時計の最近のブログ記事

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略歴
1967年12月3日、スイス・ジュネーブ生まれ。スイス・フランスの二重国籍を持つ。ジュネーブ大学理工学部卒業。Swatch Group,Ulysse Nardinにおいて販売、製造、営業、マーケティング、経営管理部門等でキャリアを積み、chopardの時計宝飾品開発担当を経て、2009年6月1日付けでZENITH S.A.社長兼CEO。


CEO就任の依頼は突然のことだったそうだ。
「仕事を替える気はないかな?君をZENITHのCEOに推薦したい」
という電話が知人から突然やってきた。考えるデュフール氏は考える時間を求めたが、電話からは
「10秒以内に答えてくれ」
と求められ、そしてその依頼を受けることとなった。

ZENITHは、1999年にLVMHグループの傘下に収まり、そのプロダクトの方向性を大きく変えてきた。私は昔の野暮ったいデザインも好きだし、LVMH傘下後のデザインも好きである。昔を知ってしまっているから、LVMH後の価格について???と思ってしまうのだが、前CEOの"Thierry Nataf"の掲げたオープンコンセプト、そして品質の向上という方向性、それは私にも理解できる方向性だった。ここまで価格は上げて欲しくなかったけど。
2004~07年くらいにかけて、ステータス性のある高級時計が不思議なくらいに売れるような状況が訪れた。デカ厚時計がもてはやされ、腕時計と言う存在が強調される時代になった。もちろんこの恩恵にZENITHも預かっているわけだが、それはプロダクトも同等に評価されていたが故のことである。この時期にLVMH傘下でなかったら、ZENITHはどのような立ち居地に今頃は居ることになるのだろうか?

高級時計市場が失速を始めた今日、多少派手なデザインになったZENITHのプロダクトに対し、旧ZENITHを愛した多くの人が「薄型の知的な感じがするモデル」を求め始めた。昨年の"New Vintage 1955"あたりはそうした回帰路線なのかもしれないが、これは別にZENITHがやる必要があるの?と率直に疑問を感じてしまう。

Dufour氏がCEOになってから発表されたモデルの一つ、"New Vintage 1969"。やはりEl Primero中心のクロノグラフでせめて行ってもらいたいと思うが、私は全く興味が持てない。
Nataf氏の退任と共に、ZENITHへの興味が何だか少し薄くなってきてしまった。

ambassador:大使、施設

本来はこういった意味の用語なのだが、最近は使われ方が異なってきている。

宝飾品やバックのメーカーが、そのメーカーブランドの方向性と合致する有名人と契約し、広告のキャラクターとなったり、主催イベントなどに出席したりする。
私は時計以外のブランド物には疎いのであまり語ることが出来ないが、例えば

  • TAG HEUER
    "Leonardo DiCaprio" Carreraシリーズ
    "Tiger Woods" Linkシリーズ
    "Maria Sharapova" F1 Ladies
    "Shah Rukh Khan" Aquaracer
    "Kimi Raikkonen" Carrera Racing & Formula 1
    "Lewis Hamilton" Formula 1
    "Steve McQueen" Carrera
  • OMEGA
    "Cindy Crawford" Constellation
    "Nicole Kidman" Constellation
    "Ellen MacArthur" Seamaster Aqua Terra
    "Michelle Wie" Speedmaster Automatic
    "Zhang Ziyi" Constellation
    "Abhishek Bachchan" Seamaster Aqua Terra
    "Dean Barker" Seamaster NZL-32 Chrono
    "James Bond" Seamaster 300 M
    "Captain Eugene" Speedmaster Reduced
    "George Clooney" Seamaster Aqua Terra Chronometer
    "Sergio Garcia" Constellation Double Eagle Chrono
    "Michael Phelps" Seamaster Planet ocean
    "Alexander Popov" Seamaster 300 M Chrono Diver
    "Michael Schumacher" Speedmaster Date

