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略歴
1967年12月3日、スイス・ジュネーブ生まれ。スイス・フランスの二重国籍を持つ。ジュネーブ大学理工学部卒業。Swatch Group,Ulysse Nardinにおいて販売、製造、営業、マーケティング、経営管理部門等でキャリアを積み、chopardの時計宝飾品開発担当を経て、2009年6月1日付けでZENITH S.A.社長兼CEO。


CEO就任の依頼は突然のことだったそうだ。
「仕事を替える気はないかな?君をZENITHのCEOに推薦したい」
という電話が知人から突然やってきた。考えるデュフール氏は考える時間を求めたが、電話からは
「10秒以内に答えてくれ」
と求められ、そしてその依頼を受けることとなった。

ZENITHは、1999年にLVMHグループの傘下に収まり、そのプロダクトの方向性を大きく変えてきた。私は昔の野暮ったいデザインも好きだし、LVMH傘下後のデザインも好きである。昔を知ってしまっているから、LVMH後の価格について???と思ってしまうのだが、前CEOの"Thierry Nataf"の掲げたオープンコンセプト、そして品質の向上という方向性、それは私にも理解できる方向性だった。ここまで価格は上げて欲しくなかったけど。
2004~07年くらいにかけて、ステータス性のある高級時計が不思議なくらいに売れるような状況が訪れた。デカ厚時計がもてはやされ、腕時計と言う存在が強調される時代になった。もちろんこの恩恵にZENITHも預かっているわけだが、それはプロダクトも同等に評価されていたが故のことである。この時期にLVMH傘下でなかったら、ZENITHはどのような立ち居地に今頃は居ることになるのだろうか?

高級時計市場が失速を始めた今日、多少派手なデザインになったZENITHのプロダクトに対し、旧ZENITHを愛した多くの人が「薄型の知的な感じがするモデル」を求め始めた。昨年の"New Vintage 1955"あたりはそうした回帰路線なのかもしれないが、これは別にZENITHがやる必要があるの?と率直に疑問を感じてしまう。

Dufour氏がCEOになってから発表されたモデルの一つ、"New Vintage 1969"。やはりEl Primero中心のクロノグラフでせめて行ってもらいたいと思うが、私は全く興味が持てない。
Nataf氏の退任と共に、ZENITHへの興味が何だか少し薄くなってきてしまった。

ambassador:大使、施設

本来はこういった意味の用語なのだが、最近は使われ方が異なってきている。

宝飾品やバックのメーカーが、そのメーカーブランドの方向性と合致する有名人と契約し、広告のキャラクターとなったり、主催イベントなどに出席したりする。
私は時計以外のブランド物には疎いのであまり語ることが出来ないが、例えば

  • TAG HEUER
    "Leonardo DiCaprio" Carreraシリーズ
    "Tiger Woods" Linkシリーズ
    "Maria Sharapova" F1 Ladies
    "Shah Rukh Khan" Aquaracer
    "Kimi Raikkonen" Carrera Racing & Formula 1
    "Lewis Hamilton" Formula 1
    "Steve McQueen" Carrera
  • OMEGA
    "Cindy Crawford" Constellation
    "Nicole Kidman" Constellation
    "Ellen MacArthur" Seamaster Aqua Terra
    "Michelle Wie" Speedmaster Automatic
    "Zhang Ziyi" Constellation
    "Abhishek Bachchan" Seamaster Aqua Terra
    "Dean Barker" Seamaster NZL-32 Chrono
    "James Bond" Seamaster 300 M
    "Captain Eugene" Speedmaster Reduced
    "George Clooney" Seamaster Aqua Terra Chronometer
    "Sergio Garcia" Constellation Double Eagle Chrono
    "Michael Phelps" Seamaster Planet ocean
    "Alexander Popov" Seamaster 300 M Chrono Diver
    "Michael Schumacher" Speedmaster Date

特にOMEGAとTAG HEUERは贅沢にも「ブランド全体」ではなく(そういうアンバサダーも居るが)、腕時計モデルごとに用意するほどアンバサダーを重視している。Chronographのスポーティなイメージからはレーサーを、ダイビングウォッチには有名なスイマーを、高級路線にはイメージを損なわない俳優を、プロフェッショナルのための道具にはスパイ(笑)を。

OMEGA、TAG HEUERは特別高級な時計ブランドと言うわけではない。高級時計の普及価格帯モデルだが、実際は数十万の出費になるし、同じことを(さらに高い精度で)安価に行うことが出来るプロダクトはごまんとある。そうした商品におけるイメージコントロールは非常に重要である。機械式時計を高い金払って買うという行為、それは「感動」を買うことと同等である。アンバサダーは感動を演出上で大きな役割を担っている。

このようにアンバサダーを持つことが出来るのは、普及価格帯の時計が限界である。同じ価格帯になるROLEXは、アンバサダーを使用していない。既に確固たるブランドイメージを、商品や市場を通じて伝えることが出来ているからであろう。実際、OMEGA、TAG HEUERくらい売れていないとアンバサダーはもてないだろう。

だから、ZENITH CEOだったThierry NatafやHublot CEOのJean-Claude Biver(BLANCPAINの再興に尽力するなど、時計会の有名人)は、自らがアンバサダーのような姿勢をとった。プロダクト価格が100万オーバーをほとんど超えるようなフィールドでは、アンバサダーを常時置くことが出来ない。幸いにもこの二人はそうした役割に応じることができる懐の深さがある。

しかし、いつの間にかZENITHのCEOは変わってしまった。この交代劇には何があったのか、情報が不足しており私も良くわからないのである。
明日は、新CEO Jean-Frederic Dufour氏を紹介したい。

さて、SEIKOの自動巻クロノグラフである。これが恐ろしいほどに資料が存在しないらしい。
開発が始まったのは1967年。クロノグラフ内蔵自動巻ムーブメントの特許を取得し、このプロジェクトはムーブメントの名称そのままで、6138と6139と呼ばれた。研究期間はたったの2年。直径27mm、厚さ6.65mmのキャリバー6139は、日本の近代的な工場で量産されるようになった。センターローターによる自動巻機構は、マジックレバーと呼ばれる両巻上げ機構を介して効率よくゼンマイを巻きあげる。コラムホイールによる制御システム、30分積算計を融資、クロノグラフへの動力損失が少ない、垂直クラッチも採用されている。恐るべし、日本。
このCal.6139を採用したスピードタイマーの初期ロットは1969年5月には既に時計店へ納入された。これに12時間積算計を加えたものがCal.6138で、このムーブメントを採用した時計は1970年にリリースされている。

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Cal.6138。全く装飾されていない。実用品という感じがひしひしと伝わってくる。

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Cal.6138搭載のSEIKOスピードタイマー。

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Cal.6139のセンターローターを外したもの。やっぱり装飾はない。

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Cal.6139を採用した6138スピードタイマー。


さて、このように歴史を振りかって見ると

  • 世界で初めて自動巻クロノグラフを公表したのはZENITH
  • 他のブランドよりもいち早く製品として市場にリリースしたのはSEIKO
という答えが妥当であろう。
機械の工作精度が高まっている現在ならばモジュール式クロノグラフでもさほど悪い気はしないのだが、1960年代のはどうだったのだろうか?つい最近までも、同じく二階式ムーブメントを採用するOMEGAのSpeedMaster Automatic(Ref3539.50)は、その耐久性に対して疑問が持たれていた。

「自動巻クロノグラフ専用」ということで考えると、HEUER-BREITLINGのムーブメントは、仮に世界初の発表であったとしても、そうだと認めがたいところが私にはある。

ZENITHが自動巻クロノグラフムーブメントの開発に着手したのは1965年のことだった。ZENITHはエスタブリスールではなく、実際に手巻きクロノグラフの開発、改良、製造を手がけるマニュファクチュールであり、豊富な経験があった。HEUER-BREITLING陣営と全く異なったこと、それはモジュール式ではなく伝統的な手法を用いて、一体型の構造を目指したという点である。さらにスタート、ストップ、リセットを制御するため、ホイールクラッチやコラムホイールを装備していること、ローターをセンターに配置すること(特許を取得したかったという意図がある)と、要求するスペックは非常に高かった。
そして、この判断は正しかった。1969年1月10日に発表された初代El Primero Cal.400は最上級のスペックで満ちており、直径29.33mm、厚さ6.5mmという大きさは、Cal.11と比較して、直径・厚さ共に1mm以上小さかったのである。
このような小型化が実現できたの第一の理由は、特殊なローターブリッジを開発したことが挙げられる。時計師たちは、ローターブリッジをクロノグラフをクロノグラフ機構の上部とサイドに固定することを選び、技術者達はローターのベアリングにボールベアリングを採用した。このムーブメントは、50時間という、当時としては非常に長いパワーリザーブを誇っていた。テンプは10振動。凄まじいハイビートで、今でももちろん変わりは無い。クロノグラフで1/10の捉えるためには、なんとしても10振動が必要だった。その結果、制度も非常に高いムーブメントに仕上がった。ハイビート機に関しては、今も昔も否定的な意見もある。部品の磨耗が懸念されるからだ。従来のオイルを使っていたのではこの振動数を実現することは難しかっただろうが、元々専用のオイルも同時に開発しており、それ自身も時間と共に変化している。今日では、二硫化モリブデンを主成分とした潤滑システム採用している。

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El Primero Cal.400。様々な点が改良されながら、今でもZENITHの旗艦ムーブメントとして活躍している。

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1969年1月に発表されたファーストモデル。今年、40周年を記念して復刻モデルがリリースされている。復刻モデルに搭載されるムーブメントも、もちろんEl Primeroである。

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ルパン三世の次元も、初代ではこのモデルを使っているようである。二作目以降はROLEX Submarinerを愛用している。

どれだけのハイビート機でも、水晶振動子の前では全く歯が立たなかった。他のメーカー同様、あまり採用されることも無く、70年代中盤にアメリカ資本となっていたZENITHは、出資者の意向を受け、El Primeroの製造を完全に停止することとなってしまった。
しかし、幸運なことにチャーリー・ヴァーモットという老練の時計師が、部品やムーブメント、工具などを工房の屋根裏へ密かに隠した。1981年、エベルの経営者だったビエール・アラン・ブルムがEl Primeroの在庫品を調べるためにZENITHへ使者を送った際、この隠していた工具一式をエベルに渡し、エベルのプロダクトは無事に開発された。1978年に再びスイス資本に戻ったZENITHは、El Primeroを中核とした商品展開で売上を伸ばした。その後LVMHグループ傘下になったZENITHでは、まだEl Primeroが採用されている。形状記憶合金をブリッジに採用したり、パワーリザーブ表示、パーペチュアルカレンダー、ワールドタイム表示、さらにはトゥールビヨン搭載モデルまで存在している。自動巻クロノグラフ開発戦争において、現代まで生き残っているムーブメントは唯一つ、El Primeroのみである。

今からちょうど40年前、1969年は腕時計の歴史を語る上で外すことができない事が起きた年である。SEIKOが「アストロン」というクォーツ式の腕時計を発表した年として認識されている方も多いかと思うが、この年にはクォーツ以外にも画期的なムーブメントが登場している。それは、自動巻きクロノグラフである。

自動巻きクロノグラフが1969年だけで3種類もリリースされており、そのうち2社が「うちが最初に開発した」と言い張っている。私の知る限りの知識では、最も早かったのはZENITHの"El Primero"だったはずである。しかし、BREITLINGやTAG HEUERは、初代のモナコに搭載されたCal.11が世界初だと言い張っている。そして、主張せずに控え目に居るのがSEIKOである。自動巻きクロノグラフであったスピードタイマーには、コラムホイール&垂直クラッチを採用したという(何だか全然古臭くないなぁ)Cal.6139が搭載されており、これも1969年に発売されていたはずである。
このように謎の多い世界初の自動巻きクロノグラフ。この謎がクロノスドイツ紙の「ギズベルト・L・ブルーナー」氏の寄稿にまとめられているので、3回にわけて紹介してみようと思う。

今でこそメジャーになった自動巻きクロノグラフだが、これを実現するために必要な資金、技術力は非常に高いものであった。自動巻きクロノグラフの発想を最も早くから持っていたのは、HEUER社のシャルル-エドワード・ホイヤーであった。1940年代後半、彼の脳の中には既に構想はあったのだが、クロノグラフムーブメントに自動巻きローターを追加して香箱まで輪列を取り付けることは非常に困難であり、巨額なコストと負うリスクを考えるとこの時期に行うことは全く現実的ではなかった。
通常の手巻きムーブメントにクロノグラフモジュールを組み合わせる(俗にいう二階建て)手法において、モバードが1939年に発表したCal.90Mは自動巻クロノグラフの夢を持つものの注目の的だった。Cal.90Mで後ろ側から取り付けられたクロノグラフ機構は、ケースに入れたまま調整や整備を行うことができた出来た。しかし、Cal.90Mに自動巻機構を詰め込むことは出来ない。積算計に必要な軸の邪魔となってしまうからである。
1957年、マニュファクチュールのビューレンが、マイクロローターを搭載した自動巻きムーブメントを世界で初めて発表する。このことにHEUERはもちろん目をつけ、翌1958年、ホイヤーと自動巻き時計を製作する他の8社は、共同で極薄自動巻ムーブメント開発するために手を組んだ。
1960年代初頭、HEUERはライバルであるBREITLING同様、急激な需要部の落ち込みに悩まされていた。危機脱出の希望であったクロノグラフ委員会に両社は所属しており、次第に歩み寄ることになる。両社は急速に広まった自動巻きキャリバーにクロノグラフを組み合わせることが、危機的状況を脱する糸口と確信しはじめていた。
しかし、当時のHEUERとBREITLINGはムーブメントの製造を行っていないエスタブリスールである。そこで、モジュール型クロノグラフの開発に定評があるデプラ・アンド・カンパニー(1968年にデュボワ・デプラに社名変更)とも協力体制を築く。「モジュール型クロノグラフを作る」ためにモバード方式を採用し、「占有スペースの小さいマイクロローター」を実現するためにはビューレンの協力も必要である。1966年1月、BRITLING、HEUER、ビューレンが提携契約に署名し、プロジェクトが開始された。提携契約書は、共同で開発する自動巻クロノグラフの利用権を3社で独占する内容であった。この間にハミルトンがビューレンの過半数株を取得し、5社目のパートナーとして参加している。
1968年の初めにプロトタイプ第一号機が完成する。直径31mm、厚さ7.7mmのこのムーブメントは、着用テストにおいて優秀な結果をもたらした。巻上げ機構もクロノグラフも、過酷な状況下でも問題なく機能した。このムーブメントは当初の計画通り、マイクロローターを採用し、モジュールの下に格納された。5.5振動のロービートだが、クロノメーター規格に匹敵する制度だった。クロノグラフボタンはケース右側に取り付けられ、リュウズは左側に配置される仕様だった。このプロジェクトに投資された金額は総額50万フランという膨大な費用が投入されている。

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一見すると手巻きクロノグラフムーブメントに見えるが、

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分解すると、このように中にマイクロローターが存在することがわかる。

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HEUERが1969年3月に発表した、Cal.11搭載の初代モナコ。他には「オータヴィア」、「カレラ」が発表された。

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BREITLINGが発表したクロノマチック。

HEUER-BREITLINGの自動巻クロノグラフムーブメントは量産体勢に入るまで時間を要している間に、ZENITHが1969年1月10日にジュネーブでEl Primeroを発表する。世界で初めて公式発表されたのは、Cal.11ではなくEl Primeroに他ならないことを意味している。HEUER-BREITLINGチームもバーゼルで開催される国際時計宝飾展まで待つことが出来ず、1969年3月3日、ジュネーブとニューヨークで公式発表を行った・

HEUER-BREITLING連合は1970年に6振動化したCal.12を発表。Cal.13,14,15まで発表されたが、その直後に待ち受けていたのはクォーツショックである。そして1979年、華々しくデビューしたこれらの自動巻クロノグラフムーブメントは消えていったのである。現在、モナコの復刻モデルがリリースされているが、残念ながらこのモデルのムーブメントはETA社製のエボーシュが採用されている。
莫大な費用をかけて開発に参画したメーカーは少なからず何らかの影響を受けた。デュボワ・デプラは影響が無かったが、ビューレンは市場から姿を消し、HEUERはホイヤー家の経営から紆余曲折あり、LVMH傘下に入った。BREITLINGの経営はシュナイダー家に担うこととなり、ハミルトンはスォッチグループに属することになった。

先日、読者のnobu様より表記ムーブメントのことに関して質問があった。Carreraのどのモデルなのかは具体的に記載はなかったが、こうした内容の質問である。

はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いています。時計に非常に詳しいようなので、質問させて頂いてもよろしいでしょうか?現在、小生はタグホイヤー カレラの購入を考えています。搭載されているキャリバー16はETA7750ベースだとお聞きしました。タグホイヤーは7750をそのまま使用しているのでしょうか?それとも自社でチューンアップしてから搭載しているのでしょうか?ご指導頂けると幸いです。

私はCarreraに関してはさほど詳しくは無いのですが、同じCal.16を採用する"AQUARACER AUTOMATIC CHRONOGRAPH DAY-DATE(Ref.CAF2012.BA0815)"(以下Ref.CAF2012)についてはいささかの情報があるので、それを元に回答させて頂きます。
Ref.CAF2012はそもそも300メートルの防水性能を持つために、多くのCarreraのようなシースルーバックケースを採用しておりません。さすがに見えるモデルについて言えば、下記の写真程度の装飾をしています。下の写真は"TAG Heuer Carrera Chronograph Day-Date(Ref.CV2A11.BA0796)"のシースルーバックから見えるCal.16の姿です。自動巻きローターの肉抜き(耐衝撃効果は多少期待できると思います)、その他、コートトジュネーブ、ペルラージュ装飾が見られますが、これは精度とはあまり関係が無い部分ですが、少なくとも表面加工においてはETAポン状態ではないことが言えます。

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写真が無いのが残念なのですが、Ref.CAF2012には上記のような装飾は全くないためシンプル極まりなく(そもそもダイバーズウォッチなので、裏ぶたを開ける人は限られた一部の人だけでしょう)、テンプにニッケルを金メッキしたものを採用しているところを見ると、ETA 7750としては最もグレードが低いエボレート(Elabore)が採用されていることがわかります(Ref.CAF2012はダイバーズウォッチなので、温度変化にあまり強くないニッケルよりも、グリュシデュール(ベリリウム合金)、ETA 7750のグレードでいうところのトップ(Top)以上を採用して欲しかったと個人的には思っています)。

だからと言ってこのRef.CAF2012の精度が低いかといえば、決してそんなことはありません。エボレート(Elabore)グレードのETA 7750はETAからの出荷時は3姿勢差でしか測定されておらず、許容される品質レベルも高いものとはいえないのですが、そこはさすがにTAG HEUER、自社に持ち帰ってからの精度チューニングが非常に厳しく、結果的には平均日差+1.8sまで追い込まれているのが実験により確認されています。

ご質問の回答をさせていただくと、俗に言う「ETAポン」という状態のものではありません。元はあまり高価なETA 7750ではなくても、TAG HEUERがC.O.S.C. Chronometorまでは行きませんが、責任を持ってかなりの精度追い込みをしているという意味で、チューンアップしてから搭載しているという回答が妥当かと思います。
高額にシフトし続けている高級時計業界において、高品質なウォッチを比較的低価格でリリースしているTAG HEUERというブランドは私も非常に好きです。所持しているのは1本(自動巻き3針の4000シリーズという、20年前近く前のモデルです)だけですが、いまだに良く動いてくれています。

Carreraは魅力的なモデルも多くて良いですね。お気入りのモデルがあれば、ご購入をお勧めいたします。精度云々に関しては、自信を持っていただいて結構ですし、ETAポン時計とは私は言わせませんね。

最近めっきり時計のネタが減ってしまったので、ここらで一発。

ETAのエボーシュ供給が止まるとか何とか言われてきた、2010年問題。エボーシュ価格は上がっているようだが、本当に供給を止めるのか、ETAの対応がグダグダなので良くわからなくなってきている。
BREITLINGへのパーツレベルでの供給もやめていないようだし...まぁ、ETAを擁するスウォッチグループとしては、それなりの規模を持つリシュモンやLVMHに対する牽制が主眼で、独立系のBREITLINGのことはあまり気にしていないのかもしれない。
というか、ETA Cal.2892-A2やらCal.7750はエボーシュを使用するメーカーなら十二分に研究され尽くされていることだろう。セリタのように代替プロダクトを出す気満々の会社もあり、2010年問題が発表された2002年7月に比べると、この問題に対するインパクトが小さくなっていることも事実。別に供給停止にしなくてもいいんじゃないの?という気が私はしている。

にも関わらず、ここ数年で幾つかのETAエボーシュを使用していたブランドは自社ムーブメントを開発し、それを搭載することで「おふざけにならない」プライスの時計をリリースし続けてきた。どうもこれらブランドでは相変わらず開発費をプロダクトへあからさまに上乗せしてくれている。こうした慣習は辞めてほしいものである。だが、買い続けてくれる顧客がいるからこうした具合なのだろう。
買い続けてくれる大金持ちの顧客がいる雲上ブランドは別に気にしないでおこう。2010年問題が本格化したとき、最もインパクトを受けるのはETAムーブを使用しながら、50万円前後のプロダクトをリリースしている独立系エタブリスールブランドだと思う。ETAの上に完全に乗っかって商売してきたようなブランドである。ROLEXは自社製ムーブだから問題ないにしても、ディフュージョンブランドのチュードルはETAである。今後どうなるのだろうか?

