映画の最近のブログ記事

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映画『さそり』日本が誇る傑作アクション『女囚701号-さそり』を水野美紀主演でリメイク  今回、悲劇のヒロイン・松島ナミを演じるのは、水野美紀。『ハード・リベンジ、ミリー』『斬KILL』など、近年はアクション女優としても活躍する彼女が、本場の香港アクションに挑戦。持ち前の身体能力により、過激かつ華麗なワイヤーアクションを披露するだけでなく、『鎧 サムライゾンビ』のセクシー女優・夏目ナナとは、壮絶なガチンコバトルを繰り広げている。さらに、『ローグアサシン』『THE JUON-呪怨』など、ハリウッドでも活躍の場を広げている石橋凌に、『軍鶏』の台湾イケメン俳優、ディラン・クォが共演。そして、香港映画界からは『カンフーハッスル』のブルース・リャンのほか、『ドッグ・バイト・ドッグ』のサム・リー、『カンフー無敵』のエメ・ウォン、『エグザイル/絆』のサイモン・ヤム、ラム・シューなどが参加。『キル・ビル』のエンディング曲としても使用された主題歌「恨み節」を、「友達の詩」のヒットで知られる中村中がカヴァー。まさに、アジア映画界が誇る才能がここに集結した! 『ファイティング・ラブ』『雨音にきみを想う』のジョー・マ監督がこれまでの作品とは違ったダークなテイストに挑んだことで、ソード・アクションムービーとして生まれ変わった、"新生さそり"。日本のほか、すでにフランス・イギリスなど、世界7ヶ国以上での公開も決定! 2009年夏、『さそり』が世界に喰らいつく!!

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えー!って感じのキャスティングだったけど、梶芽衣子さんを除いて比較すれば、もしかすると悪くないのかもしれない。夏樹陽子といい勝負かな?

『さそり』も『SASORI』として世界進出ですか...でも、昔のようなアングラ感はこのメンバーじゃ出せないよなぁ。反体制的なおどろおどろしい感じは日本という限られたエリアでは有効だろうが、香港映画化してどのように変わるのだろうか。
さそりファンとして、とりあえず見るつもりであります。

すいません。またさそりです(笑)。松島ナミです。

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今回の松島ナミ役は夏樹陽子。梶芽衣子ほどではないにしても、多岐川裕美よりはらしいといえばらしい。
どうでも良いことなのだが、私は夏樹陽子が好きなのである。ザ・ハングマンのタミー役で出演していた頃の映像(恐らく夏樹さんは29歳前後)をみた時、現在でも十分に通じる美しさ、可愛らしさに気絶しそうになった。今ではVシネや、稀にテレビでも見かけるが、美しさは変わらない。56歳とはちょっと思えない

このままでは夏樹陽子ネタになってしまうので、この辺で作品のキャッチ&あらすじを。

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私をハメたのは誰!権力の罠に幸せを奪われた女が復讐の牙を磨くとき...人はそれを"さそり"と呼ぶ!モデル出身の夏樹陽子が華麗に三代目さそりを演じたシリーズ第6弾!監督・小平裕の初演出作品。スピーディなアクションと息をもつかせぬサスペンスが展開する。共演には舘ひろし、地井武男、そして"さそりガールズ"には大野かおり、樋口マキ、乃川りえらが出演している。
今回、松島ナミは、平凡な看護婦だった。ナミの運命を変えたその夜、恋人の西田医師は遅くまで試験管をいじっていた。寄り添うナミに西田は秘密を打ち明ける。西田が勤める病院には政界の黒幕・樺島佐知夫が入院していた。加藤院長が自ら診察に当っていたが、樺島の病状は悪化の一途をたどり、不信を感じた西田が血液検査を行うと、驚くことに院長が故意に彼を死に近づけていることが分かった。西田は告発しようとするが、翌日樺島は急死。西田も廃人にされ(前身の毛が真っ白になるほどの拷問を受ける)、飛び降り自殺として処理された。ナミもまた屈強な男たちにさらわれて電気ショックの拷問を受け、精神病患者の看護人たちに凌辱される。目覚めると、そこは例によって女子刑務所の中だった。同房の女囚たちはナミを苛め抜く。黙って耐えるナミだったが、やがてその両眼はうつろになり、だんだんと黒い炎を燃やし始めた。そして、ナミは復讐の鬼・さそりとなる。
。他の女囚からの私刑の洗礼に、ひたすらじっと耐え続ける。一方、刑務所長・黒岩は、看守主任の梶木を苦々しく思っていた。というのも、女囚の扱いのすべてを梶木に牛耳られていたからだった。この状況を脱すべく、黒岩所長は、新たな看守課長として網走刑務所から田村を呼び、梶木を罠に嵌め、囚人の如く扱った。その見せしめとして、梶木とナミを手錠で繋ぎ、重労働を課した。この仕打ちに逆上し、反抗した梶木は銃弾に倒れ、診療室へと運ばれる。そこで、ナミはメスを盗み取り、梶木と一緒に手錠に繋がれたままジープで脱出する(網走番外地的?田村も網走から来た設定だし。)。追っ手の執拗な追跡に山中を逃げ惑うナミと梶木。崖へと追い詰められ、梶木は転落、そしてナミも消えた。復讐の鬼と化したナミが、喧噪の街角に現われる。黒岩と加藤の命は?