特にOMEGAとTAG HEUERは贅沢にも「ブランド全体」ではなく(そういうアンバサダーも居るが)、腕時計モデルごとに用意するほどアンバサダーを重視している。Chronographのスポーティなイメージからはレーサーを、ダイビングウォッチには有名なスイマーを、高級路線にはイメージを損なわない俳優を、プロフェッショナルのための道具にはスパイ(笑)を。

OMEGA、TAG HEUERは特別高級な時計ブランドと言うわけではない。高級時計の普及価格帯モデルだが、実際は数十万の出費になるし、同じことを(さらに高い精度で)安価に行うことが出来るプロダクトはごまんとある。そうした商品におけるイメージコントロールは非常に重要である。機械式時計を高い金払って買うという行為、それは「感動」を買うことと同等である。アンバサダーは感動を演出上で大きな役割を担っている。

このようにアンバサダーを持つことが出来るのは、普及価格帯の時計が限界である。同じ価格帯になるROLEXは、アンバサダーを使用していない。既に確固たるブランドイメージを、商品や市場を通じて伝えることが出来ているからであろう。実際、OMEGA、TAG HEUERくらい売れていないとアンバサダーはもてないだろう。

だから、ZENITH CEOだったThierry NatafやHublot CEOのJean-Claude Biver(BLANCPAINの再興に尽力するなど、時計会の有名人)は、自らがアンバサダーのような姿勢をとった。プロダクト価格が100万オーバーをほとんど超えるようなフィールドでは、アンバサダーを常時置くことが出来ない。幸いにもこの二人はそうした役割に応じることができる懐の深さがある。

しかし、いつの間にかZENITHのCEOは変わってしまった。この交代劇には何があったのか、情報が不足しており私も良くわからないのである。
明日は、新CEO Jean-Frederic Dufour氏を紹介したい。

さて、SEIKOの自動巻クロノグラフである。これが恐ろしいほどに資料が存在しないらしい。
開発が始まったのは1967年。クロノグラフ内蔵自動巻ムーブメントの特許を取得し、このプロジェクトはムーブメントの名称そのままで、6138と6139と呼ばれた。研究期間はたったの2年。直径27mm、厚さ6.65mmのキャリバー6139は、日本の近代的な工場で量産されるようになった。センターローターによる自動巻機構は、マジックレバーと呼ばれる両巻上げ機構を介して効率よくゼンマイを巻きあげる。コラムホイールによる制御システム、30分積算計を融資、クロノグラフへの動力損失が少ない、垂直クラッチも採用されている。恐るべし、日本。
このCal.6139を採用したスピードタイマーの初期ロットは1969年5月には既に時計店へ納入された。これに12時間積算計を加えたものがCal.6138で、このムーブメントを採用した時計は1970年にリリースされている。

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Cal.6138。全く装飾されていない。実用品という感じがひしひしと伝わってくる。

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Cal.6138搭載のSEIKOスピードタイマー。

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Cal.6139のセンターローターを外したもの。やっぱり装飾はない。

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Cal.6139を採用した6138スピードタイマー。


さて、このように歴史を振りかって見ると

  • 世界で初めて自動巻クロノグラフを公表したのはZENITH
  • 他のブランドよりもいち早く製品として市場にリリースしたのはSEIKO
という答えが妥当であろう。
機械の工作精度が高まっている現在ならばモジュール式クロノグラフでもさほど悪い気はしないのだが、1960年代のはどうだったのだろうか?つい最近までも、同じく二階式ムーブメントを採用するOMEGAのSpeedMaster Automatic(Ref3539.50)は、その耐久性に対して疑問が持たれていた。

「自動巻クロノグラフ専用」ということで考えると、HEUER-BREITLINGのムーブメントは、仮に世界初の発表であったとしても、そうだと認めがたいところが私にはある。