そんな心配をBREITLINGにもちょっとしていた。が、BREITLINGはそれ以前から...具体的には90年代半ばから自社ムーブメント開発の動きを見せていた。ただ、当時の企業規模からすると実現は難しかった。だが、その後のケレックの買収や、100%クロノメーター化におけるクォリティコントロールの拡充がそれを実現した。そして今年、実際にプロダクト化されてリリースされたムーブメントがCal.B01である。

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同社が得意とするクロノグラフを、クロノグラフモジュールを使うことで実現している(モジュール式というと、過去にあった耐久性に問題があったムーブメントを想像されるかもしれないが、現在は機械の加工精度も向上して全く問題ない)。モジュールを外せば3針モデルがすぐに出来上がるだろうから、まさに同社の旗艦ムーブメントとして全く見劣りするところが無い。しかし、最初から量産を意識した設計のおかげか自社製クロノグラフムーブメントにしては安価であるが、従来からのBREITLINGユーザーにすれば、BREITLING Chronomat B01の\798,000は、安いものではないだろう。そこでもう少しこの新ムーブメントの特徴を見てみようと思う。

  • 両巻き上げ式の自動巻き。8振動。47石。
  • パワーリザーブが70時間と長い。
  • コラムホイールを採用し、スタートボタンの押し心地がよい。
  • 時間計測開始時の針飛びが少ない垂直クラッチを採用。
    但しETA.7750より厚みがある。
  • 24時間いつでも日付送りができるデイト機能。
どうだろう。私など\798,000が安く感じられてきてしまうから、恐ろしいことである。長い開発期間を要したが、本当にいいムーブメントができたものである。

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横浜のおじが使っている時計は、ROLEX SUBMARINER Ref.16800の後期モデル(インデックスに金属のフチがあるもの)。トリチウム夜光の焼けとヤレっぷりが何ともいえない。

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私がこの日していた時計も、おじに合わせて ROLEX SUBMARINER Ref.16610の前期モデル(バネ棒用の穴があり、弓環が一体化していない。さらにトリチウム夜光)。16610の方が後から販売されたものなのに、何故かRef番号は16800より若い(何故か、ご存知の方がいたら教えてください)。

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Cal.3035
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Cal.3135

Ref.16800から風防にサファイアクリスタルを採用し、防水性能が300mになっている。この2モデル違いはムーブメントの違いである。Ref.16800にはCal.3035、Ref.16610にはCal.3135が採用されている。どちらも日付クイックチェンジ機構(デイトジャスト機構)とハック機能があるムーブメントで、使っている分には違いが良くわからないのだが、開けてみるとCal.3035はテンプがシングルブリッジ、Cal.3135はダブルブリッジとなっている。また、デイトジャスト機構の故障が比較的多かったらしく、10年ほどでCal.3135へほとんどのモデルが移行している。Cal.3135は今でも現役モデルに搭載されている。

おじのRef.16800は25年以上前に、免税店で二十数万で購入したという。時代による物価の違いがあるとはいえ、現在とは随分価格差があるものである。今現在、状態の良いRef.16800は50万円超で取引されている。

何度か書いているが、ROLEXは実用時計である。特にSUBMARINERは300mの防水性能を持ち、ハードな用途を前提にしているようなところがある。私が所持しているものよりも、むしろおじのヤレた感じのモノの方がそれらしい。
聞いたところ、オーバーホールは一度しかしてないらしい(苦笑)。全く丈夫な時計である。寝るときまで身に付けていて、庭いじりにも使われ、釣りの時には海水にも時計ごとぶち込まれている。パッキンの劣化も懸念されるし、そろそろ出したほうが良いのでは...と話した。

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昨年の機械式モデル発表以来、少々気にしている時計ブランドがある。
それがSKAGENである。

"デザインの美しさと品質の高さは必ずしも高価である必要はない"

夏である。暑い。
冷房の効いた電車の中でつり革を掴む腕を見ると、メッシュベルトのモデルが非常に増えてきたことに気がつく。夏だから通気性の良いものを...という理由だけではない。SKAGEN製のモデルが非常に多いのである。物として使い勝手がよく、価格以上の満足度を与えるであろうこのモデルは、近年販路がかなり増えた。

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SKAGENは1992年、コペンハーゲン出身のヘンリックヨースト、シャーロットヨースト夫妻によって設立されたブランドで、その歴史はまだ浅い。しかし、北欧ならではの斬新なデザイン、その薄さ、装着感の良さは私も高く評価している。ただ、クォーツモデルが圧倒的であるため、ちょっと手が伸びていないだけである。

SKAGENという社名の由来は、スカンジナビア中心部に位置する、デンマークのユトランド半島の最北端にある漁村の名前から来ている。

大きな地図で見る

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この地は北海とバルト海を結ぶ東側のカテガット海峡と西側のスカゲラック海峡がぶつかり合う光景が見られる。そのぶつかり合う波がSKAGENのロゴマークの元になっている。かつては多くの芸術家達がこの地の白い砂浜を訪れ、その風景をキャンバスに描いたという。

デンマークは、インテリア、キッチンウェアー、おもちゃ等のインダストリアルデザイン分野でユニバーサルデザインを排出し、世界的に高い評価を受けていることはご存知の通り。このSKAGENの時計も同様で、有名な近代美術館に展示されている。

プロダクトの特徴だが、洗練されたデザインのみならず、厚さ6mmのUltra Slimを代表とする薄型モデルにある。あまりの薄さに身につけている事を忘れるほどで、腕へのフィット感が非常に高い。

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また、ステンレス製のカービングメッシュベルトは、スカーゲン島の砂浜をモチーフとしており、波を思わせる柔らかなラインが、装着していることを忘れるほどのフィット感を演出している。

誇れるのはデザインだけではない。SSモデルでは316Lステンレスを採用。一般的なSUS304に比べてモリブデンの配合量が多く、316Lは医療用メスや歯科部材などに使用される腐食しにくいSSである。これを全モデルに採用している。
風防は硬質ミネラルガラスを採用。価格との折り合いを考えると、妥当な選択である。
他、チタニウム素材やマザーオブパール、スワロフスキー製のクリスタルを使用しているモデルもあるが、どれもコストパフォーマンスに優れている。
文字盤のサンビーム加工も、光に当てると美しい輝きを見せてくれる。

時計購入の相談を受ける際、皆が考えている予算はバラバラだ。下手にROLEXなんかのパチモノっぽいデザインのものを掴むのならば、自信を持ち適正価格として販売しているSKAGENは、私の中ではよく選択肢に上がるモデル。
颯爽と身につけていると、むしろ格好良いように感じられる。

オフィシャルサイトはこちら。全モデル確認できるので、存分にお悩みください。

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上の画像は、BREITLING Chronomatで選択できる文字盤である。実際にはケースに18YGがある場合に選べるもの、SSの場合のみ選べるものも混在している。Chronomatは特にバリエーションが多いと思うが、同じくらいあるのがROLEXのOYSTER PERPETUAL,DATE,DATEJUST,DAYDATEのラインである。文字盤の色、文字盤上の装飾、インデックスの種類はかなりあり、全てを網羅するのは難しいほどである。

個人的に言えば、バーインデックスが一番無難で好きなのだが、ローマ数字記述のものもデザイン的には悪くないと思う。ただ、日常的にさほどローマ数字を使っているわけではないから、瞬間的に判別するにはむかないであろう。

現在もそうなのかはわからないが、航空用時計と謳っているモデルや、自動車レースのようなイメージを持たせたプロダクトは、アラビア数字を使っていることが多い。私の場合はZENITH Rainbow Flybackのみがアラビア数字で、航空時計とアピールされているChronomatは、バーインデックスである。

とある時計誌に面白い実験結果があった。
同一の時計で文字盤の表記がバーインデックスとアラビアインデックスの場合の視認速度に、どれほどの差があるかを比較してみようというものである。
異なる10種類の時計を10人に読み取って記入してもらい(間違いがあった場合は無効)平均時間を比較。
結果はアラビアが27秒、バーが33秒と、アラビアの圧勝となった。

まぁ1つあたり0.6秒の差なわけでそれで命を落とすようなことは考えにくいのだが、プロダクトイメージをコントロールする意味では、アラビア数字化する意味もあるなぁと思わされた次第である。

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時計もオーバーホールから帰ってきたことですし、まだ点数評価もしていなかったので、これを機会にしてみようと思う。
時計のスペック等はこちらを参照のこと。

  • デザイン 16/20pt
    LVMH傘下になる前のZENITHのデザインは野暮ったくてダサいと感じる人が少なからず居るのだが(特にLVMH傘下後のZENITHの時計を使われている方など)、このRainbow Flybackのデザインは視認性が高く、各針の役割がわかりやすくて非常に良いと思う。ONで使用するのは抵抗があるが、OFFで使用するにはいいデザインだと思う。Rainbow Flybackにはカラーダイヤルではないモデルもあるので、ONでも使いたいのならば、そちらを選ぶことをお奨めする。
  • ムーブメント 14/15pt
    やはり、El Primeroのハイビート振動はいい。このモデルは比較的「チッチッチッ」という機械式ならではの音が比較的大きく、耳に近づけるだけでその音を十分に堪能できる。クロノグラフをONにした際のクロノ針の動きは、スプリングドライブにはかなわないにしても、かなりのスムース運針である。精度、パワーリザーブについても全く問題ないレベルである。
  • 機能 13/15pt
    フライバック機構付きの3カウンタークロノグラフで、テレメーターが見返し部分に付いている。クロノグラフの駆動、停止、リセット、フライバックともにプッシュボタンを押したときの感触が、所持しているクロノグラフの中、最も優れていると思う。両回転ベゼルを装備。クイックチェンジ機構付き日付、100m防水(ねじ込みしきリューズではない)。クロノグラフ機構を持つ時計としては十分な機能を持っていると思う。
  • 視認性 14/15pt
    針が多いが、色を変えるなどの工夫をしているので意外と時間は読み取りやすい。特に時分針は根元が文字盤と同色にされており、インダイヤルの視認性を高めている。また、インデックスの数字以外にも積算計などのインダイアルにも夜光が塗られており、暗所でも積算計を確認できる数少ないモデルである(私の所持しているものはだいぶトリチウム夜光が弱ってきているが)。さらに、風防の両面に無反射コーティングがされており、反射によって時間が読みづらくなることも無い。
  • 装着感 13/15pt
    流行した(している?)デカ厚時計と同等の機能を持ちながらも、直径を40mm、重量140gに抑えられているというのは、最近そうしたモデルが少ないだけにより貴重に感じられる(正直、使ってはいるもののBREITLING ChronomatやZENITH Chronomasterは、私の腕には少々大きいと思っています)。ブレスが少々細くて安っぽいが、着け心地では文句なし。ケースバックもステンレススティールで感触は上々である。
  • 価格 19/20pt
    このモデルは幾たびか価格変更がされているが、1997年登場当時の価格38万円という破格の価格であった。その価格でこの機能。現在のZENITHはとても無理だろうし、他のブランドを見回しても、そんなことをやってくれそうなところは見つかりそうも無い。販売中止までに20万円も値上がりしてしまったことは大変残念である

さて、私的には否定する要素がほとんど無いので大絶賛。合計89点。今まで評価した時計の中で最も高得点を記録。
細かいところを突っ込むと、防水性に心配がある。クロノグラフのプッシュボタンはいいが、リュウズがねじ込み式ではないのでどうも信じがたい。自動巻なのだからさほどリュウズを解くこともないと思う。この点のみが少々不満である。

6/8にRainbow FlybackのOHが完了したという連絡を受けて池袋東武へ向かったわけだが、頼んでいた研磨作業がされていなかった。そこで再度LVMH送りになって3週間、ようやく研磨作業がされ、美しくなったRainbow Flybackが手元に戻ってきた。

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こんな感じの袋に入ってくる。日本ロレックスが提供してくれたケースはもっと豪華だったが...。

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時計は、本当に耐衝撃性が高そうなスポンジの中にすっぽり納まった形で帰ってきた。風防や交換したばかりのベゼル、研磨したケースにも傷が付かないように、全てがビニールに覆われている。

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全て外して台に乗せるとこんな感じ。本当に久しぶりの再会である。大きさ、重量、装着感、何だか元気のいいデザイン。ほとんど文句のつけようが無い。帰ってきてとてもうれしいのである。

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文字盤を拡大。ベゼルの傷が消えているのはうれしい。風防の交換はしていないので、反射防止コーティングの傷は相変わらず(といっても、この写真じゃわからないけど)...というか、なんか傷増えてるし。引っかき傷ではなく、ケースを風防とケースバックの間で固定したりしたのではないかと思う。これは受け取ったときには風防にペッタリビニールが付いていたために全く気がつかなかった。ちょっとやられたなぁ...

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傷だらけでどうしようもなかったブレスもこの通り。サテン仕上げを自分でするのは、俺のような素人にはちょっと無理。

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ケースも綺麗に仕上がった。満足。こちらと比較いただくと、違いは一目瞭然かな?

そもそもこの時計、譲り受けた段階で定期OHの時期を迎えており、OHしてから使用するように言われていたのだが、1年近く騙し騙し使ってきた。10振動というハイビートのEl Primeroだけに、ちょっと恐る恐る使ってきたんだけど...結局、ムーブメントの故障もなにも無かった。
1年間の保障はあるものの、オーバーホールに出す前より出した後の方が調子が悪くなったなんて話もあるので、もう少し様子を見てみようと思う。

先日のブログ記事で『ETA 7750の針が合わせられない』とぼやいていたのだが、そこに匿名さんから合わせる方法についてコメントを頂いた。

私は機械式時計は全て「送り合わせ」で合わせるものだと信じきっていたのだが(反対にクォーツは戻し合わせが良いとも...)、ETA 7750は例外らしい。秒針に合わせて分針を動かすためには、少し進めて戻し合わせをする必要があるとのこと。検証もせずに記事にするわけにはいかぬと、手持ちのETA 7750クロノグラフで試してみたところ

『全部合いました!』

匿名さんのコメントを引用すると

合わせる際、いったん長針を合わせたい時間よりも5分くらい進めてからバックさせて合わせると上手く行きます。
普通に合わせると秒針が動き出してしばらくするまで長針が動きません。
とのこと。

これでChronomatのChronometerも生きてくると言うものでしょう。

去年もやりましたが、今年もやります。
但し、今年は昨日の記事にも書いたとおり、私が猛烈に欲しいと思える新作はほとんど無かったのである。
その中でも「一応、このモデルはそこそこいいかなぁ...買わないけど」というレベルのものを5つほど紹介してみようと思う。

  1. PANERAI Luminor 1950 Marina 3days Automatic 44mm, Steel
    20090613_1.jpg
    自社ムーブメントを搭載し、高い防水性能とロングパワーリザーブ、高い視認性を誇る本モデルは、PANERAIを購入したいけど予算が...というユーザーには福音であろう。
    • ケース径:44mm
    • ステンレススチールケース・ブレス
    • ムーブメント Cal.9000(自社製)
      毎時28,800振動
      3日間パワーリザーブ(ツインバレル採用)
      日付表示
    • 防水性能:300m
    • 予価:808,500円(税込)
      カーフストラップモデルは682,500円(税込)
  2. BREITLING Chronomat B01
    20090613_2.jpg
    こちらも新開発の自社製ムーブメント Breitling 01を搭載したクロノグラフ。自社製クロノグラフとしてはかなり安価ではあるが、まだ利用者の声を聞いていないので、もろ手を挙げて喜ぶことは出来ない。そのあたりはこれからの評判を聞いて判断したい。以前からケースやブレスの出来はいいので、それがきっちり継承されているとは思う。ただ、現行Chronomatよりも厚みが増したのはいかがなものか?
    • ケース径:43.5mm
    • ケース厚:17.1mm
    • ステンレススチールケース・ブレス
    • 防水性能:500m
    • ムーブメント Cal.B01(自社製)
      振動数:28,800A/h
      パワーリザーブ:70時間
      クロノグラフ
      日付表示
    • ねじ込み式リューズ・プッシュボタン
    • ラチェット式逆回転防止ベゼル
    • 予価:798,000円(税込)
  3. ULYSSE NARDIN Executive DualTime
    20090613_3.jpg
    ベゼルにブラックのセラミックを採用。傷からケースを守り、いつまでも美しく輝き続ける。GMT時間は9時方向の数字で表示される。1時間ごとに先送り・逆送りさせる機能あり。6時方向にスモールセコンドを配し、クラシカルな印象を持たせつつも、文字盤やインデックスがモダンな雰囲気を与えてくれる。
    • ケース径:43mm
    • ステンレススティールもしくは18Kレッドゴールドケース
    • アリゲーターもしくはラバーストラップ
    • ムーブメント:Cal.UN-24
      自動巻き
      振動数;28,800A/h
      パワーリザーブ:43時間
    • 防水性能:100m
    • 9時位置にセカンドタイムクイックセッティングホームタイム表示
    • 2時位置にダブルウィンドウ・ビッグデイト表示
    • 6時位置にラージサイズのスモールセコンド
    • 価格:892,500円(SS+アリゲーターストラップ)
  4. Longines Flagship Heritage Chronograph
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    厳密にはバーゼルフェアより前にリリースされたのだが、3/3からの発売なのでここに含めてもいいかな?金無垢ケースに30分積算計付きのクロノグラフ。シックかつあまり大ぶりではないデザインは、ドレスシーンで基本は使わないクロノグラフでも許されてしまうのではないか?18KYGケースで598,500円(税込)とコストパフォーマンスも非常に高い。
    • ケース径:37.8mm
    • 18KYGケース
    • ムーブメント:自動巻 Cal.L651(ETA 2894/1)
      振動数:28,800 A/h
      パワーリザーブ:42時間
      37石
    • 帆船をデザインした七宝焼エンブレム付裏蓋
    • ロジウムプレートダイヤル
    • 楔形アップライトインデックス
    • アリゲーターストラップ
    • 防水性能:30m防水
    • 日付表示付き
    • クロノグラフ(60秒計・30分計)
    • 価格:598,000(税込)
  5. GLASHÜTTE ORIGINAL Senator Chronometer
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    6時位置のスモールセコンドのデザインと青焼きされた美しい形状の針、ビックデイトにパワーリザーブメーターが入りながらも、クラシカルな雰囲気を全く損なうことが無い。

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    さらにシースルーバックで、手巻きであるから美しい地板と、ちらネジ付きテンプ(ロービートのちらねじは見たことがあるが、ハイビートモデルでは見たことが無い。古い方法ではあるが、現代となってはそれがまた新鮮に思える)とそれを支える手作業で彫金されたブリッジ。さらにスワンネック型緩急調整装置針を採用。ムーブメントだけでも惚れ惚れするようなデザインだ。価格以外は文句のつけようが無い。非常に私好みのデザイン。色々と時計を見てきても、このような基本的なデザインへ回帰したくなるのは何故だろうか。機能も充実しており、特に時刻調節機能が秀逸だ。リューズを引くと、レバーやカムの動きを介して、ブレーキスプリングがテンプを停止させる。と同時に、秒針はゼロ位置に帰零。さらに分針は目盛の間で止まらず、必ず隣の目盛に送られる。いつも分針と秒針の調整がうまくいかないと悩んでいる私にはとても魅力的な機能に思えるし、これだけの調整ができてこそ、ドイツ・グラスヒュッテ天文台から公認されたクロノメーターが生きてくるというものだろう。まぁ、私が買える価格ではないのだが...