出演は夏樹陽子(松島ナミ)、地井武男(梶木一郎)、大野かおり(吉井清美)、石橋雅史(黒岩徹)、織本順吉(加藤)、南城竜也(西田)、舘ひろし(田村)、関山耕司(村岡)、汐路章(菊山)、絵沢萠子(春江)、荒木祥子(洋子)、樋口マキ(サチエ)、章文栄(緑)、加山麗子(女囚A)、小甲登枝恵(女囚B)、八百原寿子(女囚C)、乃川りえ(女囚D)、園田ひろみ(女囚E)、土山登士幸(清水)、貝ノ瀬一夫(中野)、高月忠(坂口)。1977年作品。小平裕監督。

う~ん、若い頃の舘ひろしはろくでもない役ばかりだなぁ。
夏樹陽子はモデル出身というだけのことはあり、実にスタイルがよくかっこいい。例え女囚の姿であっても綺麗である。
相変わらず『国家権力 VS さそり』という構図や象徴のようなものがチラホラと確認でき、アングラ感は十分感じられる。
二人が手錠に繋がれて取れないという演出は、この後のドラマでよく見かけるようになったが、それが男女だと大体いい関係になったりする。しかしそこはさそり。全く関係はよくならず、梶木はちょっと手を出そうとするたびに殺されかける。っていうか、最後には死んでるし。
さそりシリーズは最後に例の格好で復讐するのだが、今回はコートは黒いものの、その下は白い衣装。スマートな彼女にはよく似合っている。メスで仕置することとあわせて考えると、元ナースであることを意識した演出だろうか。

梶シリーズではないさそりとしては中々の出来だと思う。次点といっていい。次が岡本夏樹かな?

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主演が梶芽衣子から変わり、頭に「新」の文字が付くようになった女囚さそりシリーズ
第一弾の松島ナミは、今からすると全く考えられない女優『多岐川裕美』。昔はこういう路線で売っていたのか、多岐川さん?

女子大生の松島ナミの姉、松島妙子は、政界の大物と言われる三浦代議士の秘書であった。世間は政界の政治献金をめぐって騒然としており、三浦代議士も灰色高官として疑惑がもたれている一人だった。日が経つにつれて、妙子の不審な行動を案じたナミは、妙子に電話をするが、返答がなく電話は切れてしまう。ナミは、恋人の小坂とともに、妙子がよく利用するホテルへ直行した。その日、妙子は婚約者の杉野と一緒に、海外に旅立とうとしていた。妙子とあったナミは何も聞き出せず、二人を見送った。数分後、杉野は何者かの車でひき殺され、また妙子までも連れ去られてしまった。その夜、ナミは妙子が残していったテープによって、意外な事実を知った。テープの中味は、三浦と政府の陰謀が録音されていた。数日後、三浦と面会したナミは、テープを交換条件に姉の居所を問い正した。そして、ある料亭に連れていかれたナミは、そこで初老の国会議員に抱かれる姉の姿を見た。この一連の奇妙な事件は、すべて三浦の企みである事を、ナミは知るのだった。一方、秘密をすべて知られた三浦は、その場でナミを犯し、妙子を殺害した。翌日、ナミは三浦の陰謀と、信じ切っていた小坂の裏切りによって、姉殺しの罪を着せられてしまった。三浦の手で、女子刑務所に送られたナミは、その日から姉の復讐を誓って"さそり"へと化身していった。牢名主の鈴木房江がいる第8雑居房に入れられたナミは、そこで女囚からむごい制裁を受けた。じっと耐えるナミの態度は、房江らをさらに激化させていった。女囚らのナミへの攻撃がエスカレートしたある日、房江は刑務所長高村の命令でナミを殺そうとしたが、逆にナミに感づかれ、ガソリンを頭からかけられて房江は焼死した。ナミの偽装自殺に失敗した高村は、ナミを独房へ押し込めたが、一向にまいらないナミに手を焼いた。ある日、この刑務所に、三浦の企みによって千沙という女囚が送り込まれた。千沙は、ナミに近づいて脱走の話を持ちかけた。何げなく千沙の話を聞くナミは、千沙が三浦のさしがねで接近してきた事を知りながら、この話にのるのだった。三浦と小坂に復讐するために、ナミが脱走を決行したその日、刑務所内は女囚の暴動が起って騒然となった。その隙を見て、ナミは所長室に入り込み、所長の片眼にナイフを突き刺して、これまでの怨みを晴らすのだった。そして、黒の衣裳に身を固めたナミは、姉の復讐のために、都会の中へと消えていった。

出演は多岐川裕美(松島ナミ)、夏夕介(小坂敏彦)、紺野洋子(小坂夏子)、中谷一郎(三浦代議士)、范文雀(松島妙子)、根岸とし江(榊千沙)、山本麟一(刑務所長高村)、河合絃司(岡部)、高月忠(林原)、衣麻遼子(戸田貞子)、城新子(木村順子)、フラワーキッス(女囚)、牧よし子(石川タエ)、高村ルナ(田村由美)、山本緑(藤岡のぶ子)、滝波錦司(刑務所職員伊藤)、河野洋子(鍋島昌子)、小山柳子 (松井弘子)、叶優子(平山容子)、金子信雄(佐々木修)、小林稔侍(杉野)、浅香光代(鈴木房江) 。1976年作品。小平裕監督。