ZENITHが自動巻クロノグラフムーブメントの開発に着手したのは1965年のことだった。ZENITHはエスタブリスールではなく、実際に手巻きクロノグラフの開発、改良、製造を手がけるマニュファクチュールであり、豊富な経験があった。HEUER-BREITLING陣営と全く異なったこと、それはモジュール式ではなく伝統的な手法を用いて、一体型の構造を目指したという点である。さらにスタート、ストップ、リセットを制御するため、ホイールクラッチやコラムホイールを装備していること、ローターをセンターに配置すること(特許を取得したかったという意図がある)と、要求するスペックは非常に高かった。
そして、この判断は正しかった。1969年1月10日に発表された初代El Primero Cal.400は最上級のスペックで満ちており、直径29.33mm、厚さ6.5mmという大きさは、Cal.11と比較して、直径・厚さ共に1mm以上小さかったのである。
このような小型化が実現できたの第一の理由は、特殊なローターブリッジを開発したことが挙げられる。時計師たちは、ローターブリッジをクロノグラフをクロノグラフ機構の上部とサイドに固定することを選び、技術者達はローターのベアリングにボールベアリングを採用した。このムーブメントは、50時間という、当時としては非常に長いパワーリザーブを誇っていた。テンプは10振動。凄まじいハイビートで、今でももちろん変わりは無い。クロノグラフで1/10の捉えるためには、なんとしても10振動が必要だった。その結果、制度も非常に高いムーブメントに仕上がった。ハイビート機に関しては、今も昔も否定的な意見もある。部品の磨耗が懸念されるからだ。従来のオイルを使っていたのではこの振動数を実現することは難しかっただろうが、元々専用のオイルも同時に開発しており、それ自身も時間と共に変化している。今日では、二硫化モリブデンを主成分とした潤滑システム採用している。

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El Primero Cal.400。様々な点が改良されながら、今でもZENITHの旗艦ムーブメントとして活躍している。

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1969年1月に発表されたファーストモデル。今年、40周年を記念して復刻モデルがリリースされている。復刻モデルに搭載されるムーブメントも、もちろんEl Primeroである。

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ルパン三世の次元も、初代ではこのモデルを使っているようである。二作目以降はROLEX Submarinerを愛用している。

どれだけのハイビート機でも、水晶振動子の前では全く歯が立たなかった。他のメーカー同様、あまり採用されることも無く、70年代中盤にアメリカ資本となっていたZENITHは、出資者の意向を受け、El Primeroの製造を完全に停止することとなってしまった。
しかし、幸運なことにチャーリー・ヴァーモットという老練の時計師が、部品やムーブメント、工具などを工房の屋根裏へ密かに隠した。1981年、エベルの経営者だったビエール・アラン・ブルムがEl Primeroの在庫品を調べるためにZENITHへ使者を送った際、この隠していた工具一式をエベルに渡し、エベルのプロダクトは無事に開発された。1978年に再びスイス資本に戻ったZENITHは、El Primeroを中核とした商品展開で売上を伸ばした。その後LVMHグループ傘下になったZENITHでは、まだEl Primeroが採用されている。形状記憶合金をブリッジに採用したり、パワーリザーブ表示、パーペチュアルカレンダー、ワールドタイム表示、さらにはトゥールビヨン搭載モデルまで存在している。自動巻クロノグラフ開発戦争において、現代まで生き残っているムーブメントは唯一つ、El Primeroのみである。

今からちょうど40年前、1969年は腕時計の歴史を語る上で外すことができない事が起きた年である。SEIKOが「アストロン」というクォーツ式の腕時計を発表した年として認識されている方も多いかと思うが、この年にはクォーツ以外にも画期的なムーブメントが登場している。それは、自動巻きクロノグラフである。