    • ケース径:42mm
    • ケース厚:12.3mm
    • 18Kホワイトゴールドケース
      または18Kローズゴールド
    • ムーブメント 自社製Cal.58-01 手巻き
      振動数:28,800 A/h
      パワーリザーブ:48時間
    • 12時方向にパワーリザーブメーター
    • 3時方向にクイックチェンジ機構付きビックデイト
    • 防水性能:5気圧防水
    • 予価:3,549,000円

某時計誌では「盛況であった」と評されていたが、どうもまだ本気を出し切っていない、場つなぎ的プロダクトばかりだったように私は思えた。現在、時計(特に高級時計)は嗜好品の類に含まれる。生活が成り立った上での嗜好品は購入されるわけで、生活自体が不安定になりつつある現状では、時計市場には逆風に煽られているように思う。グランドコンプリケーション、トゥールビヨンといった「嗜好品中の嗜好品」ブームは過ぎ去り、実用的なプチコンプリケーションレベルか、そうしたものを過剰に乗せていない、現実を見据えた実用的な商品がより充実してくるのではないかと考えている。ROLEXの攻勢など、その序曲なのではないだろうか(といいつつ、ROLEXには気に入ったモデルが1つもなかったので、ランクインさせてないけれど)。

今年は初めてリシュモン系の展示会ジュネーブフェア(以下SIHH)と、その他時計ブランド各社の展示会BASELフェアとが時期的に分かれて開催されることなった。
ようやく、両展示会で出品されたプロダクトが大体わかってきたので、まずは雑感を述べたい。

1月に開催されたSIHHでは、出展されるプロダクトを見て、景気後退の直撃を受ける前に開発が始まっていたのだろうと思わせられるものが多かったが、3月末~4月にかけて実施されたBASELはどこと無く控えめであった印象を受ける。昨年のSIHH & BASELでは高価な機構を「これでもか!」と投入したモデルがいくつも見られたのだが、今回の出展商品は割りとプライス的にも現実的である。

まず、私が愛してやまないZENITHとOMEGAは全然ダメだった。お話にならないと言う感じである。両社とも過去のプロダクトを現代風にアレンジして復刻させるモデルばかり。
ZENITHはCEO兼プロモーターとでも言うべき熱い男「ティエリー・ナタフ」氏がCEOを解任されている。何が原因だったのかは理解に苦しむのだが、あの伊達男が居なくなることは今後のプロダクトの方向性に大きな影響を与えるだろう。彼のプランの中でまだやり終えていなかったことはたくさんあったのではないだろうか?Chronomasterも変なところにムーンフェーズが着いたり、デファイも陸・海・空と3つのコンセプトの元、製品をリリースする予定だった。実際に市場に出たのは海を意識したモデルのみである。新CEOは「ジャン・フレデリック・デュフール」。ショパール、スウォッチ・グループ、ユリス・ナルダンあたりで活躍してきた方らしいが、この3ブランドとZENITHは相容れないようなものが多い気がしてならない。

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OMEGAも同じような感じで、一応、伝説的なダイバーズウォッチと言われている「SEAMASTER PLOPROF 1200M」にCal.8500を搭載させてリリース。でも、でかいし重いし...ちょっとマッシブ過ぎて欲しいと思えない。SpeedMasterはアニバーサリーモデルが幾つか。Cal.8500系クロノグラフの開発が完了するまで、しばらく様子見したほうが良いように思う。

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反面、攻勢がすごかったのがROLEXである。
オフィシャルなモデル名として使っていいのか解らないが、DATEJUSTⅡ。現在の36mmから一気に41mmへケース径が拡大。文字盤も大きくなっているのだろうが、それ以上にベゼルが太くなったという印象が大きい。まだ写真でしか見たことがないのだが、文字盤とベゼルのバランスが不恰好に見えてしまう。36mmのデイトジャストにもレディース向けに新しい文字盤のモデルが登場した。花柄に、ベゼルはダイヤモンドである。今は若い女性も36mm位の時計を見につけている方は少なくないので、これはプレゼントなんかに向いているのかもしれない。だが、91万くらいした記憶が...お金持ちのパパが居る人は、ねだって買ってもらいなさい。

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来るかねぇ...と思わされつつ今回発表が無かったのは、SSのサブマリーナ。YG/SSのコンビモデルが発表された。昨年発表されたSEADWELLER DeepSeaと同様に、セラクロムのベゼルが取り付けられている。しかし派手な色である。

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BASELにあわせるために頑張ったのだろうなぁ...と思うのがBREITLING Chronomat B01。自社製Cal.B01は大量生産を意識した新型自社開発ムーブメントである。まだ私も実物を見たわけではないのだが、あの逆回転防止ベゼル、文字盤上のデザインがどうも気に入らない。デザイン的には従前からあるChronomatの方が好きだが、これから買うのであれば、もう少々お金をためて、こちらを買うことをお奨めする。

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TAG Heuerからは角型のモナコが何種類か出展されていたが、まだコンセプトモデルの段階だが気に入ったのはモナコ24 コンセプト・クロノグラフである。ケースとムーブメントの間にショックアブソーバが搭載され、20mからの落下実験でも全く壊れなかったという。TAG HEUERのいいところは、コンセプトモデルとしてリリースしたものを、数年後、本当にリリースしてくれることである(といっても、Grand Carrera Cal.36 RS2は100万位するわけだが)。

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SEIKOからはリーズナブルな機械式または、スプリングドライブ駆動のクロノグラフ『セイコー ブライツ アナンタ』がリリース。垂直クラッチ搭載の8R28モデルでも\294,000。スプリングドライブ式で\682,500である。これだけの機構でこの価格は、今のスイスマニュファクチュール勢は敵わないと思う。クロノグラフのインダイヤルにパワーリザーブ、日付表示まであるので、文字盤は結構ごちゃごちゃしていそうな印象を持ったのだが、まぁこうしてみるとそんなにひどくも無いか...。しかし、SEIKOのオフィシャルサイトにはあまりいい写真が掲載されていないんだなぁ。文字盤を正面から写した写真が全く見られなかったので、よほどひどいデザインなのかと勘ぐってしまった。

さて、次はSiHHである。

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まず驚かされたのが(本当は筆者は好きではない)パネライである。『Luminor 1950 Marina 3days Automatic 44mm』は自社製キャリバーCal.9000を搭載し、三日間のロングパワーリザーブ。アリゲーターストラップモデルは\682,500。これには驚いた。300mの防水機能を有しながらも、背面がサファイアクリスタルである。これこそ妥当な値付けといえよう。

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IWCも幾つか魅力的なプロダクトがあったが、私が欲しいと思うものは150万超えのモデルばかり。まだバブリーな雰囲気から抜け切れていない印象である。去年発表されたモデルの方が良かったな。機械式水深計を搭載した『AQUATIMER DEEP TWO』は気になる。しかし180万...

以前の記事にも書いたが、やはり価格が極端化しており、中間層が薄くなっている気がする。「ただくれるなら喜んでももらう」が、「自腹を切って金を払う」覚悟を持たせるプロダクトは皆無に近かった。
壮大なテクノロジーを投入したコンセプトモデルもそれはそれで良いのだが、量産化され一般に販売されないと、なんとなく興味が持てないしなぁ。

今年のBASEL出品時計の中で2つほどどうしても気になるモデルがあった。
1つはGLASHÜTTE ORIGINALの"Senator Chronometer"、もう1つはULYSSE NARDINの"Executive Dual Time"。前者はNICOLAS G. HAYEK CENTER内のGLASHÜTTE ORIGINAL ブティック銀座に行けば出会うことが出来よう。後者は...天賞堂か和光にないかなぁ...と思いつつ、Grand Seikoフェアが行われている和光へ行くことに。

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まず18:00で閉店してしまう和光へ行く。BASELで発表されていたGrand Seikoは全モデル展示されている。さらに和光限定Grand Seikoということで、機械式8振動&ブライトチタンモデル(個人的には軽すぎじゃないかと思う。SSの方がいいなぁ)の3,6,9、12時方向のインデックスを数字に置き換えたモデルが用意されていた。けど、Grand Seikoはスプリングドライブモデル以外興味が無いんだよな~。機械式では10振動ハイビートのBASEL出展モデルもあったが、今さらハイビートと言われても...。精度が欲しいならスプリングドライブ買えばいいじゃないかと思ってしまう。「チクタク」と音がしないことに抵抗がありますか?

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スプリングドライブを使用したクロノグラフモデルは秀逸だと思う。SBGC001やSBGC003に搭載されるSeiko Cal.9R86(50石!)はスプリングドライブ駆動でクロノグラフへの動力伝達方式は垂直クラッチを採用。シースルーバックで、かすかにピラーホイールの動きも確認できる。さらにGMT機能とスプリングドライブモデルではおなじみのパワーリザーブメーターまである。クロノグラフ駆動・リセットボタンにはちょっと変わった防水ロックが装備され、リューズはねじ込み式。10気圧防水を誇る。このモデル、まさに全部入りといっても良い。SSモデルで787,500円、ピンクゴールドモデルで2,940,000円。SBGC003は本当に欲しいと思わされたが、これ以上クロノグラフが増えるとオーバーホール自滅してしまいそうなので、自重すべきだろう。面白かったのは、クロノグラフをリセットするとき。帰零するときに「ブルブルッ」とちょっとぶれるのである。自然とそうなったのか、意図的なのか(恐らく意図的でしょうけど)、とにかく面白い動きであるように私には思えた。

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で、目的の"Executive Dual Time"だが...まだ早かったのか、無かった。結構新機能・新素材満載の時計だけに、実際に見てみたかったのだが...。
と言いつつも、和光に行ってよかった。日本ではどこで扱っているのか良くわからなかった"H.Moser & Cie"も取り扱っている。雑誌等ではデザインを見ていたのだが、想像以上に文字盤が大きかった。通信販売が好きな私だが、さすがに時計ばかりはモノを見ず、腕にフィッティングさせてからでないと購入には踏み切れない。いいデザインなのだが、もう一回り小さければなお良かったのではないかと思う。

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そして本命、NICOLAS G. HAYEK CENTERのGLASHÜTTE ORIGINALである。

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GLASHÜTTE ORIGINALブティックへ直行するエレベーターに乗り込むと、店員Sさんがやってきた。
見たいと思っていたモデルは"Senator Chronometer"である。今回のBASELで最も興味が惹かれたモデルである。がぁ!昨日まで展示していたのだが、今日は他に行ってしまったとのこと。超残念。来週、帰ってくるようなので、スケジュールが合えば行くつもりである。戻ってくる日程は電話で連絡してくれるそうだ。

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Sさんも「せっかくいらしたので、他のモデルを手にとって見てください」と、新旧のいくつかのモデルと、ハーブティを用意してくれた。グラスはバカラのクリスタルグラス。カッティングが実に美しい。で、話がはずみ、その間にもどんどん時計が出てくる。"Senator Chronometer"と同じように手彫り彫金、スワンネック緩急針を搭載した時計など、このトレイに載っている時計の総額だけでも1,500万相当のものだろう。"Senator Chronometer"だって350万円前後なので安いわけではないのだが...。ほぼ間違いなく買えないでしょう。でも、レギュラーモデル化されるので、もしかするとそんな機会があるかもしれない...と淡い期待を持ちつつ、銀座を離れたのであった。

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帰り、銀座駅付近にこのような可愛いビルを発見。何のお店なのかまでは確認しなかったけど。

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3/19の見積もりからずーっとオーバーホール(以下OH)に行きっぱなしのRainbow Flyback。今月上旬にOH完了の案内があったので、取りに行った。

池袋東武の時計・宝飾品コーナーは結構奥のほうにあって、行くのが面倒である。しかし、取り扱っているブランドや入っているショップが充実しているので、見て回るだけでも飽きない。このコーナーの奥まったところに、時計専門のサービスカウンターがある。
そこで引換証を提示してRainbow Flybackを出してもらった。新調したベゼルリングを守るためにフィルムが貼られた状態でやってきた。全く巻き上げられて居ない状態なので、修理受付のおじさんが時計を手のひらに向かって叩く。思わず「やめろー!」と言いたくなる(あと3回やったら言ってた)。何だか古くから時計を扱っている人がたまにそうやって自動巻のローターを回転させるのだが、時計に衝撃を与えることになるので、こういう巻き方はするべきではない。しかもRainbow FlybackのEl Primeroは手巻きの機能も付いているんだから、そっちで巻いておくれよ。東武はZENITHの正規店でもあるわけで、こういう対応をするのは信じられない。

で、やってきた時計をまじまじと眺めると、ケースに傷がかなり残っており、ブレスなど小傷もそのまま、全く磨かれていない状態であった。今回依頼したのは磨き込みの\95,000コース(実際には正規品割引でこの6割)を依頼したはずなのだが...。しかし、引換証には仕上げを行う旨が書かれていないのである。どういうわけなのか。
磨きについては、ケースとブレスの双方をしてくれると、東武の受付に電話で確認し、間違いなく行っていただくことを約束したはずなのだが...。やってきたおじさんは「引換証に書かれていないのですが...」との一点張りなので、電話で私と話をした担当者か、ZENITHのOHに詳しい方を呼んでもらうことにした。後からやってきた方は値段を見ただけで理解いただけたようで「これは磨きこみの価格ですね」という。これが磨き済みの状態と言えるか確認したところ、「そうはいえませんね...傷がだいぶ残ってますし」とのこと。もう一度LVMHに差し戻して研磨を依頼することにした。

既にOHから3ヶ月が経過。さらにまた時間がかかるわけか...。ホント、OH等の作業に時間がかかりすぎである。LVMHの修理窓口は同グループに属するTAG HEUER等と一緒の窓口である。ZENITHの技術者が少ないのだろうか?今年のバーゼルフェアの様子を見ると、TAG HEUERにもEl Primeroが載っているモデルが結構出ているので、対応できる技術者も今以上に必要となるだろう。

本当にこういうミスは無くしていただきたいものです。がっかりだわ...

自動巻時計は、自動巻ローターが腕の動きによって回転することによってゼンマイを巻き上げる。
ローターの回転が右回り・左回りどちらであってもゼンマイを巻き上げられるものを「両方向巻き」、どちらか片方向の回転時のみゼンマイを巻き上げるものを「片方向巻き」と呼んでいる。
どちらの向きに回転しても、香箱に伝わる際の回転の向きは一定になるように、両方向巻きでは何らかの機構が組み込まれる。具体的には切替車式、IWCが開発したペラトン式、ジャガールクルトのスイッチングロッカー、SEIKOのマジックレバー等が該当する。これら機構が組み込まれるためにムーブメントが厚くなるという欠点がある。元々クロノグラフ機構を含めて厚みがあるETA 7750は、両方向巻きの機能をオミットした片方向巻きである。

いちいち各メーカーが両方向巻きの機構を開発しており、右回りでも左回りでもゼンマイが巻き上がる「両方向巻き」のほうが、ゼンマイの巻上げ効率が高いとされてきた。そうだろうなぁ...ということは感覚的に私も思っていた。しかし、自前で両方向巻き技術の開発までも行ったジャガールクルトが近年発表したムーブメントは「片方向巻き」を採用しており、雲上時計の代表PATEK PHILIPPEも「片方向巻き」のモデルが増えてきた。これはいったいどういうわけなのだろうか?

両方向巻きの弱点は3つある。香箱まで辿り着く間の歯車が多いために抵抗が大きくなり、思ったほど慣性で回転しないこと。それと、機構が複雑になるが故に故障の確率が高くなること。もう一つはムーブメントの厚みが大きくなってしまうことである。「ドレスウォッチは薄くあって欲しいけど、機械式がいい」というようなPATEK PHILIPPEを代表とする超高級時計ユーザーには好まれるだろう。巻上げ効率を上げたければ、ローターの素材に22Kなどの重い素材を用いればよい。

実際のところどうなのだろうか?公式見解とも取れる意見は明確に提示されていないのが実際である。両回転するワインディングマシンにかけて調べても、それは両方向巻きが勝るに決まっている。人の腕の動きはワインディングマシンのように規則的なものではない。さらに両巻き・片巻きの機構の違いだけというムーブメントも存在しない。

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疑問を持つ私が出来ることと言えば、シースルバーックモデルでローターの動きを見守るくらいが精一杯である。我が家にあるシースルーバックモデルはTISSOT T-LORD VALJOUX Ref.T54.1.487.31(写真上 片方向巻きのETA7750)とZENITH ChronoMaster XXT Open(写真下 両方向巻きのCal.El Primero 4021)と、スプリングドライブのCREDOR NODE Ref.GCLL999の3つだけだが、スプリングドライブは毛色が違いすぎるので比較対象にはなりえないだろう。

ETA 7750は揺らしたりし、慣性を与えると巻き上がる方向にものすごい勢いで回転する。が、反対には中々動こうとしない。何らかの機構が働いているためだと思うが、それが具体的に何なのかは謎である。
El Primeroはそのような勢いで回転することは無い。腕を一振りするとローターが一度回転するくらいである。ちなみに、両方向巻きを採用するクロノグラフムーブメントはROLEXのDAYTONAに採用されているCal.4130とEl Primeroくらいしか存在しない。

どなたか、この問題の公式見解ソースのようなものをご存知であれば、ぜひとも教えていただきたいと思っています。

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先日オーバーホール(以下OH)から帰ってきたRef.16234。そろそろ持ち主である父に返さなくてはならないので、OH後及び、採点レビューをしてみようと思う。

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これが日本ROLEXが発行しているOH後1年間の国際保証書である。シリアルナンバー等は隠させていただいた。
同じOH済みであっても、やはりこれが発行されると妙に安心するものである。

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ホワイトゴールド製のフルーテッドベゼルに打ち傷が幾つかあり、特に11時方向にあった大きな傷は受付時に「研磨サービスでは消しきれないかと思います」と言われたにもかかわらず、しっかり打ち傷を消して山を綺麗に仕上げてくれた。逆だとげんなりさせられるが、想像以上にうまく処理されていることに驚いた。しかし、研磨まで含めて\50,000弱という日本ロレックス(以下日ロレ)のOH価格は実に良心的だと思う。ケースの磨きだけで別途料金を取られることはほぼ当たり前で、しかもあまり安くない。そして、プラチナやホワイトゴールドたくさんのDayDateのOHも担う、日ロレの研磨技術者の腕はさすがである。

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研磨は「ケースが磨り減る」、「傷そのものが時計の味」と考える方も少なくは無いようだが、私はやってもらえるならやってもらいたいタイプである。曲線が多用されているラグのエッジもかなり尖った状態で返ってきた。
余談だが、とあるブランドの時計は数世代にわたって使えることを前提としており、その長期にわたって研磨されてもデザイン的に崩れない(むしろ研磨された後のデザインがデザイナーが完成品とみなした形状に近い)ものがある。面白い考えもあるものである。

さて、採点である。本モデルのスペックはこちらを参照いただきたい。

  • デザイン 13/20pt
    ブルーサンビームの文字盤、アプライドのローマン数字が実に美しく若々しい印象だが、フルーテッドベゼル、ジュビリーブレスは、おっさん感が強いのがいただけない。YGとのコンビよりはまだまだマシだとしても...
  • ムーブメント 13/15pt
    Chronometer試験をパスしたCal.3135の精度は恐ろしく高い(我が家には3つの同キャリバーがあるが、全部そんな感じである)。スプリングドライブモデルといい勝負をしている。擬似スイープでありながらも、かなりスムーズな秒針の運針はとても気持ちよい動きである。緩急針を使わないフリースプラングテンプで、両持ちなので衝撃に強い。48時間というパワーリザーブは今となっては一般的な長さだが、パーペチュアルローターの巻上げ効率が高く、普段使いで格段気になるレベルではないと思う。
  • 機能 11/15pt
    デイトジャスト機構付き日付、100m防水(ねじ込みしきリューズ)は普段使いには十分。
  • 視認性 11/15pt
    文字盤外周に秒単位の区切りが描かれており、そこまで秒針と分針がしっかり伸びているのは、時間が読みやすい。残念なのは夜光が全く塗られていないこと。時・分針にはバーインデックスモデルで夜光を塗っているし、ローマンインデックスでも、外周に少しくらい夜光を塗ってもよかったのではないか。実用時計としての色が強いだけに残念な点である。
  • 装着感 12/15pt
    ジュビリーブレスはかなり細かくブレスの長さを調整できるし、簡単な調整ならバックル部でも可能だ。そして、しなるように腕にフィットする感触はいい(でもデザイン的に許容したくない)。ステンレススチールバックも良い感触である。もし裏蓋にシールを張ったまま使っている方がいたら、ぜひともシールは外して欲しい。シールによってステンレスが空気と接しにくくなり、不動態被膜が形成されなくなる。そうすると、化学変化にきわめて強い904ステンレスと言えど、酸化が進んでしまう。それと、シール外したほうが感触はいい。
  • 価格 15/20pt
    決して安い商品ではないのだが、ROLEXに共通する「高い実用性」はこのモデルでも十分に満たしていると思う。現行モデルになって値上げされたが...これはちょっと値上げしすぎだと思う。

というわけで、75点。評価者が私でなければ、もうちょっと高得点になったかもしれない。

しかし、本当にいたるところでDATEJUSTは見かけるな~。天邪鬼な私は、DATEJUSTよりもOYSTER PERPETUAL DATE (Ref.15210)の方が好み。デザインの若々しさがすきなのである。

ETAの2010年問題を間近に控え、さらには高騰しているETAエボーシュの価格も相まってか、ブランドの自社ムーブメント開発がラッシュを迎えている。ここ数年でマニュファクチュール(定義は曖昧だが、一般的には完全自社開発のムーブメントを持つブランドを指すことが多い)化したブランドがいくつかあり、新ムーブメントを搭載したモデルはどれも高価である。「自社開発の新ムーブメントじゃ仕方がないな...」と、その値付けに納得せざる得ないような雰囲気がある。果たしてそれは正しい向きなのだろうか?