今の多岐川裕美を知ってしまっているので、どうにもナミの役がしっくり来ない。可愛らしすぎるのである。やっていることは激しいんだけどねぇ。前半はまだ普通の女性っぽい扱いなので問題ないが、女囚となり伝説の松島ナミ化したあとはやはり力が...。
だが、女囚さそりシリーズに欠かせない下品でいやらしい女囚たちと、バイオレンスさ加減。やっぱり1970年代映画はフリーダムでよい。何といっても忘れられないのは、牢名主の浅香光代であろう。本当にひどい(笑)。本当にこういう女囚っていそうだなぁと、勝手に思ってしまう。

最後は黒い衣装で復讐を遂げるのがさそりなわけだが、梶さん仕様とは異なる、マントのようなものを羽織っている。それがますます可愛らしく見え、復讐なんて出来るの?と心配になってしまう。ホント、梶さんはいい女優だったんだなぁと思わされる。

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母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。

『西条八十詩集』より

原作は森村誠一の小説、その後に続く「棟居刑事シリーズ」の初登場作品である。

何度かテレビ化されているのだが、2004年に放映された竹野内豊が棟居刑事を演じたものは(時々、見忘れていたけれど)見ていた。昔、この映画版も見たことがあるはずなのだが、細かいところまで覚えていなかったのでもう一度見てみることにした。ちなみに、原作は読んでいない。

舞台はニューヨークのスラム街から始まる。ジョニー・ヘイワードという黒人青年が$6,000を持って一路東京へと向かう。途中、スラムの仲間や宿主から「どこへ行くのか?」とたずねられたジョニーは「キスミー」という単語を投げ返す。
そして東京。東京ロイヤルホテルで八杉恭子のファッションショーが始まった頃、ジョニーはロイヤルホテルのエレベーターで何者かにナイフで殺害される。ジョニーの手には『西条八十詩集』が握られていた。麹町署にジョニー殺害の捜査本部が設置され、警視庁の刑事達はエレベーターガールが聞いたという言葉「ストウハ」の言葉を手がかりとして捜査を始める。棟居刑事と横渡刑事はロイヤルホテル近隣の公園を探索中、古い麦藁帽子を見つける。麦藁帽子を英語にすれば"straw hat"。何か関係があるのだろうか?
その日の夜、別な場所でひき逃げ事故が起こる。ひかれて死亡したのはホステスのなおみ。愛人関係にある東洋技研の新見部長と別れた直後であった。ひいた車を運転していたのは郡恭平。八杉恭子の息子である。恭平は同乗していた路子と共に遺体を山林に捨てた。新見はなおみが気になり別れた場所に戻ったが、底に残されていたのは血のついた機械式の高級時計。恭子が恭平に買い与えたもので、国内には数本しか無い希少品であった。新見と、なおみの夫である小山田に依頼され、棟居と横渡は恭子を訪ね恭平の行き先を問いただしたところ、ニューヨークへ行っているという。事件を知った恭子が恭平を国外へ逃がしていたのである。
恭子の家から帰る途中、おでんやに入った棟居と横渡は酔った客が「霧積」と言っているのを聞き、キスミーは霧積のことではないかと考えた。すぐに霧積へ向かった棟居と横渡は、古くから霧積に住む中山たねという老婆が、昔、霧積で黒人の親子連れを見かけたことがあることを知る。が、中山たねは何者かによって殺害されていた。棟末らはたねの従姉妹であるよしから、たねが終戦直後、横須賀でバーを開いていたこと、そしてその店で意外な女性が働いていたことを知った。中山たねが、昔見かけた黒人の親子連れというのは、この女と、ジョニーの父・ウィルシャー・ヘイワード、そしてジョニーのことではないだろうか。
ジョニーが持っていた$6,000の出所は、ライオネル・アダムスという人物からであった。ウィルシャーがライオネルの車にぶつかった際、$6,000を要求、ライオネルはそれに応じて支払ったことを認めている。ウィルシャーは何としてもジョニーに日本に居る自分の母親に会わせるため、体を犠牲にして金を作ったのではないか?そして、日本に来たジョニーは母親との間に何かがあり殺害されたのではないだろうか?そう予想した棟居は、ニューヨークへ飛ぶことに。ライオネルとウィルシャーの関係を調べたニューヨーク25分署のケン・シュフタンとコンビを組んで、ジョニーの父親ウィルシャー・ヘイワードの捜査を開始したが、意外にも自分とケンが、宿命的な関係にあることを棟居は知ってしまう。棟居の父は戦後、横須賀の米兵に取り囲まれた女性を助けた際に集団で暴行を受け、棟居の目の前で死んでいたのである。その米兵にあった腕の刺青とケンの刺青が同じものだったのである。
戦後から30年。様々な生き方をしてきた人々の関係が次第に繋がっていく...