自動巻きクロノグラフが1969年だけで3種類もリリースされており、そのうち2社が「うちが最初に開発した」と言い張っている。私の知る限りの知識では、最も早かったのはZENITHの"El Primero"だったはずである。しかし、BREITLINGやTAG HEUERは、初代のモナコに搭載されたCal.11が世界初だと言い張っている。そして、主張せずに控え目に居るのがSEIKOである。自動巻きクロノグラフであったスピードタイマーには、コラムホイール&垂直クラッチを採用したという(何だか全然古臭くないなぁ)Cal.6139が搭載されており、これも1969年に発売されていたはずである。
このように謎の多い世界初の自動巻きクロノグラフ。この謎がクロノスドイツ紙の「ギズベルト・L・ブルーナー」氏の寄稿にまとめられているので、3回にわけて紹介してみようと思う。

今でこそメジャーになった自動巻きクロノグラフだが、これを実現するために必要な資金、技術力は非常に高いものであった。自動巻きクロノグラフの発想を最も早くから持っていたのは、HEUER社のシャルル-エドワード・ホイヤーであった。1940年代後半、彼の脳の中には既に構想はあったのだが、クロノグラフムーブメントに自動巻きローターを追加して香箱まで輪列を取り付けることは非常に困難であり、巨額なコストと負うリスクを考えるとこの時期に行うことは全く現実的ではなかった。
通常の手巻きムーブメントにクロノグラフモジュールを組み合わせる(俗にいう二階建て)手法において、モバードが1939年に発表したCal.90Mは自動巻クロノグラフの夢を持つものの注目の的だった。Cal.90Mで後ろ側から取り付けられたクロノグラフ機構は、ケースに入れたまま調整や整備を行うことができた出来た。しかし、Cal.90Mに自動巻機構を詰め込むことは出来ない。積算計に必要な軸の邪魔となってしまうからである。
1957年、マニュファクチュールのビューレンが、マイクロローターを搭載した自動巻きムーブメントを世界で初めて発表する。このことにHEUERはもちろん目をつけ、翌1958年、ホイヤーと自動巻き時計を製作する他の8社は、共同で極薄自動巻ムーブメント開発するために手を組んだ。
1960年代初頭、HEUERはライバルであるBREITLING同様、急激な需要部の落ち込みに悩まされていた。危機脱出の希望であったクロノグラフ委員会に両社は所属しており、次第に歩み寄ることになる。両社は急速に広まった自動巻きキャリバーにクロノグラフを組み合わせることが、危機的状況を脱する糸口と確信しはじめていた。
しかし、当時のHEUERとBREITLINGはムーブメントの製造を行っていないエスタブリスールである。そこで、モジュール型クロノグラフの開発に定評があるデプラ・アンド・カンパニー(1968年にデュボワ・デプラに社名変更)とも協力体制を築く。「モジュール型クロノグラフを作る」ためにモバード方式を採用し、「占有スペースの小さいマイクロローター」を実現するためにはビューレンの協力も必要である。1966年1月、BRITLING、HEUER、ビューレンが提携契約に署名し、プロジェクトが開始された。提携契約書は、共同で開発する自動巻クロノグラフの利用権を3社で独占する内容であった。この間にハミルトンがビューレンの過半数株を取得し、5社目のパートナーとして参加している。
1968年の初めにプロトタイプ第一号機が完成する。直径31mm、厚さ7.7mmのこのムーブメントは、着用テストにおいて優秀な結果をもたらした。巻上げ機構もクロノグラフも、過酷な状況下でも問題なく機能した。このムーブメントは当初の計画通り、マイクロローターを採用し、モジュールの下に格納された。5.5振動のロービートだが、クロノメーター規格に匹敵する制度だった。クロノグラフボタンはケース右側に取り付けられ、リュウズは左側に配置される仕様だった。このプロジェクトに投資された金額は総額50万フランという膨大な費用が投入されている。

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一見すると手巻きクロノグラフムーブメントに見えるが、

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分解すると、このように中にマイクロローターが存在することがわかる。