数十万以上する高級腕時計を「工業製品」と言い切ってしまうのは難しい。リシュモングループの総帥であったギュンター・ブルムライン(Gunter Blumlein)はIWCのスタッフに「同じ機能なら、価格は安く。同じ値段なら、機能を多く」と、コストパフォーマンスについて論じたことがある。しかしご承知の通り、この定義は一般的な工業製品には当てはまるかも知れないが、高級腕時計には必ずしも当てはまるとは限らない。私のような重症時計好きであると、そのブランドの歴史、蓋を開けないと見ることが出来ない地板の装飾、プッシュボタンの押し心地、針の形状といった細かい点までトータルで考え、価格相応かを検討してしまう。だが、これらの情報は様々なメディアから得られたものであり、当然の如くその情報にも(マーケティング的な意味で)バイアスがかかっている。別に歴史を知らなくても時計は買える。私のように情報に毒されていない人の方が「工業製品」として腕時計を純粋に見ることが出来るだろう。私などより適切なコストパフォーマンスのバランスを持っているかもしれない。

その昔、時計の良し悪しを評価する絶対的基準があった。「精度」である。精度の高い時計を作るために多くのメーカーが自社でムーブメントを開発し、精度の向上を目指した。そこに1969年のクォーツショックがあり、クォーツ時計の低価格化が進んだ。精度は日差レベルから月差レベルで現すのが当たり前となり、機械式時計は一気に衰退した。エル・プリメロのように運良く設計図や型が残ったものもあるが、多くのブランドがクォーツに転向し、転向できなかったブランドがいくつか消えた。
そして1990年代、クォーツは非常に安価になり、高級製品を求める富裕層を中心に機械式時計の復活が望まれた。スイスブランドの幾つかがそれに応えようとしたが、既に機械式時計のノウハウは失われており、ETAのようなエボーシュメーカーに頼らざる得ない状況だった。そしてユーザーの多くも機械式時計のムーブメントのことを気にしてはいなかった。逆にムーブメントのことをアピールしだしのは、クォーツショックを乗り切ったり、自社製ムーブメントのノウハウを失わなかったマニュファクチュールである。希少性を全面に出し、エボーシュを使ったブランドとを差別し、アピールした。ROLEX(一時期クォーツも作っていたけどね)やZENITHあたりがまさにそうであろう。
このような動きから「機械式時計は高価である」、「特にマニュファクチュールのモデルは高級品である」というような意識が時計ファンの中にも生まれ、「ムーブメントに何を採用しているのか?」ということが非常に重要になった。これはもう「工業製品」という範疇ではなく、「芸術品」のレベルである。例えば洗濯機。これは「工業製品」である。色々な機能を持つものがあるが、例えばモーターの種類に興味がある人間がどれほどいるだろうか?洗濯機をあけて、回路を見ながらうっとりするような人がいるだろうか(そうした洗濯機マニアの方がいらっしゃいましたら、すいません)。

少し話がずれてきたので元に戻そう。
私がどうしても解せないのは「ムーブメントの開発費をあからさまに商品の価格に上乗せ」し、「マニュファクチュールの製品だから高い」と言うことだけで容認されてしまう時計の値付けについてである。他の工業製品にそのようなものがあろうか?
ちなみに、機械式全盛期のSEIKOやCITIZENを代表とする国産メーカーはこのようなことをしていないなかったように思う。ものすごい期間と労力を経て開発された「スプリングドライブ」のモデルでも、まだ良心的な価格設定ではないか。

このような状況なので、50万円前後層の腕時計が少なくなっているように思われる。そんな傾向の中でもこの価格帯で気を吐いているマニュファクチュールブランドが存在する。ROLEX、OMEGA、Chopard辺りがその最たるものであると思う。

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ROLEXのOYSTER PERPETUAL DATEJUSTやSUBMARINERに搭載されているロングセラーの自動巻きムーブメントCal.3135は、両持ちのフリースプラングテンプを採用。かなり高い精度を誇る。その性能から言えば実に妥当な値付けである。

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OMEGAはやはり自社ムーブメントCal.8500が搭載されたSeamaster Aqua Terraだろう。60時間というロングパワーリザーブ、メンテナンス期間延長によるランニングコストの向上、両持ちブリッジ&フリースプラングテンプによる高い精度と、全く問題ない。予算にもよるが、今一番お奨めのモデルである。

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Chopardと言えば22Kのマイクロローターを採用したCal.L.U.C 3.96がムーブメントであるL.U.C クラシック マークIIIであろう。実にモダンなデザインで、使用できるシーンもかなり多いのではないだろうか。自動巻きなのに8.5mmという薄さ(マイクロローターならではですね)と65時間のロングパワーリザーブは魅力的だ。

所得の格差が大きくなる中で、時計市場もそれに合わせて両極端化していってうことは、決して所得が高くない時計好き(私のような人...)にとって、なんとも寂しい限りである。ブランドの歴史も重要だが、我々は歴史にお金を払っているわけではない。商品にお金を払っているのである。
マニュファクチュールブランドのモデルを選ぶ際には、ぜひとも同等機能を有する他ブランドと比較をした上で納得した買い物をしていただきたいし、エボーシュを使っているからといって、そのブランドを卑下する必要もないだろう。いずれにしても数十万を越える高い買い物である。しっかり吟味してお気に入りの一本を手にして欲しいと思う。
そして、各ブランドにはブルムラインの言葉を少しは思い返して(IWCは特に!)、工業製品としてのコストパフォーマンスも高めて欲しいと思う。

スウォッチグループ傘下のETA社が供給するエボーシュについて何度か記事に取り上げてきたが、情けないことに私は同種のエボーシュでも価格と性能に違いがあるということを最近まで全く知らなかった。知るきっかけとなったのはETA社のCustomer Service Portalにアップされている"Manufacturing Information"を見たことである。スイスの会社なので「あぁ、フランス語かドイツ語だ...」と思ったが、英語のドキュメントも存在していたことは助かった。
3針センターセコンド用ムーブメントとして利用されるETA 2892A2とクロノグラフムーブメントETA 7750のETAでも代表的な2つのムーブメントには、安価な順にエボレート(Elaborè)、トップ(Top)、クロノメーター(Chronometrè)の3種類のグレードが存在している。違いは脱進機とひげゼンマイで、上位グレードの方が精度が高く、温度変化にも強い。

<ETA 2892A2の場合>

  • エボレート(Elaborè)
    テンワ:ニッケルに金メッキが施される
    ひげゼンマイ:Nivarox 2
    精度確認:4姿勢で実施
    平均日差:5 ±5 s/d
    最大姿勢差:20 s/d
    等時性:±15 s/d
  • トップ(Top)
    テンワ:グリュシデュール(ベリリウム合金)製
    ひげゼンマイ:アナクロン(Anachron)
    精度確認:5姿勢で実施
    平均日差:4 ±4 s/d
    最大姿勢差:15 s/d
    等時性:±10 s/d
  • クロノメーター(Chronometrè)
    テンワ:グリュシデュール(ベリリウム合金)製
    ひげゼンマイ:アナクロン(Anachron)
    精度確認:5姿勢で実施
    精度:COSC chronometer規格をパスできるところまで調整

外装仕上げは、無仕上げ、ニッケル、ゴールド、ロジウムで行われる(後者の方が高価)。
使用されるネジの種類によっても価格変動。

<ETA 7750の場合>

  • エボレート(Elaborè)
    ゼンマイ:Nivaflex NO
    ゼンマイトルク:9.22 Nmm (940 pmm)~7.74 Nmm (790 pmm)
    テンワ:ニッケルに金メッキが施される
    ひげゼンマイ:Nivarox 2
    精度確認:3姿勢で実施
    平均日差:5 ±5 s/d
    最大姿勢差:20 s/d
    等時性:±15 s/d
  • トップ(Top)
    ゼンマイ:Nivaflex NM
    ゼンマイトルク:9.22 Nmm (940 pmm)~7.84 Nmm (800 pmm)
    テンワ:グリュシデュール(ベリリウム合金)製
    ひげゼンマイ:アナクロン(Anachron)
    精度確認:5姿勢で実施
    平均日差:4 ±4 s/d
    最大姿勢差:15 s/d
    等時性:±10 s/d
  • クロノメーター(Chronometrè)
    ゼンマイ:Nivaflex NM
    ゼンマイトルク:9.22 Nmm (940 pmm)~7.84 Nmm (800 pmm)
    テンワ:グリュシデュール(ベリリウム合金)製
    ひげゼンマイ:アナクロン(Anachron)
    精度確認:5姿勢で実施
    精度:COSC chronometer規格をパスできるところまで調整

ようやくETAエボーシュを使用した時計の価格差が何故これほどあるのかという疑問が解けてきた。しかし、実際にはどのグレードのエボーシュを使っているのか、カタログに表記されているものを見たことは無い。価格帯であったり、Chronometer規格への対応などから推測するほかにない。

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上の写真はBREITLINGのムーブメントである。ETA 7750ベースではあるが、ETAはエボーシュをパーツの状態でBREITLINGに納入しており(このような提供方法をETAはしないことにしているのだが、現時点では例外らしい)、パーツは様々な加工を施して精度をあげ、組み立てはBREITLINGにて行っている。しかしこのような状況がいつまで続くかわからないという不安感もあってか、新作"Chronomat B01"に、出来立てホヤホヤの自社ムーブメント"Breitling Caliber B01"を導入した。「自社ムーブ=高価になる」という良くわからない法則の元、この製品も例外なく値上がりするだろう。なぜ自社ムーブ化することでなぜ時計の価格が高騰するのか、明日は少し考えてみたい。

5月1日がオーバーホール(以下OH)完了日。今日、時計を取りにまた日本ロレックスに行ってきた。
裏蓋を開けたところ、少々錆があったことはOHを依頼しに日本ロレックスを訪問した際に聞いていた。ロレックスのSSモデルが採用するステンレスは904という、特に化学変化に強いステンレスである。しかし、酸化を防止している不動態被膜は空気と接していないと生成されない。そのため、ねじのようになっている(ロレックスの裏蓋はスクリューバック)部分では酸化する可能性があるのである。
日本ロレックスのオーバーホールのメニューの中には、もちろんオイスターケースの防水テストが含まれている。そして、これをクリアしないと1年間保障が受けられないのである(オーバーホール自体は受けられる)。錆のせいで防水テスト不合格なようであれば、仕方がないので裏蓋の交換を依頼する予定だった。価格\14,000。安くは無いが、そんなもんだろうなぁ。だが、幸いにも裏蓋交換無しで試験はパスした。ROLEXからの保証書もちゃんと発行される。

例によって会社から歩いていったため、皇居の周りを歩く。

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まだ掘りに白鳥居るし。前回通った時に会った出会った白鳥なのだろうか?それとも別な鳥?
いずれにしても、いつまでここに居るんだろう?

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皇居とビル群。
「23区内からは山は見えない」
というような話を最近したばかりなので、撮影してみた。
こちらは南側だから、あるわけが無いのだが。

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道端には桜草がぽつぽつと咲いている。この写真はアップにしすぎたな。
可憐で可愛い花。埼玉県の県花でもある。

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皇居の堀の中で動く赤い物体...鯉だ。これは誰かが勝手に捨てたのか、それともちゃんと飼っているのか?謎である。

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真正面が東京駅。まだ工事中のままである。
東京駅が見えれば日本ロレックスはすぐである。

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あいも変わらず威風堂々としている門構え。
今日は平日の昼過ぎだったせいか、客より受付嬢の方が多いくらいである。
何人も居る受付嬢の腕元を見ると、一人一人のモデルが微妙に異なっていることに気づいた。
そして、皆キラキラと輝く美しさ。
言うならば制服の一種といっても過言ではないわけで、まめに研磨してもらったりしているのかな?

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前回の反抗的態度(CREDORして日ロレに行く)は改めて、今日は日ロレに飲み込まれてみた。
ROLEX SUBMARINER Ref.16610の前期モデル。そういえば、この時計もまだ紹介していなかったな...。
まさにこれからのシーズン、出番が増える時計である。

以前のレビューからもう半年近くが過ぎようとしている。結構気に入っているモデルなので出番は週に1度以上必ずある。
使っていて驚いたこと、それは意外と女性うけがいいことである。別に見せているわけでもないのだが、ここ半年で3人の女性に「その時計、かわいいですね」だとか、「綺麗ですね」と言われる。もちろんみんな時計に詳しいわけではなく、TISSOTというブランド名も知らないと思う(もしかすると、ちょっと似ているCartierのパシャあたりと勘違いしていたのかもしれない)。うち1人はシースルーバックのムーブメントを見せたが「ゼンマイで時計が動くんですね」と関心していた。よく、贈られたROLEXを「あっという間に電池が切れた」と半ばクレームのように時計店に言ってくる客がいるそうだが、「時計=クォーツ」という感じ方は若い世代には根強いようである。

さて、いつもの採点方式でこの時計のレビューを再度してみたい。

  • デザイン 18/20pt
    1度目のレビューでも高評価したが、文字盤内のインダイヤルの配置と金属の縁、使用している書体、アプライドのインデックスのカッティング、ギョーシェ彫り、面取りされたラグ、ブレスのデザインともに飽きることなく、上品にまとまっている。未だに見ていて惚れ惚れする。
  • ムーブメント 7/15pt
    限りなくETA 7750のポン乗せに近いのだが、Chronometer規格をパスしているBREITLING Chronomat Ref.A13356よりも精度がいい。どういうわけか?というわけで、少々加点。
  • 機能 12/15pt
    クロノグラフ、デイデイトと、私が腕時計に求める機能は十分に充たしている。ETA 7750なのでリューズによる手巻きも可能なのだが、リューズの形状が手巻きを前提としていないようなデザインで、指が痛くなる。この時計、最大の欠点ではないかと思う。
  • 視認性 11/15pt
    分針、クロノグラフ針ともに十分な長さで、しっかり文字盤外周の目盛まで届いている。欠点は30分積算計の読みづらさ。12時位置のインダイヤルはTISSOTのロゴとかぶらないように非円形であるため、十分な長さを取れなかったのだろう。もう少し針を長くしても、デザインに影響を与えないのではないかと思う。
  • 装着感 12/15pt
    ブレスの肌触りのよさ、フィット感は非常に高い。だが、サファイアクリスタルのシースルーバックは汗ばんでくると感触が良くない。これからのシーズン、ちょっと気になる点だ。
  • 価格 18/20pt
    このモデルは本当に安いと思う。ブランド知名度のせいか、実売価格はかなり安い(もうディスコンしているようなので、新品が欲しいのであればデットストックを漁るしかないか?)。OMEGAのSpeedmaster Automaticあたりよりは相当いいデザインだと思うし、シースルーバックからテンプの動きが見えるのはやはりいい。大した装飾がされていなくても、まぁいいじゃないか。でもね、知名度の関係かOMEGAの方が売れちゃうんだよね。

というわけで、総合得点は76pt。もうちょっと上かと思っていたが、この位か...。
暑くなってきて、会社に行く際の格好もだんだんとラフになってきた。OFFだけではなく、ONでもこの時計の出番は増えそうである。
初見で気がつかなかった難点がいくつか見つかったが、リューズの形状以外は致命的といえるものはない。この価格帯の製品としては非常に優秀である。初ボーナスでクロノグラフが欲しいと考えている新入社員あたりにお奨めしたい。売っていればの話だが。

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実は生まれて初めてSEIKO製の腕時計を持った。別に嫌っているわけではないのだが、なんとなく私の心を捉えるモデルが無かったのである。
確かにGrand Seikoは優れた時計だし、機械式シリーズのデザインも嫌いじゃない。コストパフォーマンスの優れた、日本を代表するマニュファクチュアブランドだとは認識しているのだが。

と言いつつも、SEIKO時計の高級ラインであるCREDORには好きなモデルがいくつかあり、また『スプリングドライブ』というムーブメントにも興味があった。その辺りが「手にしてみようかな~?」という動機である。

簡単にこの時計のスペックを紹介しよう。

  • 文字盤:サンビーム濃紺
  • ムーブメント:Cal.5R77 30石
    自動巻(手巻つき)スプリングドライブ
    平均月差±15秒(日差±1秒相当)
  • パワーリザーブ:72時間(表示機能付き)
  • ケース素材:ステンレススティール
  • 風防:ボンベサファイアガラス(無反射コーティング)
  • 防水性能:日常生活強化防水(10気圧防水)
  • 耐磁時計
  • ムーンフェーズ機能付
  • 外寸:直径41.3mm 厚さ13.4mm
  • 重量:156g
  • 価格:598,500円

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これが購入時の付属品等一式。保証書は時計固有のシリアル番号とともに保有者をSEIKOが管理し、名前付きで後に郵送されてくる。この価格帯の製品にしてはずいぶんとあっさりしている。まぁ、箱でコストかけられても嫌だし、これが現実的なのかもしれない。でも、自分用に使うならまだしもプレゼント用としてはちょっと物足りないかなぁ?ちなみに、マニュアルは他の機種と同じもので、日本語が最優先されているものの他言語表記もされている。

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文字盤を拡大してみた。私自身もこの時計についてネット上で相当情報を探ったのだが、SEIKOのオフィシャルサイトとCREDORを取り扱えるショップ(Grand SeikoやCREDORは一定以上の売上がある店以外には置かれないという、不思議なルールがある)にちょっと写真が掲載されているだけで、私は実物を見るまで黒文字盤だと思っていたのである。見てびっくり。実際は濃紺で、光が当たらないところではかなりマットな色合いだが、光のあるところではサンビーム処理されていることがわかった。文字盤のこのような処理は、私には大変面白いものに感じられるのだが、それをアピールしている情報に全く出会えなかった。この点はマーケティング的に惜しいと思わざる得ない。
また、インデックスが3,6,9、12時の部分はアプライドなのに対し、それ以外は文字盤のペイントである。この点は猛烈に惜しいと思う。このアプライドインデックスは光に反射すると実に美しく輝く。それ故、全ての時間のインデックスを同様のアプライドにしてほしかった。

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所持しているスイス製時計なら"SWISS MADE"の表記が入る文字盤下部だが、国産モデルの表記は良くわからない。向かって左の"5R77"はこの時計のムーブメントの名称だが、向かって右側は何なのだろうか?謎である。
また、文字盤の外周には1秒単位でドットが打たれている。1秒という間隔が明確にわかるのは、実用的で非常に良い。

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針も十分な長さがあり、文字盤外周の1秒単位のドットまで届くため、時間が非常に読みやすい。秒針後方が月の形をしているのが私は結構気に入っている。
分針も同様の長さがあるために同じく読みやすい。時針、分針は立体的で美しい。立体感も左右対称に出しているのではなく、日本刀のように片方をポリッシュ、もう片方をサテンにする凝りようである。これは手作業で作る故になせる技なのだろうか?
ちなみに、夜行の類は一切無し。夜光が必要なところで身につけるような時計ではないと思うので、許容範囲だろう。

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この時計にはムーンフェーズとパワーリザーブがついている。4時半方向にあるムーンフェーズはよくある「月が記載されたプレートを回転させる方法」ではなく、シャッターのようなものがこの窓を次第に覆っていく。窓の下には白い白蝶貝がある。何だかちょっぴり贅沢感。うれしいな。
7時方向にはパワーリザーブ。スプリングドライブを使用している時計のほとんどのモデルについている。薄くかつ小型の、ドレスウォッチに使われることが多い手巻スプリングドライブCal.7R88の場合はパワーリザーブ48時間なのに対し、実用重視のCal.5R77では自動巻72時間である。これは土日にOFF用の別な腕時計を使った場合も、翌週の月曜日までしっかり動いているようにしたかったという、開発陣がこだわりを持った大きなポイントらしい。巻き上げ効率が良いせいか、パワーリザーブが低下している状態をほとんど見たことが無い。なお、キネティックの場合ワインディングマシンの回転では充電されないが、スプリングドライブは通常の機械式と同様にゼンマイの巻上げに使うことができる。

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リューズによる手動巻上げも可能である。スプリングドライブ固有のものなのか、巻き上げ感は不思議な感じ。この感触は未経験である。
10気圧防水ではあるものの、ねじ込み式リューズではない。10気圧防水であることを過信しないほうが良いと思う。

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直径41.3mmでベゼルが薄いため、文字盤自体はかなり大きく感じられる。しかし、ケースがこのように裏蓋側に絞られているため、腕に密着する面積は意外と少ない。装着感はこのサイズとは思えないほど心地よい。

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ケースバックはスクリューロック式で、シースルーバックである。自動巻きのCal.5R77はあまり華美な装飾がされていない。7R系は手巻きのため地板や香箱が直接見える。コートドジュネーブで装飾されており、何だかちょっとうらやましいのである。

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この辺りが調速に用いられている『トライシンクロレギュレータ』になるのだろうか。ぐりぐりと良く動いている。
スイープ運針は、それはそれで面白いのだが、アンクルとガンギ車がないために、機械式固有の「チクチクチクチク...」という音がしない。これは機械式時計に対する、スプリングドライブの最大の欠点ではないかと私は思うのだが、原理上不要なのだから仕方が無い。

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装飾があまりされていないとはいえ、自動巻のローターにはCREDORのロゴが刻まれている。ここにこだわらないとなれば、シースルーバックにする意味が無い。

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バックルは観音開きのダブルフォールティング式を採用している。但し、CREDORのロゴがある側がまず開き、その後にもう一方が開くという順番になっている。謝って外れるようなことはまずないので実用的ではあるが、中空になっている面が多いとなぜか私には安っぽいものに感じられてしまう。この辺りは完全に個人の価値観の問題である。

さて、そろそろ採点をしてみよう。

  • デザイン 17/20pt
    私はこのモデルの針を最も良く褒めたい。細くて長い針はスプリングドライブのスムーズな運針を表現するのにうってつけだと思う。また、ラグ、コマともに面取りがされており、フラッシュフィットとの一体感も非常に高い(ROLEXなんて目じゃないね)。残念なのはやはりインデックス。一部プリントではなく、全てアプライドだったらなぁ。ムーンフェーズやパワーリザーブメーターの位置は良く考えられているように感じる。
  • ムーブメント 14/15pt
    Cal.5R77は精度、パワーリザーブについては全く問題ない。しいて言えば、ムーブメント自体が大きすぎることが難点か。
  • 機能 10/15pt
    十分なパワーリザーブがあるためパワーリザーブメーターは私の場合はあまり必要ではなかったが、無いよりはいい。個人的に悩ましいのがやはり日付表示機能である。デザイン的なまとまり・美しさからすればムーンフェーズを四時半方向に置くこのデザインがいいのだが、私は日付をよく忘れてしまう人なのである。実に悩ましい選択だ。
  • 視認性 12/15pt
    外周に60個のドットがあり、秒針・分針ともに十分な長さがあるため、ラグジュアリーウォッチにありがちな時間の読み取りにくさは全くない。針の形状もよく考えられている。唯一欠点は夜間の視認性だが、この針に夜光を塗ってしまっては時計全体のデザインバランスを崩してしまいそうに感じられる。
  • 装着感 11/15pt
    ケースバックがサファイアクリスタルだが、感触も悪くはない。ラグ・フラッシュフィットの角度も良好で、ブレスの質感も高い。だが、ケースバックと文字盤面の大きさの違いからか、時計の角をぶつけてしまいそうになることがある。
  • 価格 15/20pt
    私個人では値段相応か、それ以上のクォリティを十分に持っている時計だと思う。一本目の時計としてこのモデルは選択されにくいだろうが(それならば、Grand Seikoのスプリングドライブをお勧めします)、多少の実用性を期待してもそれに応じるだけのスペックは十分に持っている。この価格帯だとROLEXのスポーツモデルなどと競合する価格帯となるが、ブランドとしての知名度やリセールバリューにおいて劣っている(リセールバリューを気にして時計を買うべきではないと思うが)。だが、ROLEXには求めがたい「気品」で対抗できるだけのプロダクトであると私は感じている。
というわけで、総合点数が79点。まぁ、妥当かなと思う。

先日のブログに書いたような「時間」のことをゆるゆると考えるには最良の友といえるこの時計。今日もよどみなく秒針が流れていく...