出演は松田優作(棟居刑事)、岡田茉莉子(八杉恭子)、ハナ肇(横渡刑事)、ジョー山中(ジョニー・ヘイワード)、ブロデリック・クロフォード(オブライエン署長)、岩城滉一(郡恭平)、竹下景子(中山静枝)、高沢順子(朝枝路子)、范文雀(なおみ)、夏八木勲(新見隆)、和田浩治(河西刑事)、ジャネット八田(三島雪子)、坂口良子(澄子)、峰岸徹(下田刑事)、地井武男(草場刑事)、鈴木瑞穂(山路部長刑事)、ジョージ・ケネディ(ケン・シュフタン刑事)、大滝秀治(おでん屋の客1)、佐藤蛾次郎(おでん屋の客2)、西川峰子(老婆の孫娘)、深作欣二(渋江警部補)、小川宏(ワイドショーの司会者)、露木茂(アナウンサー)、鈴木ヒロミツ(喫茶店のボーイ)、シェリー(喫茶店のウエイトレス)、E・H・エリック(デザインコンクールの司会者)、森村誠一(チーフ・フロントマネージャー)、リック・ジェイソン(ライオネル・アダムス)、北林谷栄(久ノ浜の老婆)、長門裕之(小山田武夫)、伴淳三郎(霧積温泉旅館の主人)、三船敏郎(郡陽平)、鶴田浩二(那須警部)。佐藤純彌監督。1977年作品。

ドラマと違って映画にはもっと短い時間的制限がある。本作品の上映時間は133分。シナリオは何とか追えるものの、細かい描写となると時間が許されるドラマの方が圧倒的に有利である。私は「なおみ」という一人の女性が居なくなったことへの調査に小山田と新見が次第に協力していくというシーンがテレビ版では好きだったが、そうした本筋から少し離れた設定が時間の関係で省略されてしまったことが残念であった。
逆に驚くべきは、この俳優陣である。本当にチョイ役に大滝秀治や西川峰子を使っている。また、松田優作の後のテレビ作品『探偵物語』にも、全く同じような役柄・格好でジョー山中や岩城滉一が出演している。

ところで、今回紹介した映画、そして何度か監督・キャスティングを変えて放映されているドラマを見ても『人間の証明』という、作品タイトルの本質を捉えきれていないような気がする。映画と原作とは随分とかけ離れているということだから、これは一度しっかり原作を読んでみようと思う。

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このところ、何だか懐かしい映画ばかり見ていますが...

陸上自衛隊の機密組織である対テロ特殊部隊に所属する味沢岳史一等陸曹は、三日分の食料のみを所持し、住民らに見つかることなく山中に一ヶ月潜伏し、指定された目標地点にたどり着くという過酷な訓練の最中、飢えと疲労の限界で倒れ、自分の姿を越智美佐子に発見れてしまう。美佐子は味沢を助けようとし、近くの部落へ向かうが、そこでは大量虐殺事件が発生していた。美佐子を含め十二名が殺され、生き残ったのは十三歳の少女、長井頼子一人だった。頼子はこの事件によるショックで記憶喪失になっており、警察では事件は頼子の父、孫一が軟腐病にかかり気が狂ったことによるものと断定された。しかし、北野刑事はそのことに納得できずにいた。
月日は流れ、味沢は自衛隊を除隊し、羽代市(架空の東北地方の都市)で保険外交員をしながら、頼子と二人で暮らしていた。この羽代市の政治・経済は大場総業会長、大場一成によって支配されており、大場に反意を持つものはことごとく排除されていた。ある日、味沢は羽代新報の記者、越智朋子を暴走族から助けたことをきっかけに知り合う。越智朋子は越智美佐子の妹で、外見は瓜二つであった。その頃、味沢は1つの保険事故の調査をしていた。大場の忠臣である中戸組の幹部、井崎は1週間前に明美という女性に6000万円の保険をかけており、その直後に自動車事故で沼に水没死したとされたからである。車から知美の遺体は発見されなかったが、社内に堤防工事に使うコンクリート片があることに味沢は気がつく。ちょうどその頃、中戸組が堤防工事をしており、その工事現場で明美の遺体を発見する。しかし、大場はこの事件を井崎の単独犯にされてしまう。
記憶を失った頼子は次第に不思議な予知能力を持つようになっていた。専門医に診せたところ、頼子の心の底には味沢への憎しみがあるといわれ、大量虐殺があった部落へ頼子と朋子を連れて行く。味沢は孫一が頼子を殺しそうになったとき、斧で孫一を殺していた。他の家のことは話しても、昔の自宅は避けている様子だった。味沢が無理に連れて行くと、頼子は激しく拒絶反応を示す。頼子は失われた記憶を取り戻すことができるのか...

出演は高倉健(味沢岳史一等陸曹)、中野良子(越智朋子・越智美佐子)、薬師丸ひろ子(長井頼子)、夏八木勲(北野刑事)、三國連太郎(大場一成)、舘ひろし(大場成明)、ハナ肇(村長警部)、松方弘樹(皆川二等陸佐)、丹波哲郎(和田陸将)、芦田伸介(坂本防衛庁長官)、鈴木瑞穂(久我一等陸佐)、大滝秀治(野村総理府長官)、渡辺文雄(吉田県警本部長)、成田三樹夫(中戸多助)、原田大二郎(渡会登)、中丸忠雄(竹村捜査課長)、田村高廣(浦川隆)、梅宮辰夫(井崎昭夫)、三上真一郎(支倉常夫)、江角英明(長井孫一)、桑山正一(豊原浩三郎)、北林谷栄(松下きよ)、金子信雄(溝口市長)、倉石功(佐倉)、絵沢萌子(ホステスひろみ)、佐藤オリエ(女教師)、島かおり(井上先生)、山本圭(古橋教授)、北村和夫(永川支店長)、近藤洋介(島岡社長)、夏夕介(田岡)、谷村昌彦(商店主)、殿山泰司(屋台の主人)、田中邦衛(バーのマスター)、角川春樹(自衛隊隊長)、寺田農(ゲリラの首領)、リチャード・アンダーソン(ロバーツ大佐)。そうそうたる面々である。原作、森村誠一。佐藤純彌監督。1978年作品。

