うちの妻は重度の『クリント・イーストウッド』中毒患者である。そんな具合なので彼の主演・監督作品は劇場で視聴したいと当然思っていおり、現在上映中の『グラン・トリノ』も例外ではない(私もこの作品は見てみたい。生き方に迷いっぱなしなので)。現在は視聴に当たって一つ、大きな問題を抱えている。息子のことである。
よく息子は妻の実家に預けられているのだが、こうした娯楽目的であると妻も気が引けるらしい。そういうときにあてにされるのは私である。今日は休みで家に居る。しかも水曜日なのでレディースデー(女性なら\1,000で視聴可)である。映画くらい見に行きたいという気持ちも良くわかるので、今日は私が息子のめんどうを見ることにした。
だが、久しく息子と二人きりの時間を作っていなかった。休みの日であれば風呂くらい一緒に入ったりするが、平日は、私が帰宅する時間には大体寝ている。そんな関係だけが数ヶ月続いており、その間にも色々な言葉を覚え、トイレも使えるようになり、食べ物やおもちゃの趣向も変わってきている。「ちょっと自信が...」という気持ちがあることは否めない(子育てに素質というものがあるならば、最低レベルの親でしょうね、私は)。だからといってそのままで良いとも思ってはいない。良い機会と思うことにした。
今日の天気は曇り。何だか雨が降り出しそうである。
降り出さないことを祈りつつ、私も、息子も行ったことの無い公園へ足を伸ばしてみることにした。
公園には比較的大きな噴水があった。最近、動いている噴水というものをあまり見かけない。息子は生まれて始めて動いている噴水を見たようで、えらく興奮していた。「すごいすごい」と連呼している。
昨日は雨が降っていたので、公園にあったアスレチック的な遊具はちょっと危ない(息子も俺も危ない...トロいんだよな、俺~)。あまり濡れていない、らせん状のすべり台があり、息子は喜んでそれを上っていく。何度か上り下りしている様子を私が見ていると、「おとうしゃんもすべりだりやろう(訳:おとうさんも滑り台で遊ぼう)」息子は私にもやれという。仕方がないので付き合ってやってみる。
上ってみて、ふと思い出す。昔から高いところが苦手で、二歳か三歳の頃は滑り台がダメだった。「俺より随分ましだなぁ...」とちょっと感心する。ブランコも大丈夫だし、この公園で初めて見た馬型のブランコも大丈夫だった。本当に子供の成長は早い。ちょっとの間でこの進化とは...。
公園で1時間ほど過ごした頃、雨が降り出してきた。
妻が帰ってくる時間にはまだ早い。近くにトイザらスがあることを思い出し、そこへ向かう。
息子の現在のブームはミニカーや電車のおもちゃあそび。ミニカーで所持している車種を、かなりしっかりと覚えているのに驚かされた。大きな車に興味があるらしく、エルグランドやボクシー、ノアあたりはよく気がつく。しかし残念ながら息子よ...父はあの手の車高が高い車に全く興味が無いのだよ。自分が免許とってから買ってくれ。
トイザらスではトミカのミニカー4つで\999と、こどもの日特別プライスでの販売がまだ続いていた。これは4つ買わぬわけに行くまい...と思い「好きなだけ買っていいよ」と言うと、ノアとハイラックスサーフを持ってきた。2つとは慎ましいやつだな...と思いつつ、私が新型クラウンとミキサー車を選ぶ(このあたり、完全にお互いの趣味が出ている。他のメーカーでもいいからBMWあったら買おうと思っていたが、やはり無し。なんで?)。
一通り興味がありそうなおもちゃをみて、店を出て自宅へと向かった。
妻が先に帰ってきていたが、残念ながら満席で映画を見られなかったという(最近は立ち見というものも出来ないらしい。まぁそれ以前に、妊婦の妻に立ち見は不可能だが)。休日でレディースデー。さすがに厳しかったか?せっかく時間ができたので、かわりに髪の毛を切ってきたとのこと。そこそこ気分転換ができたようで、それは良かった。
でも、なんとしても『グラン・トリノ』は劇場で見るつもりのようである。


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