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現在の腕時計の駆動機構を大別すると、機械式かクォーツ式の二つになる。それぞれに対して深い造詣を持つSEIKOが1999年にリリースしたのが、スプリングドライブという、機械式のクォーツの良いとこ取りをした機構である。
似たようなものにキネティック(オメガだったら「オメガマチック」)と呼ばれる、自動巻きローターで発電された電力を蓄電し、クォーツを動かす原動力にする機構がある。だが、キネティックとスプリングドライブは実際大きく異なる。

各駆動方式ごとの特徴

駆動方式機械式クォーツ式キネティックスプリング
ドライブ
動力源ゼンマイ電池ゼンマイ
動力を得る
方法
手巻
自動巻ローター
電池交換自動巻ローターで発電手巻
自動巻ローター
調速機構テンプ、アンクル、ガンギ車水晶振動子と
ステッピングモーター
水晶振動子と
電磁ブレーキ
運針擬似スイープ
運針
ステップ運針完全スイープ
運針
誤差日差+-10秒程度月差+-5秒程度日差+-1秒程度

大体こんな具合である。機械式は1秒を振動数で分割した数だけステップ運針するため、見た目はかなりスイープ運針に近い。電池も使用せず環境に優しいが、誤差が大きく定期的なオーバーホールを必要とする。
クォーツとキネティックとの違いは、後者にはローターがあり、その動きで充電池に電気を蓄積していることにある。誤差が小さく、機械式よりはオーバーホールを要するスパンが長い。しかし、電池の持ちの関係でステッピングモーターを用いたステップ式となる。また、電池を使用するが故、環境に厳しい。また、トルクが大きくないために厚い針を動かすのには向かない。
これらに対して、スプリングドライブは実用上問題ないレベルの精度を持ち、完全スイープ運針、電池も使用しない。但し、オーバーホールは機械式と同ペースくらいで必要である。本当のスイープ運針というのはいつまで見ていても飽きないほど面白い。特に秒針が長く細いモデルの視覚効果は抜群だ。

もう少し詳しく解説しよう。
まず、ゼンマイを動力源にする場合、巻き上げられたゼンマイが一気に解けないように調節する機構が必要である(ゼンマイ仕掛けのおもちゃを連想して欲しい)。これを機械式ではテンプ・アンクル・ガンギ車で実現しているが、スプリングドライブでは『トライシンクロレギュレーター』という機構を使って実現している。

<トライシンクロレギュレーターの動き>
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  1. 輪列の終端にあるローターとコイルが発電機となり、電気を発生させる(自転車のライトと同じ原理)
  2. 発生した電力はICと水晶振動子に伝えられ、正確な信号を発する
  3. 水晶振動子からの正確な信号に基づき、ローターに磁力ブレーキをかけて速度を一定に保つ

私はこの機構で動く時計を始めて見た時に、気絶しそうになった。完全なるスイープ運針というのは、慣れない目にはちょっと不思議に感じられる。今はもう慣れてしまったが。
この技術に関して、SEIKOは1978年から開発を行っており、商品化まで実に22年を要している。クォーツをお家芸とする同社でこれだけ期間がかかっているわけで、他社が中々真似できないのは大いに理解できる。スイスの某メーカーはスプリングドライブの技術提供を相当な額でお願いしたというが、SEIKOはあっさり断ったというような逸話もある。

現時点で、スプリングドライブを搭載した時計は、SEIKOブランドの頂点といわれるGrand Seikoと、タフさを売りにしているPROSPEX、独特の立体的造形を持つGALANTE、SEIKOブランドを全面に出さない高級ウォッチブランドCREDOR(過去の記事はこちら)のみである。
このなかのCREDORを入手したので、近いうちにそのレビューを。

昨日より、時間ネタ続きである。退屈なネタですいませんねぇ。個人的にはすごく興味があることなので。

以前、アインシュタインの『特殊相対性理論』によれば、「光の速度は、観測者が移動していようといまいと関係なく一定である」ということを紹介した。この『特殊』とは「加速している場合や重力が加わった場合を含まない」状態を意味している。それに対して「加速している場合や重力が加わった場合を含めた一般的な状態」における重力や光、時間に関する現象をまとめた相対論がアインシュタインの『一般相対性理論』である。一般相対性理論からは重力場によって光が曲がったり、強い重力場から放出される波長はもとの波長より長波長になる現象、ブラックホールの存在などを予測することができる。
時間と重力の関係について、地球の中心から離れれば離れるほど(高度が高くなればなるほど)時間が進むことを証明している。例えばエベレスト山頂地点(標高8,848m)と、海抜0メートル地点との時間の差は100年あたり1/300秒ほど早く進む。まぁ、普通の人間がこの差による何らかの影響を直接受けるかといえばそうとはいえないが、GPS衛星のようなものは高速で運動する(4km/sec)が故の発振信号の時間の遅れ(特殊相対論効果)と、地球の重力場から離れている(20,000km上空)が故の衛星時間の進み(一般相対論効果)を意識しなくてはならない。これらを合算することでどの程度の誤差があるかといえば、約0.00004sec/1dayである。大したことがないように思うかもしれないが、GPS衛星は4km/secで動いているため、位置の誤差は12km/1dayも発生し、使い物にならなくなってしまう。このため、GPS衛星の時計は、地上の時計の遅れを補正するために遅く進むように設計されている。

私たちの身近な事象(例えば『特殊相対性理論』で紹介したガリレイ変換など)の場合は相対論による効果は無視しているが、光速に近い場合にはローレンツ変換を行う(というか、慣性系の動く速度が0に近いと、ガリレイ変換と同じ式となるわけだが)。

なお、18万km/hで進む宇宙船に乗った場合、静止している人に比べて1秒あたり0.2秒遅れる計算となる。この宇宙船に乗っている人自身が時間の遅れを自覚することはないが、宇宙船外の世界が全てスローに見えるという。ぜひとも体験してみたいものである。

「時計を見ればわかるだろ」というレベルより、もう少し深く掘り下げて考えてみたい。
つまり「なぜ時計を見ると時間がわかるのか?」ということについて今日は論じてみたい。

「時間とは何か?」という問いに正しく答えられる人間がどれほど居ようか?私も理路整然と答えることが出来ないのだが、稚拙な知識から述べるのならば「時間とは繰り返しの回数である」というのが一番しっくり来る。1日という時間は、また明日が来ることで知ることが出来るし、1年という時間はまた同じ季節が来ることで知ることができる。しかしこれらが非常に漠然とした時間の感じ方で、精密な計測などにはとても使えるようなものではない。そして、もっと細かい単位で時間というものを知りたいと思うはずである。
正しく時間を知るためには、等時性のある「基準となるもの」を持つことが必要であり、その精度を高めるためにはそのペースが一定でなければならない。大昔、人間は日時計や水時計というもので時間を測定していた。日時計は地球の自転を基準にしており、水時計は水が落下して貯まるまでの時間を基準とする。しかしこれが厳密に一定ではないことは明らかである。13世紀頃、教会などに機械式の時計(といっても、現在の機械式と原理は異なる)があったそうだが、これは1日に30分近くずれるという非常に精度が悪いものだった。

画期的な等時性の基準が発見されたのは、1583年のことである。
ある日、18歳のガリレオ・ガリレイはピサの大聖堂の天井からつるされたランプの揺れを眺めていた。はじめは大きかった揺れは次第に小さくなっていき、やがて揺れはおさまった。ガリレオはこれを脈をとりながら観察し、揺れが大きいときの一往復とゆれが小さくなった後の一往復に要する時間が等しいことに気がついた。これは「振り子の等時性」という法則で呼ばれ、例えば長さ1メートルの振り子は、揺れが大きくても小さくても、振り子の重さによらず、1往復にかかる時間はいつもほぼ2秒である。逆に言えば、長さ1メートルの振り子を用意し、適当に揺らしすれば2秒の長さを正しく知ることが出来る。これが振り子時計の原理である。ガリレオはこの振り子時計の完成を目指したが実現できなかった。後に実用に耐えうる振り子時計は1656年、クリスチャン・ホイヘンスによって実現された。また、時間のずれが小さくなったことにより「分」や「秒」といった時間の単位が使われだすようになった(60進法である理由は、メソポタミア文明の角度分割に由来する)。
この「振り子」に該当するものを「ひげゼンマイ」と「テンプ」によって得ることで省スペース化したのが、現在の機械式時計である。1日あたり10秒ほどの誤差が出る。
1927年には「水晶(クォーツ)時計」が発明される。これは水晶(SiO2の結晶)の薄片に電圧を加えたときにおきる32,768Hzの振動を振り子の代わりに利用している。誤差は1ヶ月に15秒ほどである。
1955年にはさらに正確な「セシウム原子時計」が発明された。これは「セシウム133」という原子に特定周波数の電波を当てると、セシウム原子が「基底状態」から「励起状態」へと変化する。この電波を電気信号に置き換えて振動数を数え、91億9263万1770回になった時を「1秒」としている。現在、国際原子時に採用されており、我々が使用する1秒はこれが使用されている。誤差は3000万年に1秒程度である。
採用されていないが、セシウム原子時計を越える精度を誇る等時性の基準が存在する。それは「パルサー」という中性子星の規則的な点滅である。1967年に発見され、当時はその規則性から「宇宙人からの通信ではないか?」と疑われたという。この誤差は1億年に1秒ほどである。

我々は1秒という単位を時間の最小単位とし、これに小数点をつけることでさらに小さな時間を表現している。物質を切り刻んで最小にすると、原子だけが残る。これと同じように時間の最小単位は存在するのだろうか?
紀元前4世紀の古代ギリシアの哲学者アリストテレスは著作『自然学』の中で「時間は、運動の前後における数であり、運動や変化が起きて始めて認識できるもの」と論じた。さらにアリストテレスは紀元前5世紀の哲学者ゼノンが述べた「飛ぶ矢は、一瞬一瞬は静止している。静止している矢をいくつ集めても、矢は飛ばない」という『飛ぶ矢のパラドクス』を紹介している。ゼノンの理論では矢が飛ばないということになる。当然、矢は飛ぶものであるというのに!そしてゼノンが言う、一瞬とはいったいどんな時間を指しているのだろうか?
近年、時間の最小単位について考えている日本人科学者がいる。1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹である。彼は1968年に「時間と空間には、それ以上分割できない最小の領域が(素領域)がある」とする『素領域論』を発表した。残念ながらこの理論はその後あまり大きな発展は無かったが、現在盛んに研究されている『ループ量子重力理論』の中で、再び時間と空間の最小単位に関する仮説が挙げられている。その中ではプランク時間(10-43秒程度)と想定されている。あまりにこの最小時間が短いため、人間には時間が滑らかに動くものとしか考えられないという。

こんなに身近である時間という言葉にも、未だ解明されない謎が多く存在する。
人はずっと時間を意識し、時間という矢の動きを止めることは出来ない。常にがんじがらめにされている。
「時間はいつから始まったのか?」
こんな単純な質問にさえ、今の科学では明確な答えを出せずにいるのである。

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何だかすごい名前の場所のようだが、これは日本におけるスウォッチグループの総本山『スウォッチグループジャパン』のビルの名称である。
由来はスウォッチグループ会長『ニコラス・G・ハイエック』氏の名前からである(名前をフルネームで入れるあたり、自己顕示欲が相当に強そうな人に思える)。以前は宝飾品の街、御徒町の中にスウォッチグループのメンテナンスサービスセンターがあったのだが、今や銀座の一等地に建設されたビルの中。御徒町にあるころ二回ほど行ったことがあるのだが、そのころとは雲泥の違いである。

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で、何をしに行ったのかというと、上の写真の通りである。
最近腕が細くなってきたようで、腕時計のブレスを短くする作業をしていた。
OMEGA Seamaster 120m(Ref.2501.31)も小さいコマを一つ外そうとしたのだが、どうやってもこれ以上出て来ない。Cリング式なので戻すわけにも行かず...サービスセンターに泣きつくことにしたのである。我ながらなさけない。他の時計は余裕で出来たのになぁ。

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このビルの2~4階は、左にロゴ記載されているブランドのショールームも兼ねている。スウォッチを除けば、全てハイランク・プレステージクラスの時計ブランドである。順番も、大体価格順になっているかな?5階がOMEGAのカスタマーサービスセンターで、6階がプレステージクラスのカスタマーサービスセンター、7階が他ブランドのカスタマーサービスセンターになっている。8~13階はスウォッチグループジャパンのオフィス、最上階は「シテ・ドゥ・タン・ギンザ」というイベントスペースになっている。

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面白いのは、1階に各ブランドのショールームへ直行するエレベーターがそれぞれあることである。ブレゲのショールームへいきたいのであれば、写真にもあるブレゲのロゴがあるエレベーターに乗ればいい。エレベーターの中にもブレゲの時計がディスプレイされており、それを見ながら3階のブレゲブティックへ誘われる。各ブランドブティックへの独立した入り口が存在しているようで、実に面白い。

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私の目的地は5階のOMEGAカスタマーサービスセンターである。エレベーターで昇ると、開放的で明るい空間が広がっていた。御徒町の頃とはえらい違いである。
受付担当の女性に時計の状況を話し、作業を依頼する。作業時間中にこの空間を見回す。

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5階~7階までが吹きぬけになっており、自然光がさんさんと降り注ぐ。壁面には植物と液晶のディスプレイ。

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このディスプレイは時間を表示したり、色々な幾何学模様に変わったりする。時間によって、その見せ方も変わっている。凝っているなぁ。

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木製のキリン型オブジェもあり。金属のねじをほとんど使っていないこのオブジェにしばし見とれる。
すると、先ほど受付で対応してくれた女性がやってきて「ブレスの中のリングが錆びているので、ピンの取り外しにもう少々お時間かかりますがよろしいでしょうか?」と聞いてきた。中々見られないブランドブティックがあるこのビルをもうちょっと楽しみたかったので、作業が終わったら携帯電話に連絡を入れてもらうように連絡し、エレベーターへ。

向かったのはBLANCPAINのブティック。BLANCPAINは1735年創業の世界最古の時計ブランド。一貫して丸型の機械式時計しか作っていない。そして今後も作らないと言い切る機械式好き垂涎のブランドである。ただ伝統だけを重んじるわけではなく、革新的な機構を持つ時計も数多くリリースしている。
最近話題になったプロダクトに"Fifty Fathoms"がある。ぜひ実物を見てみたいと思い、とてもBLANCPAINのブティックには似合わない服装のままで突入。

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しかも今日の時計はTISSOT T-LORD VALJOUX同じスウォッチグループのプロダクトではあるが、BLANCPAINとは天と地ほどの差がある(物によっては100本くらいT-LORDが買える)。決して恥じることの無い良い時計なのだが、もうちょっとプライス的にマシなものをしてきたほうが良かったかなぁ...などと思ってみたり。
全てがシックな木目調の調度品で統一されているBLANCPAINのブティックには店員が2名いた。1人は若い女性、もう1人は50歳くらいの男性。客は私以外居ない。とても丁寧な姿勢で私が見るモデル全てをこの男性は説明してくれる。8日巻きのモデルを見ていたときに
 私「これには香箱いくつで実現しているんですか?」
 店「トリプルバレルになっています」
 私「そうですか。でしたらトルクも安定して8日使えますね」
という話をした途端に
 店「でしたら、こちらのモデルもをご覧ください!」
と、俄然やる気を出してきた。きっと暇で仕方が無かったのだろう。格好の話し相手になり、"Fifty Fathoms"に興味があること告げると、ステンレススティール(以下SS)とレッドゴールド(以下RG)の二つのモデルを持って来てくれた。RGケースで300m防水とは驚きである。

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てっきり私は、ベゼルはセラミックで出来ているものだと思っていたが、この光沢感はサファイアクリスタルによるものらしい。その技術力にまず脱帽である。運針も実にスムーズで、回転ベゼルの使い勝手も良い。しかし何よりも評価したいのはRGモデルのこの美しさであろう。
 店「ぜひ、腕につけてみて下さい。良さがもっと良くわかりますよ」
と勧められ、装着してみるとRGらしく重さがあるのだが、装着感は非常に良い。実用性(っていうか、この価格帯に実用性って言葉を使いにくいのだが...)ならSSだろうが、たまらないなぁRG。ピンクゴールドは銅の含有率が結構あるため、海水で変色する可能性があるという。ダイバーズである"Fifty Fathoms"には適切ではないという判断で、素材の含有率を変えたそうだ。でも、この色のよさは写真じゃ伝えきれないだろうなぁ。でもRGはSSの約3倍の価格。俺の車が買えそうな値段だ(笑)。
時計には「雲上」と呼ばれるモデルがある。販売されていても高価で手に入れることが困難なモデルをこのように表現している。もちろん、個人の時計への投資額にバラつきがあるからいくらと言い切ることは出来ないが、私は130万円を越えたらそういいたくなる(ということで、ほとんどのROLEXなどは雲上ではありません)。一生のうちに手に入れることが出来るか、出来ないか...その1本の最有力候補が、私の中ではBLANCPAINなのである(普通の人はPATEK PHILIPPEやVACHERON CONSTANTINを挙げるのでしょうね)。まぁ一生かけて考えることなので、早急に結果を出す必要は全然無いのだが。
"Fifty Fathoms"を見終えた頃、OMEGAのサービスセンターから連絡があったので、5階へと向かう。

どうやら、サービスセンターの方はかなりこのピンを出すのに苦戦したらしい。オイルを使ったり、加熱したりと様々な手段を使って何とか取り出してくれたようである。感謝。で、代金を支払おうとしたところ
 店「時計のコマ調整は無償なので、代金は結構です」
 私「しかし、相当時間をかけていただいて...Cリングのピンやパイプも交換されてますし...」
 店「いえ、通常のコマ調整と同じで結構ですよ」
おぉぉお、なんですと~!
くそぅ、OMEGAのサービスセンターに借りが出来てしまったぜ...。いつかここにオーバーホール頼みに来なくてはいけないな...。
(これって、OMEGAの策略にはまってますか?)