この「対テロ特殊部隊」は陸上自衛隊の一部にしか知られていない組織で、部隊の運用は陸上自衛隊にある。つまり、文民統制されていない部隊であり、日本という国においては存在してはならない。また、自らの機密保持のためには、自衛隊の一般部隊への攻撃も辞さない。一般的には映画撮影などに協力的だといわれている自衛隊だが、さすがに話の内容が内容だけに協力を得ることができなかった。そのため、陸上自衛隊の戦車が大量に登場するシーンはアメリカで撮影されており、M60戦車を自衛隊カラーに塗りなおしたものを使用している。

東北の位置都市に存在する巨悪へ様々な形で挑む人々。そして奇怪な死。後半ではシルベスタ・スタローンのランボーを髣髴させるほどの高倉健による「野生」VS 自衛隊の近代兵器との戦い。そして、うざったいほどに付きまとう北野刑事(笑)。
どのような形であっても、いずれその優しさから味沢は対テロ特殊部隊にはい続けられなかっただろう。和田陸将をはじめとした陸上自衛隊幹部は防衛省への格上げに必死に動くが、それが現実になった今、また見直してみると違う視点からこの話が見えてくる。

森村誠一『悪魔の飽食』を元に作成された映画。日本では猟奇的表現の多さのあまり、永久放送禁止作品に指定されている。
私はこれを見て数日、肉が食えなくなった。それでも興味があるのであれば、この後を読んでください(はっきり言ってお奨めしません)。

最近、現在放送禁止扱いとされている映画を多く見ている(そういうのが見たくなる時期があるんです)。だがしかぁし!この作品は知らない間に放送禁止作品では無くなっていた。2007年、Synapse FilmsによりDVDが全米発売され、日本国内でも販売され始めたのである(天下のamazon様でも売っているぞ)。しかしいいのかなぁ?こんなキチ○イとか裏日本(現在放送禁止用語扱い)とか平気で言いまくっているのに。少なくても、地上波には今後も乗りそうにはない。

私は江戸川乱歩の作品は、子供向けの甘っちょろいものしか読んだことが無いのだが、大人向けの修正無し版を見たときは衝撃的だった。その妖しさ、淫靡さ、不気味さに慄いた。その乱歩作品の中から『孤島の鬼』を中心に、『パノラマ島奇談』、『屋根裏の散歩者』、『人間椅子』が少し含まれてる。

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あらすじを紹介しよう。
過去の記憶を失った外科医学生の主人公、人見広介はどういうわけか精神病院に監禁されていた。監禁されている牢越しに広介を見つめる謎の男。ある夜、男は広介の牢に侵入し、広介を殺害しようとするが、逆に殺されてしまう。開いた牢から脱走する広介。そこで故郷の童歌を歌うサーカスの少女、初代に出会う。広介はこの少女の歌が裏日本の歌であることを聞き記憶を取り戻そうとするが、その矢先初代は殺され、広介は殺人犯として終われる身となる。
この歌の謎を解くべく、広介は北陸へ向かう列車の中で自分にそっくりな男、菰田源三郎の死亡記事を目にする。広介は菰田源三郎の葬儀に紛れ込み、土葬された墓を暴き、菰田源三郎と入れ替わり、生き返ったように見せかける。一方、人見広介は身投げして自殺したように見せかけ、追われぬ身になった。
菰田家の当主、菰田丈五郎は菰田家にはおらず、近くの無人島で自分だけの理想郷を作ろうと躍起になっているという。そんな菰田家で生活しはじめてまもなく、源三郎の妻の千代子が殺される。菰田家の中で奇形人間らしきものに遭遇していた源三郎は父・丈五郎が居る島へ渡る決意をする。事の蛭川、遠縁にあたる娘の静子、下男を連れながら。
菰田丈五郎は産まれたときから手に水かきがあり、容貌も醜かった。愛した妻に避けられ続けた丈五郎は、差別する健常者を次々に奇形人間化し、彼らを徹底的に服従させていた。その奇形人間達の中に、初代によくにた秀子という娘と男がシャム双生児にされていた。菰田源三郎は自分が広介であることを明かし、丈五郎の理想郷作りに協力する代わりに、シャム双生児達に外科手術を施し、元の体に戻すことを願い出た。そして...