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HEUERが1969年3月に発表した、Cal.11搭載の初代モナコ。他には「オータヴィア」、「カレラ」が発表された。

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BREITLINGが発表したクロノマチック。

HEUER-BREITLINGの自動巻クロノグラフムーブメントは量産体勢に入るまで時間を要している間に、ZENITHが1969年1月10日にジュネーブでEl Primeroを発表する。世界で初めて公式発表されたのは、Cal.11ではなくEl Primeroに他ならないことを意味している。HEUER-BREITLINGチームもバーゼルで開催される国際時計宝飾展まで待つことが出来ず、1969年3月3日、ジュネーブとニューヨークで公式発表を行った・

HEUER-BREITLING連合は1970年に6振動化したCal.12を発表。Cal.13,14,15まで発表されたが、その直後に待ち受けていたのはクォーツショックである。そして1979年、華々しくデビューしたこれらの自動巻クロノグラフムーブメントは消えていったのである。現在、モナコの復刻モデルがリリースされているが、残念ながらこのモデルのムーブメントはETA社製のエボーシュが採用されている。
莫大な費用をかけて開発に参画したメーカーは少なからず何らかの影響を受けた。デュボワ・デプラは影響が無かったが、ビューレンは市場から姿を消し、HEUERはホイヤー家の経営から紆余曲折あり、LVMH傘下に入った。BREITLINGの経営はシュナイダー家に担うこととなり、ハミルトンはスォッチグループに属することになった。

先日、読者のnobu様より表記ムーブメントのことに関して質問があった。Carreraのどのモデルなのかは具体的に記載はなかったが、こうした内容の質問である。

はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いています。時計に非常に詳しいようなので、質問させて頂いてもよろしいでしょうか?現在、小生はタグホイヤー カレラの購入を考えています。搭載されているキャリバー16はETA7750ベースだとお聞きしました。タグホイヤーは7750をそのまま使用しているのでしょうか?それとも自社でチューンアップしてから搭載しているのでしょうか?ご指導頂けると幸いです。

私はCarreraに関してはさほど詳しくは無いのですが、同じCal.16を採用する"AQUARACER AUTOMATIC CHRONOGRAPH DAY-DATE(Ref.CAF2012.BA0815)"(以下Ref.CAF2012)についてはいささかの情報があるので、それを元に回答させて頂きます。
Ref.CAF2012はそもそも300メートルの防水性能を持つために、多くのCarreraのようなシースルーバックケースを採用しておりません。さすがに見えるモデルについて言えば、下記の写真程度の装飾をしています。下の写真は"TAG Heuer Carrera Chronograph Day-Date(Ref.CV2A11.BA0796)"のシースルーバックから見えるCal.16の姿です。自動巻きローターの肉抜き(耐衝撃効果は多少期待できると思います)、その他、コートトジュネーブ、ペルラージュ装飾が見られますが、これは精度とはあまり関係が無い部分ですが、少なくとも表面加工においてはETAポン状態ではないことが言えます。

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写真が無いのが残念なのですが、Ref.CAF2012には上記のような装飾は全くないためシンプル極まりなく(そもそもダイバーズウォッチなので、裏ぶたを開ける人は限られた一部の人だけでしょう)、テンプにニッケルを金メッキしたものを採用しているところを見ると、ETA 7750としては最もグレードが低いエボレート(Elabore)が採用されていることがわかります(Ref.CAF2012はダイバーズウォッチなので、温度変化にあまり強くないニッケルよりも、グリュシデュール(ベリリウム合金)、ETA 7750のグレードでいうところのトップ(Top)以上を採用して欲しかったと個人的には思っています)。

だからと言ってこのRef.CAF2012の精度が低いかといえば、決してそんなことはありません。エボレート(Elabore)グレードのETA 7750はETAからの出荷時は3姿勢差でしか測定されておらず、許容される品質レベルも高いものとはいえないのですが、そこはさすがにTAG HEUER、自社に持ち帰ってからの精度チューニングが非常に厳しく、結果的には平均日差+1.8sまで追い込まれているのが実験により確認されています。