帰り際にBREGUET(BLANCPAIN以上に手が出ない)でトゥールビヨンがくるくる回っているのを見て「綺麗だなぁ・・・」とため息。一千万...。

今、稼働させている時計は11本ほどある(お風呂用などの特殊用途は除いて)。
毎日ローテーションさせているので、各時計の使用頻度はそれぞれ著しく低い。その日の天候や季節によってレザーストラップモデルは止めようとか、冠婚葬祭(って、そんな日常的にあるわけじゃないのですが)はメタルブレスを止めようとか。そうすると、どの時計も週に1度くらいが出番となる。
一日使い終えて、お疲れさん...という思いを寄せながら時計を磨き、あるモデルはワインディングマシンへ、あるモデルは収納箱へ納められる。

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普段私が時計磨きに使っているのは、このセーム皮である。驚くほど汚れが綺麗に落ち、微小な傷は磨いている間に消えてしまったりする(決して強い力で磨いたりしているわけではないのだが)。特にポリッシュ加工面での磨き効果は絶大である。Chronomatなんかだとほとんどポリッシュなので、本当にキラキラと綺麗になる。
汚れが付着しても、セーム革は洗って陰干しすることで効果を持続させることが出来る。非常にコストパフォーマンスの良いものだと言えよう。

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少し傷が見られるようであれば(Seamaster 120mのベゼルについた傷など)、この金みがきや銀みがきクロスを使えばたいていのものは消すことが出来る。金用・銀用と書かれているが、ステンレススチールも同じように磨くことができる。もちろん、磨けるのはポリッシュ面だけであり、サテン仕上げのところを磨いてしまうとポリッシュになってしまう。その点は要注意である。

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みがきクロスで消せないような傷は「アモール」を使えば対処できるが、私はよほど自信がある部分を磨くとき以外には使っていない。下手にやると小傷を余計つけることになってしまう。

これら製品でその日の時計を使い終えた後に磨いていることと、稼働時間がそもそも少ないこともあり「時計が綺麗ですね」とよく言われる。
こういったきめ細かさが他にも向けばいいのだが...部屋は荒れ放題です。ハァ。

3/19に池袋東武デパートへオーバーホール(以下OH)に出したRainbow Flybackの見積り連絡が今日あった。見積りだけで3週間くらいかかると受付を担当してくれた方は言っていたが、実質は2週間で連絡があった。

時計としての機能、クロノグラフ、フライバック機構、デイト表示など、全てにおいて問題なく稼働していたので内部パーツの交換は発生しないだろうと見込んでいた。実際、その通りで助かった。ムーブメントの分解、洗浄、注油、調整、テスト・外装部品の洗浄、パッキン等消耗部品交換を含めて¥53,550-。フライバック機構を持つCal.405のOHはEl Primeroの中で最も高価である。これはZENITH正規品の価格で、並行品の60%の価格である。つまり、並行品だと¥89,250-かかるわけで、ぶっ倒れそうな金額だ。
ちなみにLVMH傘下前、大沢商会が日本の正規代理店だった頃のRainbow FlybackのOH料金は正規品なら¥38,000-だった。いい加減にしてくれ、LVMHよ。
あまりに傷が多いので、回転ベゼルのインデックスプレート交換(¥6,000-)と磨き仕上げ(¥6,000-)も実施。結局¥65,550-が総額である。これだけ手を加えれば、風防と文字盤を除き限りなく新品に近い状況で戻ってくるはずである。
しかし高いなぁ...でも、マニュファクチュールムーブメントとしては破格ってわけではないのだよなぁ。でも、ETA Cal.7750にしてもOHとなれば安くはない。買うときは格好のいいクロノグラフ。でもOHの度に高価な費用が発生し、涙が出そうになるのである。

仕上がりまでは2ヶ月ほどかかるとのこと。まぁ、じっくりやってくださいLVMHさん。

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一応使っている時計なので、評価してみましょうか。

  • デザイン 8/20pt
    「これを褒める≒TAGHEUER s/elを褒める」になってしまうのだけど、あのs/elの特徴的ブレスが何とも好きになれないので私的にはTAGHEUERよりも良いと思う。まぁ、でも独創性が無いのであまり褒めることは出来ませんね。文字盤は貧相な印象は否めない。
  • ムーブメント 4/15pt
    私が好きではないクォーツ式。 20090331_2.jpg

    文字盤の下に「SWISS MOV.T-A」という表記があるが、これってETAクォーツを使っているってこと?ちょっと謎。ETAよりもクォーツなら国産の方が安くて良さそうな気が...ETAじゃないのかな?どこだろう?クォーツなので精度は良い。当たり前である。

  • 機能 9/15pt
    20気圧防水(もちろんねじ込みしきリューズ)、逆回転防止ベゼル、デイト表示と必要十分な機能を有している。
  • 視認性 8/15pt
    ダイバーズウォッチに多いベンツ針を採用。
    20090331_3.jpg

    ちょっと不満なのは夜光。針にしか夜光がついていない。逆回転防止ベゼル、文字盤にもあれば、夜の露天風呂でも有効なのに。

  • 装着感 9/15pt

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    SS無垢のブレス、スクリューバックは感触が結構良い。重量感も程よくあり及第点である。

  • 価格 18/20pt
    このブランドの時計は本当に安いなぁ。こういったハードな用途には最適。

というわけで、合計56pt。
50pt超えたか~。結構いいじゃない。

どんぐりの背比べレベルだが、ホームセンターなんかで見かける現行ELGINの製品よりも質感が高い感じがする。何だか最近のはプラスチック感が強いような印象でSSの良さが出ていない。まぁねぇ...そういうものを求める時計では無いんでしょうけどね。

有給消化中でお休みの今日は、風も無く暖かい。絶好の花見日和でもあるが、露天風呂日和でもある。
そういえば久しく風呂屋に行っていない。久喜周辺に3か所ある健康ランド的銭湯のうち、一番お気に入りの健美の湯へと向かう。ここに来るのも一年ぶり位である。
この一年の間に原油高騰などがあったせいか、入浴料が50円上がっていた。高騰が去って正常な価格になっても、一度値上げしたものを値下げしないのがサービス業会における値付けである。据え置かれているのであろう。
他に変わった点といえば、入浴すると硫黄臭くてたまらなかった「別府温泉」の温泉の素?を使った湯が薬湯に変わっていた。薬湯は結構強烈で、ナイロンタオルのようなもので洗った後に入浴するとピリピリしみるほどである。薬効を残すために一番最後に入浴したのだが、ひりひりして仕方が無かった。
相変わらず、炭酸泉の気持ちよさは格別である。10分ずつ2回、計20分も入っていた。サウナも塩を使ったミストサウナも健在。ヒノキ風呂はヒノキが新しくなったのだろうか?とてもいい香りがした。

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さて風呂屋に行くとなれば、お風呂時計の出番である。
近眼の私はサウナでの経過時間を知るため、防水性の高いクォーツの時計を身につけたまま入浴している。使っているのはELGINの『TAGHEUER s/el』デザインパクリモデル(笑)。20気圧防水で逆回転防止ベゼルがついているため、最適。ブレスなんかはSSの無垢で重量がそこそこあり、非常に丈夫そうである(s/elのブレスは特徴的なのだが、コマの長さを調整するのが難儀なんだよな)。装着感も悪くない。針はダイバーズウォッチにありがちなベンツ針なのだが、すさまじくペナペナな薄さである。クォーツの駆動力が弱いとはいえ、ちょっとびっくりする。
この時計も父から随分前にもらったもので、もらった直後に液漏れしていることが発覚した。その頃はまだ時計に無知で、なんと私はこの時計のオーバーホールを依頼してしまったのである。費用は1万位だったと思う。1万なら、ELGINの新品買えるし~。おそらくOHといいつつも、ムーブメント全取替って感じだろうな。その際にパッキンくらい交換している(はずだよな?)ので、強酸の草津温泉や硫黄の強い那須、高温のサウナ内でも問答無用で使っている。そしてそんな状況下でもしっかり耐えている健気なELGINの時計なのである。ウェットスーツ用エクステンションはさすがに設けられていないが、ダブルロック式のバックルを採用している。

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こちらはセカンドのお風呂時計。クォーツショックの時期にはZENITHMOVADOも傘下にした米BULOVA製。でも、現在のBULOVAはシチズンに買収されている。同様に20気圧防水だが、生産国は不明。この赤い文字盤、とても普段使いにする気にはなれない。

ELGINにしてもBULOVAにしても、日本企業傘下になってブランド名のみ生きつづけているものの、何だか悲しいね。いっそのこと、栄光の時期が途絶えたとともに消えていったほうが良かったのではないかと思う。

今日は私が社会に出て初めて属した会社のメンバーたちと飲み。
仙台のO氏が友人の結婚式のためこちらにきた&北海道のM氏が東京に異動(異動なのか?一時的な研修でこちらに来ているのかはわからないが)のため、久しぶりに同期入社のメンバーと集まろうということになった。
O氏とは出張のたびにちょくちょく池袋や大宮で飲んでいるのだが、今までずっと北海道勤務で出張が稀であったM氏と会うのは何年振りになるだろうか?同期も半分くらいは転職・退職しているのだが、最後に会ったのがその会社に属していた時のようなきがする。そうだとすると7年ぶり位に会うことになる。ちなみにM氏は例の残業メンバーであり、彼が東京配属になったのならば、また残業の機会も昔ほどではないにしても増えるのではないかとうっすら期待している(笑)。

O氏は今日の夕方に東京入りした。有給を使ったそうである。
私はO氏のスケジュールに合わせて早めにエスケープ。飲みの現場である池袋で彼と合流した時間が16:30。探せばあるのだろうが(新橋あたりだったら余裕でありそうだけど)、池袋の多くの飲み屋OPEN時間は17:00。ちょっと時間をどこかでつぶそうかとも思ったが、おいしくビールを飲むために午後から飲物断ちをしていた私は我慢ならず、OPEN前の店に(店の目星は付けていた。20:00までなら、私が大好きな『プレミアムモルツ』を一杯\250で出してくれるという、北口ロサ会館近くの店)突入。
店に入ることはできたが、当然の如く案内係りはいない。そうであろうことを承知で「すいませ~ん」と数回連呼。すると店員が「まだオープン前なので...店内でお待ちいただいてよろしいですか?」と言いながらやってくる。フッフッフ、成功。賄い飯を食べる店員を横目に店に突入する。このとき時間、16:45。
O氏以外のメンバーは普通に仕事をしているので(エスケープしたりしないので)、彼らとは19:00に別な店で待ち合わせをしている。こちらを一次会とし、私たち二人だけのサシ飲みを零次会の呼んでいた。一次会開始までにどれだけ酔って一次会メンバーにどれだけ絡めるようになっているかが楽しみである。
まずは乾ききった喉を潤すためにプレミアムモルツを流しこむ。うまい。一口でグラス一杯を飲み干してしまうほど喉が渇いていたのである。適当に料理を頼み、一次会が始まる十分前くらいまでに私はビールをグラス7杯位は飲んだと思う。しかしまぁ、所詮はビールである。一次会メンバーに酔っ払い絡みができるほどの酔いではない。

一次会現場もロサ会館のすぐ近く。数十メートルの距離を移動する。一次会の店『カーヴ隠れ店』は、入口からいきなり地下に入るという、洞窟を店にしたかのようなところ。その最深部の個室に案内される。ここで火事なんて起こったら大変だろうなぁと一瞬、嫌なことを考えてしまう。
一次会のメンバーは自分も含めて7名。しかし、このメンバーは時間どおりには絶対にそろわない。だから、コースメニューや飲み放題は絶対に使えないのである。3月末は世間的には絶賛送迎会実施中な時期で、個室の利用にも時間制限を設けられることが少なくない。そうならなそうな店を選んだのだが、幹事役はなかなか骨が折れるのである。
最初に現れたのはM氏。本日の主役はもうそろったのでこの後はどうにでもなれ的な感じで酒を飲みまくることにする。といってもここは池袋だしな。電車に乗るという大仕事が待っているので、10%を超えるアルコールは摂取しないことにする。ウィスキーは割ることにするのである。
M氏は全くの下戸だったが、北海道のあの寒い環境を経てしてもまだ下戸だった。俺ならば懐にウィスキーが入ったスキットルを忍ばせていたい位だけどな。「Mといえば、ジンジャーエールだろ?」とO氏と予想していたが、その辺も変わっていなかった。変わったのは体形だ(泣)。お互い7年ぶりともなれば、泣けてくるほど腹のあたりに肉が付いてくる。「俺もひどいけどお前もひどいなぁ」と、しみじみ言ってしまうのである。
そんな会話をしている頃、Y氏が登場。しかし、所用のために21:00には店を出なくてはならないらしい。何と言うことだ(来るのが遅くて、次の日にならないと帰らないというメンバーはたくさんいるんだがなぁ)。いろいろ話をしている途中にY氏の左腕に目がとまる。ブラウン文字盤にカーフストラップのクロノグラフ!これはBREITLINGのNAVITIMERではないですか?奇しくも今日、私はCHRONOMATをしていた。「お~、BREITLING仲間!」と喜ぶ。時計好きの中では何と言うことのないブランドではあるが、そういったメンバーと飲んでいるわけではないのにBREITLINGでかぶるというのは結構奇遇である(ROLEXやOMEGAでかぶるなんてのは日常茶飯事だが)。聞けばY氏、ずいぶん前からそのモデルを使用しているとのこと。俺が気がつかなかっただけだったのか?全く抜かりきっていたものである。O氏は「でも時計なんて携帯で十分じゃないですか?」とY氏に話す。するとY氏曰く「これは大人の嗜みなのですよ」。おーっ!その返しは初めて聞いた。今度、他の誰かに同じ質問されたら使わせてもらいます。
つぎにTさんから連絡がある。池袋についたが、店がどこなのかわからないという。自宅のアカウントにメールしたのだけど...自宅メールを全く確認していなかったことが判明。口頭で説明し、無事店にたどりつく。彼女が方向音痴でなかったのことに感謝したい。恵比寿のデザイン会社へ転職以来、ずっと同じ会社にいるそうである。「そろそろ出たい」というが、その前に女性しかいないというその会社の皆様と一度合コンをさせてほしいものである。既婚者だめですか?
この時点で到着していない二人に連絡をとってみる。I氏には電話がつながったが、声の状況からするとまだ全然帰れそうな雰囲気ではない。事前にもらっていたI氏のメールには「もしかすると行くことができないかもしれない」と書かれていたが、まさにそれに近い状況にあるのかもしれない。もう一人のK氏には携帯全くつながらず。毎度、飲み会を最も期待しているK氏に連絡がつかない。携帯を持ち歩いていないのかもしれない。しかし、K氏が飲みを忘れることなどあるのだろうか?結局、二人に会うことはできなかった。
Y氏がタイムリミットを迎え帰宅した後、だらだらと飲んで、私は湘南新宿ラインが残っているうちに池袋を出ることにした。相変わらず最終が早い列車である。

酒が飲めないM氏だが、彼が首都圏に来ることによって、この辺りのメンバーとの飲みの機会がまた増えればと思う。みんな昔よりは忙しくなっているけれど、彼らとの時間は私にとってとても大切なものですから。

ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST Ref.16234のオーバーホールをいい加減にしないといけない。ROLEXが入っているデパートで依頼することも出来るのだが、直接日本ROLEXへ出向くと、数十分でかなり具体的な見積もりがもらえる。時計のケースを開けて実際にどこの交換が必要か、磨きを入れるかなどの相談が直接できるのである。時計のケースを開ける機会などほとんどのユーザーには無いと思う。そのため、この時計のオーバーホールでは何をされているのかがわからないというのが現状だ。そうした不安感を最大限に除くサービスであるといっていいだろう。

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日本ROLEXの東京本店が入っているビルは東京駅から徒歩3分という好立地。このビルの中に日本ROLEXはある。

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ビルの名称は郵船ビルディング。日本ROLEXへは、東京駅側から直接入ることができる。

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こんな具合である。ROLEXのイメージカラーであるグリーンのカーテンで覆われる。

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中はこんな感じで、5つほどのカウンターで修理やオーバーホール、一般サポートの受付をする。受付嬢の腕元にはもちろんROLEX。18KYG/SSコンビのデイトジャストである。これは制服の一つとして支給されるものなのだろうか?それとも自分で購入したものなのだろうか?ちょっと気になる。
接客は非常に丁寧だし、もちろん時計の知識もしっかりとある。こちらが伝えたいことを的確に理解してもらえるので実に助かる。

数十分で見積もりが出るとのことなので、受付前のソファーにて待つ。ちょっと外出するつもりだったが、座り心地のよさのあまり、ウトウトとしていたら見積もりが出来ていた。ROLEXのオーバーホール標準価格はCal.3135ならば¥46,200(2008/4に改定されてしまったのね...それより前は¥35,000位だった記憶が)と、El Primeroなんかと比べると、破格の安さである。しかも、研磨処理もこの作業費用には含まれている。ROLEX、ランニングコストは悪くないんだよな。これに弓環とバックルのバネ棒とパッキン交換で総額約¥50,000。ただ、裏蓋のねじ込み部分に若干の錆が確認されており、防水試験の結果ダメだったらば裏蓋交換。これが加わると+¥14,000。オイスターケースとして機能しなくては意味が無いので、これは防水試験の結果待ちである。

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ちなみにこの日の時計(腕時計また買っちゃいましたのkenichiさん風に。でも、ピンボケしてるわ)『CREDOR NODE GCLL999』。まだ未紹介の時計ですな。スプリングドライブなので秒針がすごいスムース運針である。
車にたとえると、メルセデス・ベンツ日本株式会社にレクサスで乗り付けるような感じか(笑)。ちょっとサイズが大きいけれど、お気に入りの一本である。


ついでなので、オーバーホールから帰ってきたOMEGA Seamaster 120m(Ref.2501.31)を点数評価してみようと思う。スペックなどは過去のブログ記事を参照いただきたい。

  • デザイン 16/20pt
    非常に無難で美しいデザインだと思う。特にリューズガード周り造形、ラグの形状、他のSeamasterでも使用されている美しくて重量感のあるブレス。スライド式で固定するバックルもバックルの存在を意識させない自然なデザイン。SeamasterのProfessionalモデルよりも、文字盤中央の波型がよく似合っている。針はスケルトン針で、シルバーの文字盤に良く映える色になっている。風防は美しいドーム型のサファイアクリスタルを採用している。36mmと、3針モデルとしては標準的なサイズ。
  • ムーブメント 8/15pt
    ETA Ref.2892をベースとし、耐衝撃、巻き上げ効率アップのためにローターのベアリング等を改良したものを使用。汎用ムーブだがChronometer規格をパスしているので少々過点。
  • 機能 8/15pt
    120m防水とそこそこ高い防水性とデイト表示が評価できるくらいか。デイト表示にはクイックチェンジ機能は付いていない。外からではわからないが、このモデルはケース内に帯磁防止用の鋳鉄製ケースを備える。三針時計にしては色々と頑張っているほうだと思う。
  • 視認性 13/15pt
    まず針の長さがいい。秒針、分針は文字盤外周にある目盛りにしっかりと届く長さがあり、読みやすい。バーインデックスは全てアプライド。夜光は時分針の先端とインデックス部についており、夜間の時間確認も十分可能。実用品として見て、不足している点は全く無い。但し、文字盤が青のモデルの視認性は最悪といっていい。買うなら絶対にシルバー文字盤のこのモデルをお奨めする。内側だけでいいから、無反射防止コーティングがあればもう少し過点できたか?
  • 装着感 12/15pt
    ブレスに無垢のステンレススティールを使っているためか、三針モデルにしては比較的重量感がある。しかし、腕にしていることがわかるレベルであり、特に問題は無い。ケースバックには波模様が刻み込まれており、その感触がいい。
  • 価格 18/20pt
    初期定価が¥198,000で、途中から¥210,000に値上げされたが、実売価格はもっと下。しかも日本ではメジャーなOMEGAというブランド。実用品としては最適なこのモデルがこの価格。すばらしいコストパフォーマンスである。

というわけで、総合得点は75pt。
上の評価には含めなかったが、欠点は二つ。結構、このモデルを使っている人が多いのである。人と違ったものを求めたい人には向かない。また、ベゼルに傷がつきやすいので、こまめに傷消しは行ったほうが良いと思う。
恐らく新品はもうほとんど無いので、7万前後にて中古で売られているため、実用的な三針機械式時計が欲しいと思う方にはぜひお奨めしたい。

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3/9に宅急便でごはんさんにオーバーホール(以下OH)依頼した時計が戻ってきた。昨日届いていたようだが、家に誰もいなかったために受け取ることが出来なかった。
ごはんさんの時計店におけるOH依頼の決済は、代引き決済となる。代引き手数料がかかるため銀行振り込みなどの別ルートがあればよいのだが、まぁOH自体の値段が安いので、この程度は我慢しましょう。
結果的に代引き手数料込みで¥14,500-。発送時に¥500-程度かかっているため、総額で¥15,000というところである。やはり相当安い。

取引自体も実に安心できるものであった。初期提示の概算見積もり、時計が到着したこと、概算見積もりとの差異の有無、OH終了の連絡と発送時間帯の指定、到着後の質問対応。当たり前のことなのだが(だが、この当たり前がなされていない店がどれほどあることか)、これらの進捗状況がメールで届くため、今どのような状況にあるのかが良くわかる。安心して取引が出来るのである。

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時計とともに封筒が一つ入っている。

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中身は保証書と使用上の注意点を記載したもの。達筆とはいえないが(苦笑)丁寧に取り扱い方法が記載されている。

1点、気になることを挙げれば「防水テストはできません→水注意です」の項目。
これがどういうことなのかは、時計が届いた後にごはんさんに直接メールで問い合わせてみた。返信いただいたメールから判断するに、どうやらごはんさんのお店には防水テストをする機械をお持ちではないらしい。一部、メールから記載を抜粋すると