出演は、吉田輝雄(人見広介/菰田源三郎)、由美てる子(秀子/初代)、土方巽(菰田丈五郎)、葵三津子(菰田とき)、小畑通子(菰田千代子)、賀川雪絵(静子)、小池朝雄(蛭川)、近藤正臣(猛)、片山由美子(女患者A)、大木実(明智小五郎)、笈田敏夫(林田)、高英男(監守)、由利徹(坊主A)、大泉滉(坊主B)、上田吉二郎(医者)、桜京美(看護婦)、福本清三(宮城幸生)、土方巽暗黒舞踏塾。1969年10月31日公開。石井輝男監督作品。
まぁ、凄いぶっ飛んだ話です。
圧倒的な存在感を示すのは、暗黒舞踏の巨匠、土方巽。で、奇形人間などと言っているものの、半獣半人、せむし男、あとは土方巽暗黒舞踏塾。半獣半人、せむし男、よりも暗黒舞踏の方々の動きが実に不気味である。もしかすると、バカバカしすぎて笑っちゃうかもしれないけれど。
それと、私的に「ナニィィ!」といわざる得なかったのが、明智小五郎役が大木実であること。大木実といえば、必殺シリーズで何回仕置されたかわからないほどの悪役。「大木実=悪役」の図式が脳内に勝手に構築されていたので、「明智小五郎というものです」と言いながら唐突に現れた時は目が点になった。

そしてラストシーン。これはひどい(苦笑)。いやぁ、人によってはトラウマになるかもしれない。参りました。
グロイものに耐性が無い方にはまずお奨めしません。しかし、石井監督の発想に脱帽。

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先日のブログに書いたとおり、テレビ版探偵物語(以下、工藤ちゃん探偵物語)をずっと見続けていて、後数話で最終回を迎えるこの時期に、映画版の探偵物語を見てしまった。
探偵役を工藤ちゃん探偵物語と同じ松田優作が演じているので関係しているのかと思われるかもしれないが
 「全く違うものです!」
派手なシャツも着ないし、帽子もかぶらないし、ベスパにも乗らない。辻山秀一という冴えない感じの普通の探偵である。このギャップたるものや...

近日中にアメリカへ移住が決まっている田園調布に住むお嬢様、新井直美(薬師丸ひろ子)の前に突如、ボディガードと監視のために雇われたと言う探偵辻山(松田優作)が現れる。痴漢と勘違いされて直美に嫌われるものの、探偵と言う仕事に興味を持ったのか、ある日の夜、辻山を直美は尾行。辻山が前妻である直木幸子(秋川リサ)と会っているところを目撃する。幸子は勤務先のバーの店長(ヤクザの大親分の息子でもある)と関係を持っており、いつもと同じホテルに入るが、そこで店長は何者かによって殺害されてしまう。同室にいた幸子が容疑者とされ警察も動き出すが、それよりも早くヤクザが元夫である辻山の元に幸子が逃げ込んだのではないかと、辻山の家を急襲する。それに巻き込まれる直美。絶対に殺していないという幸子の濡れ衣を証明するため、直美の探偵ごっこ?のようなものが始まる。

出演は、薬師丸ひろ子(新井直美)、松田優作(辻山秀一)、秋川リサ(直木幸子) 、岸田今日子(長谷沼君江)、北詰友樹(永井裕)、坂上味和(進藤正子)、藤田進(国崎剛造)、中村晃子(国崎三千代)、鹿内孝(国崎和也)、荒井注(赤川晶)、蟹江敬三(高峰刑事)、ストロング金剛(和田)、山西道広(佐藤)、財津一郎(岡野)、三谷昇(ラブホテルのマネージャー)、林家木久蔵(警官)、榎木兵衛(アパートの住人)、清水昭博(若い男)、加藤善博(直美を誘う男)。赤川次郎原作。根岸吉太郎監督。1983年作品。

最近、あまりに笑顔が不自然で怖い役ばかりしているような気がする薬師丸ひろ子だが、さすがにこの時期(19歳だったはず)は可愛らしい。お話的には、退屈なお嬢様がちょっと危険な香りのする探偵業に興味を覚え、大活躍してしまうというよくあるパターン。直美はそんな世界で生きている辻山へ次第に惹かれていく。辻山は大学生に「おじさん」と呼ばれているが、年齢は33歳という設定。ゲ、俺と1つしか違わないわけか。俺もそろそろおじさんとしての自覚をしっかりと持たなくてはいかんね(笑)。

別段悪いところも無いが、そんなに面白いと言えるところがあるわけでもないこの作品。
え?私はどっちの探偵物語が好きかって?
工藤ちゃん探偵物語に決まっているじゃないですか~。

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一時期、自分の中でブームになって立て続けに見ていた横溝正史著の金田一シリーズ(というわりには、石坂浩二×市川昆監督作品ばかり見てたけど)。
1977年に劇場公開された「渥美清×野村芳太郎監督」による松竹版は見ていたが、1996年に劇場公開された「豊川悦司×市川昆監督」の東宝版は見ていなかった。急に怪奇推理物が見たくなったので、見てみた。

では、ざっとしたシナリオはAmazon.co.jpの商品説明を引用させてもらう。

昭和24年、孤独に生きていた辰弥(高橋和也)は、資産家・田治見家の遺児であることを知らされ、八つ墓村へと赴いた。その村では戦国時代に8人の落武者が惨殺されて以来、たたりの伝説があり、やがてそのたたりを裏付けるかのように次々と連続殺人事件が勃発。名探偵・金田一耕助(豊川悦司)は、この難事件をいかに解決するのか?