ご質問の回答をさせていただくと、俗に言う「ETAポン」という状態のものではありません。元はあまり高価なETA 7750ではなくても、TAG HEUERがC.O.S.C. Chronometorまでは行きませんが、責任を持ってかなりの精度追い込みをしているという意味で、チューンアップしてから搭載しているという回答が妥当かと思います。
高額にシフトし続けている高級時計業界において、高品質なウォッチを比較的低価格でリリースしているTAG HEUERというブランドは私も非常に好きです。所持しているのは1本(自動巻き3針の4000シリーズという、20年前近く前のモデルです)だけですが、いまだに良く動いてくれています。

Carreraは魅力的なモデルも多くて良いですね。お気入りのモデルがあれば、ご購入をお勧めいたします。精度云々に関しては、自信を持っていただいて結構ですし、ETAポン時計とは私は言わせませんね。

最近めっきり時計のネタが減ってしまったので、ここらで一発。

ETAのエボーシュ供給が止まるとか何とか言われてきた、2010年問題。エボーシュ価格は上がっているようだが、本当に供給を止めるのか、ETAの対応がグダグダなので良くわからなくなってきている。
BREITLINGへのパーツレベルでの供給もやめていないようだし...まぁ、ETAを擁するスウォッチグループとしては、それなりの規模を持つリシュモンやLVMHに対する牽制が主眼で、独立系のBREITLINGのことはあまり気にしていないのかもしれない。
というか、ETA Cal.2892-A2やらCal.7750はエボーシュを使用するメーカーなら十二分に研究され尽くされていることだろう。セリタのように代替プロダクトを出す気満々の会社もあり、2010年問題が発表された2002年7月に比べると、この問題に対するインパクトが小さくなっていることも事実。別に供給停止にしなくてもいいんじゃないの?という気が私はしている。

にも関わらず、ここ数年で幾つかのETAエボーシュを使用していたブランドは自社ムーブメントを開発し、それを搭載することで「おふざけにならない」プライスの時計をリリースし続けてきた。どうもこれらブランドでは相変わらず開発費をプロダクトへあからさまに上乗せしてくれている。こうした慣習は辞めてほしいものである。だが、買い続けてくれる顧客がいるからこうした具合なのだろう。
買い続けてくれる大金持ちの顧客がいる雲上ブランドは別に気にしないでおこう。2010年問題が本格化したとき、最もインパクトを受けるのはETAムーブを使用しながら、50万円前後のプロダクトをリリースしている独立系エタブリスールブランドだと思う。ETAの上に完全に乗っかって商売してきたようなブランドである。ROLEXは自社製ムーブだから問題ないにしても、ディフュージョンブランドのチュードルはETAである。今後どうなるのだろうか?

そんな心配をBREITLINGにもちょっとしていた。が、BREITLINGはそれ以前から...具体的には90年代半ばから自社ムーブメント開発の動きを見せていた。ただ、当時の企業規模からすると実現は難しかった。だが、その後のケレックの買収や、100%クロノメーター化におけるクォリティコントロールの拡充がそれを実現した。そして今年、実際にプロダクト化されてリリースされたムーブメントがCal.B01である。

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同社が得意とするクロノグラフを、クロノグラフモジュールを使うことで実現している(モジュール式というと、過去にあった耐久性に問題があったムーブメントを想像されるかもしれないが、現在は機械の加工精度も向上して全く問題ない)。モジュールを外せば3針モデルがすぐに出来上がるだろうから、まさに同社の旗艦ムーブメントとして全く見劣りするところが無い。しかし、最初から量産を意識した設計のおかげか自社製クロノグラフムーブメントにしては安価であるが、従来からのBREITLINGユーザーにすれば、BREITLING Chronomat B01の\798,000は、安いものではないだろう。そこでもう少しこの新ムーブメントの特徴を見てみようと思う。

