略歴
1967年12月3日、スイス・ジュネーブ生まれ。スイス・フランスの二重国籍を持つ。ジュネーブ大学理工学部卒業。Swatch Group,Ulysse Nardinにおいて販売、製造、営業、マーケティング、経営管理部門等でキャリアを積み、chopardの時計宝飾品開発担当を経て、2009年6月1日付けでZENITH S.A.社長兼CEO。
CEO就任の依頼は突然のことだったそうだ。
「仕事を替える気はないかな?君をZENITHのCEOに推薦したい」
という電話が知人から突然やってきた。考えるデュフール氏は考える時間を求めたが、電話からは
「10秒以内に答えてくれ」
と求められ、そしてその依頼を受けることとなった。
ZENITHは、1999年にLVMHグループの傘下に収まり、そのプロダクトの方向性を大きく変えてきた。私は昔の野暮ったいデザインも好きだし、LVMH傘下後のデザインも好きである。昔を知ってしまっているから、LVMH後の価格について???と思ってしまうのだが、前CEOの"Thierry Nataf"の掲げたオープンコンセプト、そして品質の向上という方向性、それは私にも理解できる方向性だった。ここまで価格は上げて欲しくなかったけど。
2004~07年くらいにかけて、ステータス性のある高級時計が不思議なくらいに売れるような状況が訪れた。デカ厚時計がもてはやされ、腕時計と言う存在が強調される時代になった。もちろんこの恩恵にZENITHも預かっているわけだが、それはプロダクトも同等に評価されていたが故のことである。この時期にLVMH傘下でなかったら、ZENITHはどのような立ち居地に今頃は居ることになるのだろうか?
高級時計市場が失速を始めた今日、多少派手なデザインになったZENITHのプロダクトに対し、旧ZENITHを愛した多くの人が「薄型の知的な感じがするモデル」を求め始めた。昨年の"New Vintage 1955"あたりはそうした回帰路線なのかもしれないが、これは別にZENITHがやる必要があるの?と率直に疑問を感じてしまう。
Dufour氏がCEOになってから発表されたモデルの一つ、"New Vintage 1969"。やはりEl Primero中心のクロノグラフでせめて行ってもらいたいと思うが、私は全く興味が持てない。
Nataf氏の退任と共に、ZENITHへの興味が何だか少し薄くなってきてしまった。


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