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出演は豊川悦司(金田一耕助)、浅野ゆう子(森美也子)、高橋和也(寺田辰弥)、岸部一徳(要蔵・久弥・庄左衛門(三役))、萬田久子(春代)、岸田今日子(小竹・小梅(二役))、宅麻伸(里村慎太郎)、喜多嶋舞(里村典子)、神山繁(久野医師)、織本順吉(井川丑松)、白石加代子(濃茶の尼)、石橋蓮司(洪禅和尚)、西村雅彦(仙波清十郎)、今井雅之(尼子の落武者)、井川比佐志(諏訪弁護士)、うじきつよし(千石巡査)、吉田日出子(ひで)、石倉三郎(徳之助)、小林昭二(東坂工場長)、加藤武(轟警部)、石濱朗(森荘吉)、鈴木佳(井川鶴子)、姿晴香(おきさ)、大沢さやか(島)、横山道代(下宿のおばさん)。市川昆監督。1996年作品。

上記した野村監督版以外にも映画になった作品が1本、テレビドラマが6本と計9本。これは横溝正史作品の中では最多である。原作があるにもかかわらず、各作品が監督の考え方により内容がかなり変わっている(場合によっては、主要キャラクターがいない場合も...)。野村監督版と市川昆監督版しか見ていない私だが、前者が1977年当時と時代設定し祟りや神秘性をを肯定、八つ墓村にある鍾乳洞のシーンが長く取られているのに対し、後者は戦後に時代設定し、祟りと見せかけた殺しをしっかり殺人事件として扱い、祟りを否定し、人間が起こした犯罪らしく扱っている。

作品の舞台となる時代の前(大正時代)に、田治見家の当主・要蔵が発狂し、村人32人を惨殺するという事件が起きている。これは実際に起きた猟奇殺人事件「津山事件(または津山三十人殺し)」がモデルになっている。この事件は、1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県苫田郡西加茂村大字行重(現・津山市加茂町行重)の貝尾・坂元両部落で発生。2時間足らずで30名(自殺した犯人を含めると31名)が死亡し、3名が重軽傷を負ったという。詳しくはこちらのサイトを参照いただきたい。
その殺人へ向かう姿は、津山事件の犯人「都井睦雄」の姿とそっくりである。頭は手拭で作った鉢巻を巻き、この鉢巻の両側(両耳の上部)には懐中電灯が入るようになっており「二つ目の化け物」、「鬼の角」のように見えた。胸には自転車用ナショナルの角型ライトを紐で首にぶら下げ、横ぶれ防止に他の紐で胴体を結んだ。凶器は日本刀と匕首を左腰に、手には猛獣用のブローニング自動9連発を持った。弾薬は背嚢を肩からぶら下げて携行した。

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本作ではこれを岸部一徳が演じたわけだが、野村監督版の山崎努には到底かなわなかったと思う。光の加減、血が噴き出す演出といい、山崎努の不気味さといい、文句の言いようが無い。猟奇的なシーンの長さも市川版は随分と短くなっている。まぁこれは時代的な配慮だったのかもしれない。
むしろ野村版よりも強力に思われたのは小竹・小梅の二役を演じた岸田今日子(合掌)。だが、極めつけは濃茶の尼を演じた白石加代子だろう。どの作品に出てきても私はこの人が怖くてならないのだが、今回の役も適任である。
「よし!わかった!」のセリフで有名な轟警部も、他市川昆監督作品と同様に加藤武が出演。お約束のことだが、噴出してしまった。

この作品だけでも十分に楽しめるのだが、両方見ているとどうしても野村監督版と比較をしてしまいたくなる。ちなみに、私は野村作品の方が好みである。渥美清が金田一耕助という設定は???(寅次郎のイメージが強すぎる)である。石坂金田一のイメージが強すぎるからか。インテリっぽい雰囲気がある豊川は外見的には問題ないような気がするが、ちょっと声の感じに違和感がある。今回は後手後手にまわって「しまった!」という言うシーンがたくさんあるのだが、どうも緊迫感が感じられない。何故、石坂×市川に出来なかったのかなぁ?

結構話が違うので、両方を見ても楽しめると思うが、猟奇的なものが苦手な方は市川版の方がいいでしょうね。


今日、Vシネマ版の『サソリ 女囚701号』を見た。ダメだ。全然ダメなのである。
主演の小松千春に冷徹な恐ろしさが無くむしろ可愛らしい。何よりもとにかくしゃべり過ぎである。松島ナミ(通称さそり。以下さそり)は目だけで意思を表示し、話すシーンは10回もあれば十分なのである。大体、最初は医者という設定は何なんだ?
1991年に同じくVシネマでリリースされた『女囚さそり 殺人予告』の岡本夏生版の方が相当マシである。最後がまぁまぁ面白かったのである。

しかし、梶芽衣子が演じる女囚さそり4シリーズにはとてもとても敵わない。特に「伊藤俊也監督&梶芽衣子主演」の前3作は秀逸だ。

   