  • 両巻き上げ式の自動巻き。8振動。47石。
  • パワーリザーブが70時間と長い。
  • コラムホイールを採用し、スタートボタンの押し心地がよい。
  • 時間計測開始時の針飛びが少ない垂直クラッチを採用。
    但しETA.7750より厚みがある。
  • 24時間いつでも日付送りができるデイト機能。
どうだろう。私など\798,000が安く感じられてきてしまうから、恐ろしいことである。長い開発期間を要したが、本当にいいムーブメントができたものである。

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横浜のおじが使っている時計は、ROLEX SUBMARINER Ref.16800の後期モデル(インデックスに金属のフチがあるもの)。トリチウム夜光の焼けとヤレっぷりが何ともいえない。

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私がこの日していた時計も、おじに合わせて ROLEX SUBMARINER Ref.16610の前期モデル(バネ棒用の穴があり、弓環が一体化していない。さらにトリチウム夜光)。16610の方が後から販売されたものなのに、何故かRef番号は16800より若い(何故か、ご存知の方がいたら教えてください)。

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Cal.3035
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Cal.3135

Ref.16800から風防にサファイアクリスタルを採用し、防水性能が300mになっている。この2モデル違いはムーブメントの違いである。Ref.16800にはCal.3035、Ref.16610にはCal.3135が採用されている。どちらも日付クイックチェンジ機構(デイトジャスト機構)とハック機能があるムーブメントで、使っている分には違いが良くわからないのだが、開けてみるとCal.3035はテンプがシングルブリッジ、Cal.3135はダブルブリッジとなっている。また、デイトジャスト機構の故障が比較的多かったらしく、10年ほどでCal.3135へほとんどのモデルが移行している。Cal.3135は今でも現役モデルに搭載されている。

おじのRef.16800は25年以上前に、免税店で二十数万で購入したという。時代による物価の違いがあるとはいえ、現在とは随分価格差があるものである。今現在、状態の良いRef.16800は50万円超で取引されている。

何度か書いているが、ROLEXは実用時計である。特にSUBMARINERは300mの防水性能を持ち、ハードな用途を前提にしているようなところがある。私が所持しているものよりも、むしろおじのヤレた感じのモノの方がそれらしい。
聞いたところ、オーバーホールは一度しかしてないらしい(苦笑)。全く丈夫な時計である。寝るときまで身に付けていて、庭いじりにも使われ、釣りの時には海水にも時計ごとぶち込まれている。パッキンの劣化も懸念されるし、そろそろ出したほうが良いのでは...と話した。

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昨年の機械式モデル発表以来、少々気にしている時計ブランドがある。
それがSKAGENである。

"デザインの美しさと品質の高さは必ずしも高価である必要はない"

夏である。暑い。
冷房の効いた電車の中でつり革を掴む腕を見ると、メッシュベルトのモデルが非常に増えてきたことに気がつく。夏だから通気性の良いものを...という理由だけではない。SKAGEN製のモデルが非常に多いのである。物として使い勝手がよく、価格以上の満足度を与えるであろうこのモデルは、近年販路がかなり増えた。

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SKAGENは1992年、コペンハーゲン出身のヘンリックヨースト、シャーロットヨースト夫妻によって設立されたブランドで、その歴史はまだ浅い。しかし、北欧ならではの斬新なデザイン、その薄さ、装着感の良さは私も高く評価している。ただ、クォーツモデルが圧倒的であるため、ちょっと手が伸びていないだけである。

SKAGENという社名の由来は、スカンジナビア中心部に位置する、デンマークのユトランド半島の最北端にある漁村の名前から来ている。

大きな地図で見る

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この地は北海とバルト海を結ぶ東側のカテガット海峡と西側のスカゲラック海峡がぶつかり合う光景が見られる。そのぶつかり合う波がSKAGENのロゴマークの元になっている。かつては多くの芸術家達がこの地の白い砂浜を訪れ、その風景をキャンバスに描いたという。

