VDT(Visual Display Terminals)作業とは、パソコン等のディスプレイを見ながら行う作業のことである。キーボードやマウスといった決して人間にとって理想的とはいえない入力デバイスを使い、ディスプレイを見ながらパソコン上にデータを入力する。今のオフィスではよく見られる光景である。というか、私はパソコンを使わずに仕事をしているというシーンを全く想像できない。
もちろん、この作業は目や肩や腰に大きな疲労感を与える。外で体を動かすような疲労とは違う、何とももやもやとした疲労である。しかもその影響は体だけではなく、心にも影響を及ぼす。厚生労働省の平成10年の統計によれば(昔の情報で恐縮なのだが)VDT作業者のうち、身体的疲労を感じているものが77.6%、精神的疲労を感じているものが36.3%にも上っている。
こうした状況を省みて、厚生労働省も「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を平成14年に策定した。1時間の作業に10~15分の休憩をとるなど具体的な指示があるが、詳しくはこちらを参照いただきたい。
VDT作業によって、自分の体がどれだけ疲労しているのかを客観的に測定する手法として、VDT検査というものがある。これは主に眼精疲労の測定を行うものである。これを、私が勤める会社の産業医に指定されている病院で実施しているとの事だったので、受けてくることにした。頭痛の原因の一つが眼精疲労ではないかと思ったからである。
検査の具体的な内容だが、顕微鏡のように覗き込むタイプの視力測定器を用い、自分の目で「焦点が合っている」と感じたところと視力測定器が「焦点が合っている」と検知した差を測定するというもの。そのため、焦点が合っていると知らせるためのボタンを持たされる(聴力検査で持たされるようなもの)。測定は計10回。あっという間に終わる。
で、測定結果。
20代前半並みの反応とのこと。こんなに長時間、しかもひどい姿勢でディスプレイに向かって作業しているのですが...何で?まぁ良いことなので無理に疑問を挟むのはやめましたが。ちなみに同行した30代後半の男性は40代中盤並みとの結果を受け、凹んでいた。
実年齢以上の測定結果となった場合、眼鏡等で視力補正をしているならばその度数などをもう一度見直した方が良いとのこと。また、筋肉全体のコリが影響している可能性があるので、筋弛緩剤(あ、あの人が死んじゃうほどのものじゃなくてもっと弱いタイプのもの)を服用するのも効果的とのこと。
ちなみに検査料金は\1,050。安いのか高いのか、なんだか微妙である。
結局、私の頭痛の理由はよくわからなかったのである。


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