ざっくりとシナリオをご紹介したい。

  • 女囚701号/さそり(1972年8月25日公開)
    麻薬捜査官の杉見(夏八木勲)のおとり捜査に協力するが、結局裏切られてやくざに輪姦されて捨てられる(このシーンの表現が白いシーツのようなものに赤い染みが出来て日の丸のようになる。実に反権力的だ)。その杉見を刺そうとするが失敗。刑務所行きとなる。杉見は刑務所内でさそりの抹殺を計画するが、失敗を続け刑務所内の治安は悪化。所長の郷田(渡辺文夫)は女囚に懲罰をあたえるが、これが原因で女囚が反乱をおこす。その隙に乗じて脱獄したさそりは真っ黒な例の格好で杉見の前に現れ、復讐を遂げる。
  • 女囚さそり 第41雑居房(1972年12月30日公開)
    さそり以外に白石加代子、伊佐山ひろ子、八並映子、石井くに子、荒砂ゆき、賀川雪絵、室田日出男、小松方正、戸浦六宏、渡辺文夫と、怪優大集合と言わざるえないメンバー。この後悪役として大活躍する戸浦六宏は刑務所を視察に来る法務省の官僚役。冒頭から女囚の仕置きに失禁してしまう。さそりを強姦する小松方正は、股間にくいを打ち込まれて絶命(その姿が死ぬほど情けない)。郷田は新宿でめった刺し。とにかく下品で外道でどうしようもない連中の死に方のすごさが本作では強調されている。さそりは殺人と脱獄の罪で刑務所に収容された状態からスタート。さそり+化け物女優が演じる女囚5人組はまたも刑務所からの脱走を図る。途中、野獣のような温泉客に強姦された上に殺されたり、さそりを裏切った報復を受けたりして、女囚5人は死んでいく。さそり、今回も徹底した仕事ぶりです。
  • 女囚さそり けもの部屋(1973年7月29日公開)
    冒頭からかなり驚いた。脱獄したさそりを追う刑事権藤(成田三樹夫)はさそりに手錠をかけるも、持っていた包丁で腕ごと切られてさそりを取り逃がす。血だらけの腕を振り回しながら街を走るさそりに恐怖を抱かずにはいられない。この展開はまさに予想外であった。さすがにこれをぶら下げ続けるわけにもいかず、墓地で手錠を外そうとしているところ、売春婦のユキ(渡辺やよい)に助けられる。このユキの兄は「あー」とか「うー」としかしゃべれない障害者で、ユキはこの兄の食事の世話のみならず性欲の対象にもなっており、酷いことに兄の子を身ごもっていた。ユキの家を出たナミはお針子のアルバイトをしながらひっそりと暮らしていたが、売春のショバ争いでユキがヤクザにつかまり、組織のリーダー鮫島(南原宏治)の愛人カツ(李礼仙)に強烈なリンチを受ける。鮫島は部下のタレコミからさそりの所在を知り、組事務所へ連行する。以前カツとさそりはムショ仲間だったことがあり、痛めつけて薬物中毒状態にしてカラスの飼育小屋に放置。その小屋に、モグリでアル中の医者に無理やり堕胎させられた女が瀕死の状態で担ぎ込まれる。女の手ににぎられたメスを武器にさそりは鮫島の部下達をあっという間に片付けていく。カツは完全にビビッてしまい、身の保障がされる刑務所に売春斡旋を自白して入ることに。腕を切られた権藤はユキを拷問しさそりの所在を知るや、下水道に逃げ込んださそりを火あぶりにする。が、そこで死なないのがさそり(笑)。さそりは軽い犯罪をわざと犯し、偽の身元で刑務所へ入る。さそりとカツは同房になり、カツは発狂。権藤をさそりと勘違いして殺し、さそりの復讐は終了する。
  • 女囚さそり 701号怨み節(1973年12月29日公開)
    監督が長谷部安春に変わった作品。長谷部安春というと「あぶない刑事」を初めとした、テレビ刑事ものの監督という印象。ちなみに、後の大物役者になっている人物が結構ひどい役で出ている。
    結婚式場で仕事をしていたさそり。よりによって挙式ラッシュの日に児玉警部(細川俊之)が乗り込んでくる。さそりは逮捕されてしまうが、あっさり護送車から脱走。そのままストリップ劇場へ逃げ込む。そこで、照明係の工藤(田村正和)と出会う。工藤は学生運動で児玉に捕まった際、股間に熱湯を浴びせられたという壮絶な拷問経験者。しかし、工藤に惚れていたストリッパーのタレコミで工藤は再び児玉に逮捕され拷問されるが、さそりの居場所は明かさなかった。その後、尾行されてさそりの所在はばれてしまうものの、児玉の自宅マンションに妻を人質として立てこもる。が、助けを呼ぼうとしたとき、ベランダから転落死してしまう。児玉、これでぶち切れ。さそりと工藤は恋に落ちるものの、またもや工藤は逮捕される。工藤の母親の説得があり、ついにさそりの居場所を教えてしまう。工藤は釈放され、さそりは逮捕。リンチ同然の取調べを受けることになる。そして女囚専用の処刑場へ。さそりに優しい看守長を児玉は部下達に襲わせ、さそりをわざと脱走させる。自作の絞首台で絞首刑を企図した児玉はうっかり足を踏み外して自分の首を絞めて死亡。工藤も密告したストリッパーと居るところを殺される。だから、さそりとかかわっちゃいけないんだよ...

基本的には「男や権力 VS さそり」という構図で描かれており、作品中でさそりに睨まれたら、死亡フラグである。またそのやられっぷりもひどく、流血、流血、また流血である。また、変なオカルト的表現が多く、アングラ感やB級感がとめどなく漂う。そういうのが苦手な方は、視聴を控えることをお奨めいたします。私は逆にそのB級感が好きなんですがね。

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主演の梶芽衣子さん。この時代にこんな美人。しかもかっこいいんだなぁ。タランティーノがファンになるってのも良くわかる。梶芽衣子さんが歌う主題歌「恨み節」も中々こぶしの入り方が良い私の好きな曲。

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