デンマークは、インテリア、キッチンウェアー、おもちゃ等のインダストリアルデザイン分野でユニバーサルデザインを排出し、世界的に高い評価を受けていることはご存知の通り。このSKAGENの時計も同様で、有名な近代美術館に展示されている。

プロダクトの特徴だが、洗練されたデザインのみならず、厚さ6mmのUltra Slimを代表とする薄型モデルにある。あまりの薄さに身につけている事を忘れるほどで、腕へのフィット感が非常に高い。

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また、ステンレス製のカービングメッシュベルトは、スカーゲン島の砂浜をモチーフとしており、波を思わせる柔らかなラインが、装着していることを忘れるほどのフィット感を演出している。

誇れるのはデザインだけではない。SSモデルでは316Lステンレスを採用。一般的なSUS304に比べてモリブデンの配合量が多く、316Lは医療用メスや歯科部材などに使用される腐食しにくいSSである。これを全モデルに採用している。
風防は硬質ミネラルガラスを採用。価格との折り合いを考えると、妥当な選択である。
他、チタニウム素材やマザーオブパール、スワロフスキー製のクリスタルを使用しているモデルもあるが、どれもコストパフォーマンスに優れている。
文字盤のサンビーム加工も、光に当てると美しい輝きを見せてくれる。

時計購入の相談を受ける際、皆が考えている予算はバラバラだ。下手にROLEXなんかのパチモノっぽいデザインのものを掴むのならば、自信を持ち適正価格として販売しているSKAGENは、私の中ではよく選択肢に上がるモデル。
颯爽と身につけていると、むしろ格好良いように感じられる。

オフィシャルサイトはこちら。全モデル確認できるので、存分にお悩みください。

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上の画像は、BREITLING Chronomatで選択できる文字盤である。実際にはケースに18YGがある場合に選べるもの、SSの場合のみ選べるものも混在している。Chronomatは特にバリエーションが多いと思うが、同じくらいあるのがROLEXのOYSTER PERPETUAL,DATE,DATEJUST,DAYDATEのラインである。文字盤の色、文字盤上の装飾、インデックスの種類はかなりあり、全てを網羅するのは難しいほどである。

個人的に言えば、バーインデックスが一番無難で好きなのだが、ローマ数字記述のものもデザイン的には悪くないと思う。ただ、日常的にさほどローマ数字を使っているわけではないから、瞬間的に判別するにはむかないであろう。

現在もそうなのかはわからないが、航空用時計と謳っているモデルや、自動車レースのようなイメージを持たせたプロダクトは、アラビア数字を使っていることが多い。私の場合はZENITH Rainbow Flybackのみがアラビア数字で、航空時計とアピールされているChronomatは、バーインデックスである。

とある時計誌に面白い実験結果があった。
同一の時計で文字盤の表記がバーインデックスとアラビアインデックスの場合の視認速度に、どれほどの差があるかを比較してみようというものである。
異なる10種類の時計を10人に読み取って記入してもらい(間違いがあった場合は無効)平均時間を比較。
結果はアラビアが27秒、バーが33秒と、アラビアの圧勝となった。

まぁ1つあたり0.6秒の差なわけでそれで命を落とすようなことは考えにくいのだが、プロダクトイメージをコントロールする意味では、アラビア数字化する意味もあるなぁと思わされた次第である。

歯のケア対策にはインプラント・矯正歯科・入れ歯などに役立つ情報サイト

定期的に歯のケアをされている方がいます。そのような方々は受診前に歯に関する情報サイトで、知識を吸収しているようです。歯医者さんで、インプラント・矯正歯科・入れ歯などの受診に役立ててください。

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