ケース・ケースパイプ・裏蓋・パッキン・竜頭パッキンどれも正常です。
防水検査をすれば通ると思います。
でも実際にやったわけではありませんので、海・プール・お風呂
などは使用しないでいただきたいです。
不憫をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願いします。

とのこと。このSeamasterは12気圧の防水性能を持つが、水につけて使うような時計ではない(バックルの形状などがそれを如実に物語っている)。私もそういう使い方をするつもりは無いので、これはこれで別にいいかなぁと思う。
ちなみにこの防水試験機というものがどの程度の価格なのかを調べてみた。10気圧のもので15万程度。それ以上だとかなり高価になる。中々導入できない理由がわかった気がする。

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これがOHに出したOMEGA Seamaster 120m(Ref.2501.31)。OH前は日差-15秒前後であったが、このところは+3秒位で安定している。Chronometer規格範囲内に見事に戻してくれた。

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この写真では解りにくいが、ちょっとベゼル部分に小傷がついた状態で戻ってきた。恐らく、スクリューバックになっている裏蓋を開け閉めしたときについた傷ではないかと思う。この程度の小傷は普段使いでもついてしまうことが多く、この時計のベゼルは使うたびに磨いている。そんなに気になるレベルとはいえないだろう。

さて、ここまでごはんさんとやり取りをして、ごはんさんによるOHのプラス、マイナス点が具体的にわかってきた。ちょっとまとめてみると

プラス点

  • OH費用が安い。
  • OH終了までの期間が短い。
  • サポート、フォローが丁寧。かつ早い。

マイナス点
  • 防水テストが出来ないため、高い防水性を持つ時計のOHには向かない。
  • 決済方法が代引きしかない。
  • 汎用ムーブ以外のOHは難しい。

というところだろうか。つまり、OHに出す時計を判断してごはんさんにお願いすれば良いということである。

クロノグラフならばETA Cal.7750は可能だろうが、Speedmasterのレマニアはどうだろうか?出来るのならば次回は頼んでみたいものだが。

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「あんたBREITLING持ちで、しかもそのモデルかよ!」
という声が聞こえそうであるが、持っているのである。昔の記事に「買わない」とかいいながらも実は所持している。気の迷いか?いい意味でも悪い意味でも話題になっているものは気になってしまうものである。
2004年にChronomat"Evolution"として、直径、厚さを(デカ厚ブームのはしりの時期でしたから)前モデルから拡張し、クロノグラフプッシュボタンをねじ込みロック化した。おかげで300mという高い防水性能を得ることに成功した。とはいえど、Chronomatはダイバーズウォッチではない。NavitimerやMontbrillantほど主張はしていないが、元々航空機を強く意識したクロノグラフである。

まずはこの時計のスペックを紹介する。

  • インデックス:ブラック/シルバー
  • ムーブメント:Cal.breitling13 (ETA Cal.7750ベース 8振動 25石)
    自動巻き Chronometer
  • パワーリザーブ:42時間
  • 防水性能:30気圧防水
  • 風防:ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)
  • ねじ込み式リューズ
  • ねじ込みロック式セキュリテイープッシュボタン
  • ラチェット式逆回転防止ベゼル
  • 素材:ステンレススティール
  • 外寸:直径43.7x厚17.1mm
  • 重量:約210g
  • 価格:¥640,500(2009/03/20現在)

「ETAムーブでこの値段はあり得ないんじゃないのか?」とおっしゃる方、わかります。私もはっきり言ってそうだと思っていた。
この時計(っていうか、最近のBREITLINGの時計すべて)において、あまりムーブメント側を見てはいけない。とにかく外装を見てほしい。その造形に対してなら、この価格は許されるのではないかと私は思うのである。全体的にポリッシュがかかっているためにその輝きはちょっと目立ちすぎて恥ずかしすぎるくらいなのだが、まずそこに過大な抵抗感を抱かないのであればこの先も読み進めてほしい。

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リューズ周りを拡大した。リューズはオニオン型の古典的な形状である。ねじ込み式でこの形、私自身は使いづらいと思っている。ねじ込みにくいのである。リューズガードがねじ込みにくさを助長しているような感じもある。
ベゼルは逆回転防止。航空時計ならば両回転でも良い気がする(NavitimerやMontbrillantは両回転)。"15"の表記の横にネジがある。このネジを外すことにより15のタブ(ライダータブ)をとることができる。反対側にある"45"のタブも取れるため、交換することによって「残存時間記録」、「経過時間記録」の双方の用途に使用できる。だが、ネジを緩めるというのはなかなか面倒である。どちらか自分が使いやすいシチュエーションに合わせてタブをセッティングすればよいだろう。

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クロノグラフのボタンはねじ込みロック式を採用している。誤って水中で作動させてしまう心配は無くなる(この機構が無いクロノグラフは、防水性能が高いというスペックになっていてもどうしても心配してしまう)。しかし、このロックが付いていると、ふだんからあまり使わないクロノグラフ機能がますます使われないことになる(笑)。無駄にオーバーホール料金だけ高い時計になってしまうな、これでは...。防水という意味でベストなのはIWCのアクアタイマーのような「水中での動作も可能なクロノグラフ」であるが、このモデルは素材が18KYGや18KRGもラインナップされているため、技術的に難しいのではないかと私は考えている。まぁ、航空時計ですから、そのあたりはあまり深く考えることも無いだろう。

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文字盤の外周には2つのメーター記載がある。1つは平均時速や生産効率の計算に使える、よく見かけるタキメーターである。もう1つは1分間を100分割した場合の10進法表記である。「0.22分」などと言われても、ここを見れば「ああ、だいたい12秒ね」ということがわかる。このような表記のある時計を持つのは初めてである。さらに、これら表記はかなり小さいにも関わらず(黒文字盤のせいか?)かなり視認性が良い。他のクロノグラフでは目を凝らさないと見えない(私は老眼ではありません)数字も簡単に読み取れる。一見「ゴチャゴチャして何だかわからねぇ」風のNavitimerのような複雑な文字盤で培った技術が生かされているのか、とにかく全体的に目盛りの視認性がとてもよいのである。

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文字盤中心付近である。現行のBREITLING製品はすべてChronometer規格をクリアしている。BREITLINGのロゴ、インデックスはアプライドであり、文字盤の内側と外側、3つのインダイヤルには同心円状にギョーシェ彫りがされている。インダイヤルの外周をシルバーで縁取り、大きめのセリフ系フォントで記載しているこのデザインは実に見事だと思う。
クロノグラフ針の後方はBREITLINGのロゴの一部と同形状。いいデザインの針だと思う。時針と分針は幅が同じ。1時間に1度、レギュレーターモデルのように見える(笑)。
デイトは残念ながらクイックチェンジ機構などは搭載されず、通常のETA 7750同様にだらだらと時間をかけながら日付が変わる。この価格ならクイックチェンジ機構あっても良さそうなものなのだが...。

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これは夜光である。Chronomatの夜光はかなり強い。ルミナスポイント、クロノグラフ針の先端にも夜光塗料が塗られているため、暗い所で双方を使うことも可能である。バーインデックス文字盤ならば十分に夜間でも時刻を把握することが可能である。これがアラビア・ローマンインデックスモデルの場合どのようになるのかはわからない。実用最優先ならばバーインデックスがベストではないかと思う。

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ケースバックはスクリューロック式。しかも、通常のオープナーの爪をかける位置が見当たらない。BREITLING社は「これを傷つけずに開けられる機械はBREITLINGにしかない」ようなことを言っていたが、意外とゴムボールを圧着回転させることで開いたりするんじゃないかと思っている。そうでないと、他の時計屋ががオーバーホールすることは不可能である。まぁ、不可能にさせるためにこんな形状にしたのだろうが。ROLEXよりたちが悪いなぁ、これは。ちなみに、ここまでポリッシュ仕上げ。汚れると目立つ。

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このChronomat最大のウリはこのブレスなのではないかと私は考えている。一つ一つのコマが斜めになっているこのブレスは予想以上に可動範囲が広く、腕にフィットする。吸いつくような感じである。TISSOT T-LORD VALJOUXZENITH Rainbow Flybackのレビューで装着感のよさをアピールしたが、それを超えている。スペックに記載したが、この時計は210g近くある。それなのに変に位置がずれることもなく腕にフィットする。同じような重さの時計というと、LONGINES HydroConquest Studs Bezelがあるが、これは特にブレスの作りが雑で荒くてなかなかすごい(笑)。本当にずっしりときて苦行のように思えるときもあるのだが、CHRONOMATではそのようなつらさを感じたことはほとんどない。まぁ、HydroConquestの倍以上の値段なのだからそれくらいはしっかりしてもらわないと...。

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バックルはダブルロック式。ダイバーズウォッチではないので、ダイビングスーツ用エクステンションなどは装備されていない。このバックルも見事にポリッシュ。ギラギラである。バックルはどうしても傷がつきやすいので、ポリッシュの方が傷消ししやすく、便利である。

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この斜め5連コマの調整はネジにて行う。というか、ネジ以外の方式でこのブレスのコマを変えるのは困難を極めるだろう。ネジでもちょっと面倒。まぁ、そう頻繁にする作業ではないので特に気にすることもないのだが。細かい位置調節はバックル内のバネ棒を使って行うことが可能である。

さて、初めての私的点数評価。こんな具合である。

  • デザイン 16pt
    まずポリッシュ仕上げが気に入るかどうかで大きく分かれそうだが...私はそんなに嫌いではない。時計自体が大型化することにより、さまざまな造形的工夫を凝らせるようになってきた。まさにそれが生かされたデザインだと思う。ステンレススチール製ケースとして見ると、仕上げの良さはかなり高いレベルにあると思う。
  • ムーブメント 7pt
    クロノメーター規格をパスしているとはいえ、ETA 7750ベース。カム式のあまり感触のよくないクロノグラフのボタン...自動巻きローター片巻きだけ。パワーリザーブも42時間のまま。さらに言えば、パイロットウォッチを標榜するならば、フライバック機構くらい普通につけてくれてもよかったのではないかと思う(シャドウフライバックみたいなモデルはもう出ないのか?)。それから、完全自社製ムーブメントのような言い方はやめてもらいたい。これはすべてのBREITLINGモデルに言える。
  • 機能 13pt
    クロノグラフにこの防水性、逆回転防止ベゼル...と、大抵のものはそろっているが、やっぱり個人的にはクロノグラフにもうひと工夫ほしかった。スプリットセコンドでもよかったのだが(って、いくらになるんだ...そんなの)。
  • 視認性 14pt
    これは文句なし。特にこの文字盤の場合、昼でも夜でもよく時間がわかる。
  • 装着感 14pt
    クロノグラフモデルでいえば、私が知る限りこれが最高の装着感と言っていい。ラグの仕上げやブレスの密着感、感触、他のモデルに全く引けを取らない。
  • 価格 10pt
    いいところもたくさんあることは認めよう。しかし、とても安いとは言えない。だが、カタログだけを眺めている時より実際に所持した後の方が高くは(多少)高くは感じなくなった。所持前なら4pt位にしたんじゃないかな?

というわけで、合計は74pt。ちょっと辛口だったか?

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BREITLING好きな方は「カチン」と来るかもしれないが、この時計を一言で表すならば「壮大なるガワ時計」に尽きる。
しかし、時計を好きな人が必ずしもムーブメントのことを知る必要性も実はそんなにないし、装着感が良くてデザインが気に入って、時刻が正確にわかる。ちょっと時間を計測するような機構が2つもある。それで収集家でもない人には十分なのかもしれない。ROLEXのデイトナを除くスポーツモデルと競合する価格帯だが、楽しめる度だけをとるならばこちらに軍配が上がるかも。
それから、本当にこの時計は使ってみるまで装着感あたりの良さは判りにくい。「購入」へ、背中をポンと押して欲しいのであれば、時計店で試着させてもらうとよいと思う。

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なかなかBREITLINGのプロダクトレビューに移れずにいるのだが、今日もちょっぴり時計関連の出来事があったのでそっちを優先いたします。

私が愛用しているZENITHMEl Primero搭載されたフライバック機能を持つクロノグラフ「ZENITH Rainbow Flyback Ref.02.0480.405/24」もそろそろオーバーホール(以下OH)に出さなくてはならない。
先日ごはんさんにOHを依頼した時計が採用するムーブメントはETA社のETA Cal.2892-A2をベースとしたもの。つまり汎用ムーブメントである。それに対してEl Primero Cal.405はマニュファクチュールであるZENITHが開発した、パーツ点数も非常に多い複雑なクロノグラフである。ごはんさんとはいえどその独自の複雑な構造を理解することはなかなか難しいと思えるし、なによりLVMHジャパンがパーツを提供してくれるとはとても思えない。これのOHばかりは他ではなくLVMHに頼るほかないのである。
ちなみに、このモデルの研磨なしでのOH価格は¥89,250-。時計が1本買えます(笑)。但し、正規品購入ユーザーは40%割引という特典があり、この時計も正規店での購入品。というわけで費用は¥53,550-。これに交換が必要なパーツ発生するとその実費を請求される(こちらには40%割引は適用されない)。帰る途中にあるということで、池袋西口にある東武デパート(結構時計が充実しています)でお願いすることにする。

ちなみに、LVMHは(いや、ZENITHの修理部門がなのかもしれない)は大変混みあっているらしく、見積もりの提出までに3週間かかるとのこと。ごはんさんは3時間で見積もりよこしたけれどね。ものが違うとはいえ、3週間とはどれだけ待たせるつもりなのだろうか。LVMH参加になってZENITHは確かに売れるようになったのかもしれないが、必ず発生するメンテナンス部門の増強は順調には進まなかったのかもしれない。たしかに、El Primeroは225を超えるパーツによって構成されている(このモデルのムーブメントCal.405はフライバック機構を有するからもっとパーツは多いはず)。10振動というハイビートムーブメントであるEl Primeroには粘度の違うさまざまな種類のオイルを適切な量射さなくてはならない。一朝一夕にOHが出来る時計士は生まれにくいのだろう。

時計のレビューをする前に、ひとつ考えていたことを整理したいと思う。
腕時計の出来の良し悪しを評価し続けてきて、評価軸がかなり存在することに気が付いてきたわけだが、それを具体的に明示するようなことをあまりしてこなかったような気がする。
ある人がいい腕時計という。しかしある人はそう言わない。もちろん「デザイン」という一つの軸の上で語っても個々人の感覚の差があるわけだから当然違う評価があるとは思う。しかし、ある人は「デザイン」の軸を中心に評価し、ある人は「ムーブメント」の軸を中心に評価をしたとするならば、これは対等な評価結果として持ち得ない。そこで、今後のブログ記事で腕時計の評価をする際には下記の6つの軸から評価し、それぞれにポイントを持たせてその総合得点で定量的にも評価してみようと思う。それ以外は今まで通り、どこが好きとか嫌いとか、勝手に述べさせてもらうつもりである。

採用しようと考えている評価軸は下記のとおり。

  • デザイン 20Pt
    腕時計の購入を検討する際に考えない人はまずいないだろうと思われる点。個人の感性が最もよく出るところであり評価が分かれるだろうが、それがまた面白い。貴金属や宝石の有無、シースルーバック化や地金の表面加工についてもこの軸で評価したい。
  • ムーブメント 15pt
    評価対象となろう機械式時計は、クォーツに敵わないにしても時計である以上あまり差があるのでは使い物にならない。具体的な日差までは算出しないにしても体感的にどの程度の進みや遅れがあるかを評価する。パワーリザーブについても、ここで評価する。
  • 機能 15pt
    防水性能、クロノグラフ、回転ベゼルなど時計に付加されている機能の有無や有効性、それらの操作性について評価する。
  • 視認性 15pt
    いくらデザインが優れていても、時計としての「時刻を正確に知らせる」という役割を満たさなくては意味がない。針や文字盤になされている工夫などで加点していく。
  • 装着感 15pt
    長時間身につける道具のため、腕に馴染むかどうかは大きな問題である。ブレスやケースバック、ラグの構造、脱着のしやすさについてこちらで評価する。
  • 価格 20pt
    いくらどの項目の評価が良くとも、現実的に価格の壁にぶつかってしまえば、それでおしまいである(そういう意味で、自分のところに来る可能性のあるものなので、雲上時計なんてものはあり得ない)。どちらかといえばコストパフォーマンスに近い視点から評価する。
で、合計100pt。
気分によって変わったり、贔屓のブランドだと勝手に加点してしまいそうだが、まぁ良さがわかりやすくなるのではないかな...と思う。
過去に紹介してこの評価をしていないときは長期レビューにて評価していく予定~。

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『時計ではない 計器である』

いつ頃からか、BREITLING社が使用しているキャッチコピーである。BREITLINGはあくまで自社のプロダクトを時計という範疇だけではなく、プロフェッショナルのための計器であると称している。
古くから航空機のパイロット向けの多機能、高精度な航空時計を提供してきたBREITLING。ここ最近は広告戦略(...個人的には過剰な気もしますが)やプロダクトアイデンティティの強化を図り、日本市場でもかなりの売り上げを誇るようになってきた。今日はそのBREITLINGについて取り上げてみたい。

BREITLINGの創業は1884年。創設者「レオン・ブライトリング(Leon Breitling)」は、スイス・ジュウ渓谷のサン・ティミエ村の工房で時計製作を始める。レオン・ブライトリングが24歳の頃である。当時、時計製作は農家が冬の時期に行う副業であったが、レオン・ブライトリングの家も同様であり、彼はむしろ時計作りを本職にしたいと考えていた。
その工房は「G. Leon Breitling」という時計工場にまで成長した。自動車や航空機が急速に発展したこの時代に、計測機能を持つ懐中時計の製作に特に力を注いだ。その戦略は的中し、たとえばスピード計測器が警察に採用されるなどの公的な信用をもたらした。
「G. Leon Breitling」はさらに成長し、1892年には時計産業の中心地、ラ・ショード・フォンに進出。社名も「Leon G. Breitling S.A. Montbrillant Watch Manufactory」に変更されている。
やがてレオンは当時の最先端技術の結晶であった飛行機に興味を持ち、自分自身がパイロットになりたいと考えだした。しかしそれが不可能なことであることを知ると、パイロット向けの小型懐中クロノグラフを作ることによって「空」というフィールドを駆けるものたちに対して自分ができることを始めた。現在まで貫かれているパイロットとブライトリングの関係は、レオンのこの思いが出発点だった。
1914年、レオンは54歳の若さで亡くなり、その思いは息子である「ガストン・ブライトリング(Gaston Breitling)」が継承する。経営者として有能であったガストンは会社をさらなる発展へと導いた。クロノグラフの開発も引き続き行われ、今日の腕時計型クロノグラフの原型とされる30分積算計を装備したワンプッシュ・クロノグラフ「30分タイマー」や、30分積算計と中心秒針が付いたストップウォッチ「ヴィテス」を発売した。1930年には航空機用コクピットクロックをイギリス軍に供給するチャンスに恵まれた。軍用時計として認められること、それは何より丈夫であり、正確であることの証である。この宣伝効果もあり、ダグラス、ボーイング、ロッキード、エアフランス、KLM、BOACなどの航空会社もBREITLING製コクピットクロックを採用し、航空業界との結びつきはさらに強力になっていく。
1932年、三代目はレオンの孫「ウィリー・ブライトリング(Willy Breitling)」が受け継いだ。彼もまた先代と同様にブライトリングの伝統である計時装置付き時計の開発に力を注ぎ、40種類ものクロノグラフを次々に発表していった。特に有名なものを挙げれば、1942年に対数目盛付きの計算尺を装備し、文字盤上で数種の計算ができるモデル『クロノマット』をリリース。さらにジェット旅客機が登場した1952年、航空航法の要であったE6回転計算尺を文字盤に組み込んだ『ナビタイマー』をリリース。この時計は1分あたりの飛行マイル数、平均上昇・下降速度、上昇・下降距離、燃料消費量、地上速度計算、掛け算、割り算などの航空計測が瞬時にできるというものであった。もうひとつ、忘れてはならないモデルが1962年にリリースされた『コスモノート』であろう。アメリカのマーキュリー宇宙計画に参加した時計で、オーロラ7ロケットでケネディ宇宙センターを飛び立った「スコット・カーペンター(Scott Carpenter)」の腕にはコスモノートが身につけられていた(私物だったらしい)。コスモノートは基本的にナビタイマーと同じ仕様だが、宇宙空間では昼夜の認識が相対的であるために24時間表示を採用している。遂に空を超え、宇宙にまで飛び立ってしまったのである。
1969年にはホイヤー・レオニダス(Heuer-Leonidas 現タグ・ホイヤー)、ハミルトン・ビューレン(Hamilton-Buren 現ハミルトン)、デュボア・デプラツ(Dubois et Depraz)との4社共同で腕時計用自動巻クロノグラフキャリバー「キャリバー11(Caliber 11)」を開発、発表。自称「世界初の自動巻きクロノグラフ」としているようだが、私は認めない(笑)。既存の自動巻き機構をベースとし、その上にクロノグラフモジュールを乗せたもので、クロノグラフとして動作はするものの、クロノグラフ化を前提としたベースモジュールではない。当然、そうした構造だったために厚みがかなりあった。同年発表されたZENITHEl Primeroを私は世界初と見なしたい。

