7.95mm
- 28,800振動(8振動)
- 25石
- パワーリザーブ42時間
- 30分、12時間積算計付き
- Cal.7751はCal.7750にトリプルカレンダー・ムーンフェイズ機能を搭載したもの
- Cal.7753は横目3カウンターのデイト表示機能付きだが、カレンダーの早送りは11時方向にあるプッシュボタンで行う
- Cal.7754は横目3カウンター仕様で、GMT機能付き
- Cal.7760はCal.7750から自動巻き機構を取り外した、手巻きデイデイトクロノグラフムーブメント
- Cal.7765は2カウンター式手巻きデイト表示機能付きクロノグラフムーブメント
- 2005年発表
- 自動巻き
- 直径37mm
- 28,800振動(8振動)
- 25石
- パワーリザーブ46時間
- 30分、12時間積算計付き
おそらく、スイス製クロノグラフ腕時計の90%近くに採用されているだろう、Cal.7750。有名どころをあげると、OMEGA SpeedMaster Automatic,Breitling,TAG HEUER,ORIS,Ebel…まだまだある。
これだけ浸透しているETAのムーブメントだが、スウォッチグループ会長ニコラス・G・ハイエック氏は爆弾発言をして、スイスの時計業界に震撼を与えた。その辺は明日~。


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