スイス時計業界を襲ったクォーツショックの大打撃をBREITLINGも例外なく受け経営危機に陥る。病床にあったウィリーが1979年に経営権を譲渡したのが「アーネスト・シュナイダー(Ernest Schneider)」であった。まぁ、あの時代にBREITLINGを倒産に追い込まなかったことだけでも大きな功績であろう。主だった功績を挙げれば『クロノマット』等の復刻が挙げられるだろうか。
1994年、アーネストの息子である「セオドア・シュナイダー」がCEOに就任。1999年に全モデルChronometer化を実現させる。イギリスの名車「Bentley」とのコラボレーションモデルもリリース(私はベントレーに乗っている人がBREITLING使うとは思えないんですが)、革新的なマーケティング手法により結果的に販売本数を伸ばす(しかし古いユーザー曰く、泣けてくるほど方向性が変わったとのことで)。

非常に紛らわしい表現をするので私は嫌なのだが、現時点では全モデルがETA社のエボーシュを調整したものを採用している(「独自ムーブメントCal.13」とか言うな!)。
ETAムーブを採用する割にはかなり高価なので、このブログの記事の中でも何度か酷評したことがある。現在のBRITLING社を表現するならば「マーケティング・時計の外装一流、ムーブ三流」というところだろうか。また、正規店以外で購入された商品のメンテナンスはしないなどと公然と言う「究極の並行品差別」をしている会社でもある(これは日本支社の問題か?)。そのような企業姿勢、ちょっと多すぎる誇大広告に辟易しているのである。

こんなことを書くほどなので当然のごとく「BREITLINGの時計なんて持っていないだろうな!」と言われそうだが...実は一本持ってます(笑)。しかも超ミーハーなモデル。明日はその時計のレビューを。

時計のために良いとか悪いとか諸説あるワインディングマシン。
悪いという意見は主にモーターが発生する磁気がムーブメントに影響を与えるというもの、人の手に比べて不自然な動きによる長時間の巻き上げがムーブメントに影響を与える、使用していな時もムーブメントが動くために油切れや摩耗を進める...というようなものである。
反面、良い点は自動巻時計を忙しいときでもすぐに使用できるということ(といっても時刻を合わせる作業が必要な場合が多いのだが)がすぐ考えられるが、最も大きいのはリューズを緩める機会が少なくなることにあると私は考えている。最近の時計の多くは10気圧以上の防水性能を有し、これらにはねじ込み式のリューズが採用されていることが多い。巻き上げや時刻設定のためにリューズを開放するたびにこのねじ山が削れることとなり、最終的にはリューズを閉めても適切な防水性能が得られなくなってしまう可能性がある。また、自動巻機構によるゼンマイの巻き上げ過ぎをスリップさせるスリッピング・クラッチは、手巻きによる巻き上げの負荷には弱い。
こうした理由から、ワインディングマシンは悪い面よりも良い面の方が私には思える。

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今までも(結構安物の...)4つの時計を巻き上げられるワインディングマシンを使ってきたが、4つではどうにも足りなくなってきてしまった。そこで、前回よりはもうちょっとマシな(イギリスSPI社製。モーターは日本のマブチモーター製、ベルトを使った駆動で破損しにくく静粛なもの)前回同様に4つの時計を巻き上げられるワインディングマシンを新たに導入することにした。

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自室もいろいろと物が増えてしまい(私は物を捨てられないタイプ...)息子の手が届かない高い場所にワインディングマシンを置く余裕が無い。ということで、ちょっとひと工夫しないと開けられないモデルを選択。まぁ、鍵もかけられるけどそこまでする必要はないと思う。

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時計を固定する部分は外に出ている。今まで使用してきたワインディングマシンは、ブレスの間にクッションのようなものを挟み、それごと溝に時計を埋めて固定するタイプだったが、これだとレザーストラップの側面にダメージを与えてしまっていた。が、今回の形状ならばそのような心配もない。

回転プログラムは

  • 設定1
    A:左回転 15分
    B:右回転 15分
    90分間にABの運転を3回繰り返し2時間30分停止→再始動(1日に9時間左右回転)
  • 設定2
    A:左回転 15分
    B:右回転 15分
    90分間にABの運転を3回繰り返し6時間30分停止→再始動(1日に4.5時間左右回転)

の2種類だが(結構プログラムが少ない...)、パワーリザーブメーターを持つ時計をワインディングマシンにかけて様子を見ていると、設定2のプログラムでも十分な巻き上げが出来ているようである。

既存のワインディングマシンには比較的安価な時計を、新しく導入した方にはそこそこいいものを置くように設置場所替えをした。これで手巻きをする時計は、元々手巻きであるOMEGA SpeedMaster Professionalだけになった。毎日4本ほど手巻きしていたので指先が痛くて仕方がなかったが、そのような悩みから解放されそうである。

某有名掲示板の時計関連情報のスレッドで近頃有名になっている時計店というか、時計士がいる。
通称「ごはんさん」。由来は時計店のサイトの写真にひそんでいる桃屋の「ごはんですよ」の瓶からである。

奇遇にも私の出身県である福島県で時計店を営んでおり、Webからのオーバーホール(以下OH)や修理依頼も受け付けている。こちらから時計を送り、その状態からOHの金額を見積もる。合意できればその価格で作業をしていただき、返送してもらう。遠くからOHを依頼する場合にはよくある方法である(私はたまたま首都圏にいるので、直接その店に出向くことが多い)。
さて、何で話題になっているかというと、そのOHの価格と精度である。この時計店の店主は非常に難解な試験であったといわれている「公認高級時計士」の資格を有する。まぁ、その資格を有するだけでぼったくりのようなプライスでOHを受けている時計店も実在するのだが、このごはんさんは信じられないような低価格で、かなりの精度までチューニングしてくれるという。

なんとなく同郷であるということは人を安心させてしまうものである。
また、店主がきっと「ホームページビルダー」あたりの「誰でもホームページが作れます」系ソフトで作ったであろう、何とも素人っぽいサイト、そしてサイトに掲載されている店の外観はまさに「昔、町に一店はあったと思われる時計店」の趣きである。
素晴らしい技術を持つ職人が、昔ながらの店で良心的な価格に据え置いていい仕事をしている。あぁ、素晴らしい。マイスターとも、アルチザンとも呼びましょう。そういう雰囲気にほれました。

時計好きにとって、安心してOHが任せられる店を1件見つけるということは、意外と大変なことである。
もちろん、たくさんお金をお持ちの方で、全てを正規代理店に出せるという人はいいでしょう(といいつつ、最近は正規代理店でもひどい仕事してくれたりする世知辛い世の中なのですが)。私はとてもETAのエボーシュを使っているような時計のOHに大枚をはたく気にはなれないし、交換する必要がないパーツを「ルールなんで」とあっさり交換してしまうような関係より、もっとそうしたところを相談できるような相手がぜひほしいと思っている。
私は表参道に1件、技術が比較的あると思う店を知っている。ETA 2824を搭載したTAGHEUER 4000をOHに出したところ、日差-2秒というChronometer級の精度にして返してくれた。OHから3年経つが、今は日差+3秒くらいを保っている。腕はいいのだが、ちょっと高い。場所代だろうなぁ...。
この店はそこまで仲良い関係というよりは、ビジネスライクな付き合いである。もうちょっとそこを相談できればねぇ...。私はあまりアンティーク時計に興味はないのだが、これに興味を持っている人ならば、場合によってはOH時にパーツの製造が必要になることすらある。技術のある店を知っていないとできない趣味である。

で、今回OHに出すのはOMEGA Seamaster 120m(Ref.2501.31)である。ベースムーブメントはETA 2829-A2。自動巻きローターのベアリング部に改良を施したもので、Chronometer準拠のモデルである。時計士の技術を見るには格好の時計だと思う。Chronometer級の精度になって当たり前、さらに防水試験等も施さなくてはならず、スクリューバックケース(これを開けるときに裏蓋に傷をつけてくれる人は多い...)。ベゼルはポリッシュ仕上げ(磨きは行いません)である。

先ほど、事前見積もりをするためにメールを1通、ごはんさん宛てに送った。すると、30分以内に回答が届いた。
下記はメールからの引用である。


見積もりの件ですが大体オーバーホールが¥12000でパッキン交換が¥1500
合計¥13500ぐらいになると思います。
納期はこちらに到着後1週間ぐらいです。


うわっ、安いし早いわ!(メーカーのOHだと、三ヶ月待ちなんてこともあります)
届いたらすぐ仕事にかかってくれるってことだなぁ。早速明日、送ってみるのです。

現在の精度は日差-15秒ほど(結構ひどいね)。この時計をするときは必ず日本標準時を見ながら時間を合わせて使っていたのだが、このプロセスが無くなるかどうかは戻ってき次第、確認&報告いたします。

今年もやってきました二月末。日付表示機能付き腕時計の日付送りをしまくらなければなりませぬ(我が家には私のものだけで11本ありました...指が痛いんですが)。

毎年何人かの人はこの日に日付表示用の歯車を破損させているんだろうなぁ...と余計な心配をしているわけですが、またおさらいです。
機械式、クォーツと駆動方式に関係なく、前日20時~当日4時くらいまで日付を自動的に送るために歯車がかみ合っている状態になっています。このタイミングで日付送り機能を使って日付を変えると、かみ合っている歯車が破損する恐れがあります。かならず日付の調整を行う際にはここから時刻をずらした後に行いましょう。30日までしかない月ならば、日付送り機能を使うよりも、リュウズでそのまま24時間回してしまった方がよいでしょう。ついでに時刻の調整もこのタイミングで行うと良いのではないでしょうか。

日本標準時刻の取得はこのサイトから。NTPサーバのサービスもこのサイトでは行っています。

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今までレビューしてきた時計は全て自分所有のものであったが(一部、売り払ってしまって無いものもあるが)今日レビューする時計は私の父が所有するもので、日本ロレックス(以下、日ロレ)にオーバーホール持込をするために預かっているものである。父から「使ってもいいよ」と言われているため、預かっている間に2回ほど使ってみた。
日ロレは職場から歩いていけるほどの距離にある。行った時にはまたその様子を紹介しようと思う。

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リファレンスナンバーからも解るように、これは現行モデルではなく旧モデル。まずは簡単にスペックを紹介しよう。

  • インデックス:ブルーローマン
  • ムーブメント:Cal.3135(31石) 8振動/sec
    自動巻 Chronometer
  • 100m防水
  • ベゼル素材:ホワイトゴールド
    他:ステンレススチール
  • ブレス:ジュビリーブレス
  • 文字盤サイズ:36mm
  • 重量:100g
  • 1997年製(T番)
  • 定価:\512,400

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付属品は、写真には無いが外箱、内箱、Chronometer認定証兼国際保証書、国際マニュアル2冊である。

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DATEJUSTと私が所有しているOYSTER PERPETUAL DATE(右側)との内箱の比較。明らかにDATEJUSTの方が高級感がある。まぁ、上位グレードなのだから仕方が無い。

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特筆すべきは、この文字盤のサンビーム(文字盤中心から放射状に伸びる光線)である。とても美しい。文字盤の仕上げを見ているだけでもうっとりしてしまう。ちなみにローマンインデックスの場合、針や文字盤に夜光が付いていない。

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私の持つDATEはブラックのバーインデックス。DATEJUSTにも同様にバーインデックスモデルはあり、こちらには夜光がつけられる。実用性をとるか、デザインを取るかで悩ましいところではある。

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フルーテッドベゼル部分はホワイトゴールド製。光の反射がステンレススチールとは明らかに異なる。このギザギザが光に反射し、美しい光沢を放つ。しかし柔らかい素材のため、どうしてもぶつけるとこのように凹んでしまう。さすがにこれの修復は難しいようだ。

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ブレスは5連のジュビリーブレスである。コマが小さいために微調整しやすいという利点があるが、ねじピンにもかかわらず取り付けは結構面倒である。現行モデルでは無垢素材を使うが、前モデルでは中空ブレスのため、非常に軽い。私は無垢素材の方が好みである。
しっかりと腕になじむのだが、どうもこのブレスはもうちょっと年齢を経ないとなんだか似合わない気がする。普通の3連オイスターブレスの方が落ち着く。
結構汚れもたまりやすい構造なので、定期的にブレスを外して超音波洗浄等すると良いだろう。

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バックルは旧型のシンプルなシングルロックタイプ。デザインやギミック的な面白みが無い反面、丈夫で壊れにくいという利点がある。

ムーブメントは私が所有するDATEもCal.3135であるため、同様に非常にスムーズな運針である。それを見ているだけでもウットリしてしまう私は重症な時計バカであろうか。
比較的手入れがよいせいか、輝きがすごい。イエローゴールドではないからそんなに目立たないかと思ったのだが、何だかもうキラキラして仕方が無い。また、最近重い時計ばかりしているせいか、時計を身に着けているのかいないのかがわからなくなりそうなほどの軽さである。
まぁ、とにかく無難なデザインだと思う。若々しい配色の文字盤ではあるが、やっぱりジュビリーブレスは40代に入らないと身につけづらい。

なお、現行モデルではラグ部のデザインがすこしぷっくりとしている。ブレスが無垢になり、重量は125gになった。バックルもDAYDATEと同じようなタイプに変わった。しかし、定価が672,000円と15万円アップ。ちょっと高くなりすぎじゃないの?バックルはうらやましいけど、ラグのデザインは旧モデルの方が好みである。

という具合で、あんまり着用してないのだがファーストインプレッション結論。
『私にはまだ似合わない。十年後に着けてみろ』
である。
年配の方がするには本当にいいでしょうね。この防水性能、サイクロップレンズ、腕にフィットするブレス、丈夫な自動巻き機構を持ち気持ちよい運針をするムーブメント...積極的に否定する理由は無い。
あえて欠点挙げるならば...やっぱり身につけている人が多すぎるってことかな。

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この日本で「高級時計として知られているブランドを3つ挙げてください」という質問をしたならば、95%以上の回答には含まれていそうな気がするブランド、ROLEX。「あなたの知っている高級外車を3つ挙げてください」と聞いたとしたならば、メルツェデスが含まれると思える確率とほぼ同等だと思う。

実際、街でものすごい数見かける。DATEJUST、SUBMARINER、DAYTONA...よくもまぁこんなに売れるものだなぁと思う。
確かにROLEXにもとてつもない高級ラインが存在する。ホワイトゴールドやプラチナのDAYDATEなんてとても買える代物でもないし、希少モデルのDAYTONAなんてものも一部の好事家には大変もてはやされて凄い値段になっている。しかし、街で見かけるROLEXの多くは50~70万位の価格帯のものである。人によって高級という定義も曖昧なので何ともいえないのだが、私の中ではROLEXというと高級時計というよりも実用時計としてのイメージが強い。毎日使っても壊れにくく、精度も安定している。装着感も悪くない。まさに「質実剛健」という言葉がぴったりである。だが時計に対して天邪鬼になってしまっている私はその定番感があまり好きになれず、積極的に欲しいとは思えないブランドであったりもする。OMEGAは3本あっても、ROLEXは1本あれば十分かなぁ...そんな風に思えてしまうのである。ローテーションさせながら時計を使ったりしないので「毎日ガンガン使います」的であれば実用的ないい選択だと思えるが、いくつか時計を持つようになると個性がそんなに強くないためかROLEXをそんなに数種類持ちたいという気分ではなくなる。まぁ、生粋のROLEX好きの方には当てはまらないことでしょうけど。
またブランドイメージというのもバカにならない。認知度が高いだけにうかつに身につけられないということもある。自分が下手に出なくてはならないような立場の時には身につけない。そうした気遣いが無用のONの時に、私は唯一持っているOYSTER PERPETUAL DATEを使う。これは文字盤も大きくないし、総ステンレススチール製。実際、ROLEXの中では相当安い部類である。

車においてもメルツェデスよりも高級な、ベントレーやアストンマーチンが存在するように、腕時計にも"PATEK PHILLIPPE","VACHERON CONSTANTIN","A.LANGE & sohne"のような雲上とよばれるブランドが存在する。しかしこれら雲上を日常的に使おうとは思えない。そういう時にはまさにROLEXは重宝するだろうなぁ...と想像する(だって、私には夢のような世界ですからね)。

ROLEX社の歴史を簡単に紹介しよう...と思ったが、実はよく解っておらず正式見解も何だかうやむやなのである。これほど有名なブランドでこれってのは相当珍しいのではないだろうか。なぜかと言えば、ブランドにおけるステータスの一つが『歴史』だからである。
この辺はROLEXという会社が徹底して秘密主義を貫いていることに一因があると思う。最近は比較的新作の情報を開示したりするようになったが、以前は常にそうした情報は巧みにコントロールされ、実際にプロダクトがリリースされてから驚かされるというパターンが本当に多かった。

創業もどことして見るか意見が分かれるところなのだが、概ね言われているのは1905年の、創業者である「ハンス・ウィルスドルフ」がロンドンにウィルスドルフ&デイビスという時計販売会社を設立したところを起点としているものであろう。現在のROLEX社はスイスにあるが、創業時の本拠地はイギリスだったのである(ROLEXのディフュージョンブランドであるTUDORがチューダー朝の紋章である薔薇や盾を採用しているのもこのあたりに由来するのかな?)。1905年というと時計のブランドとしては決して古い部類には入らない。機械式時計しか作らないという希代のブランド"BLANCPAIN"が時計では最古参とされるが、創業は1735年。日本のSEIKOで1881年。ROLEXの歴史へのこだわりの薄さはこのあたりが由来しているのかもしれない。ROLEXのブランド名が商標登録されたのは1908年。シンボルマークのクラウン(王冠)が商標登録されたのは1925年のことである。
1905年当時はまだ懐中時計が主流の時代であったが、自動車や飛行機といったテクノロジーの発展とともに、瞬間的に時間を確認できる腕時計が求められる市場が生まれつつあった。ハンス・ウィルスドルフはそのことにいち早く気づき、腕時計に対して将来性を見出していた。まず乗り出したことは腕時計の精度向上だった。小型のアンカー・エスケープメント式ムーブメントを開発していたスイスのエグラー社と数十万スイス・フラン相当の契約を取り交わす。エグラー社の腕時計ムーブメントはビエンヌの公式時計検査所でクラス1という精度検査結果を得た。賭けにも近かったこの契約は結果的に成功し、「狂いやすい腕時計」というイメージの払拭を図った。
ROLEXというブランドが生み出した先見的な機構は決して少なくはない。その中で必ず語られるのがまずは「オイスターケース」であろう。牡蠣貝の殻のようにきっちりと閉じられた防水性の高いケース。このケースに守られたROLEXを身に着け、「メルセデス・グライツ」嬢は1926年にドーバー海峡を横断した。リューズ部分をねじ込むことによって高い防水性を得たオイスターケースだが、当時はもちろん時計と言えば手巻きである。毎回毎回このリューズのねじ込みを解き、リューズからゼンマイを巻く。もちろんその作業自体も非常に煩雑ではあるし、何よりねじ込み部のねじ山が削れてきてしまう。そうなるとオイスターケースの防水性も危ういものとなってしまう。これを避けるためには、たとえば腕の動きから自動的にゼンマイがまかれるような仕組みがどうしても必要であった。そして1931年、ROLEXは半円形のローターを回転させながらゼンマイを巻き上げる自動巻き機構「パーペチュアル」を誕生させる。自動巻き機構はただ巻き続ければ良いというものではない。十分にゼンマイが巻かれたら、それ以上は巻きあがらないようにするスリッピング・クラッチが必要となる。これもパーペチュアルには搭載されており、この基本系は現在でも変わることはない。
もうひとつ、ROLEXの発明品として「デイトジャスト機構」を省くわけにはいかないだろう。実は腕時計に日付表示機能を初めて持たせたのもROLEXである。瞬間的に日付を翌日に送るというデイトジャスト機構は1945年に誕生した。それまで(いや、未だに多くの時計がそうだが)機械式時計は時針、分針、秒針とどうように日付が記入された円盤もゼンマイで動かすため、円盤がゆっくり回転していって日付表示が変更される。しかし、デイトジャスト機構では日付の円盤にスプリングを加えて瞬間的に日付を変えることに成功した。また、好き・嫌いが分かれるようだが(私はどちらかというと嫌い)日付を2.5倍の大きさで見せるというサイクロップレンズは1954年から採用されている。老眼が進んだ方に聞くと、これはとても実用的なものらしい。まだ私にはその実感はない。

このような様々な技術を投入し、あのクォーツショックをも乗り越え(ROLEXも一時期、クォーツ製品を販売していましたが)、未だ自社開発ムーブメントを採用したモデルをリリースし続けるROLEX。マニュファクチュールの、しかも高精度なムーブメントを搭載したモデルが50万近くで買えるわけだから、実はべらぼうに恵まれたことで、決してROLEXは高いものではない。
ええ、確かに私の言っていることが一般的な価値観と相当ずれていることは重々知っている。だが、時計好きとして他ブランドと比較検討したとき、やはりこう言わざる得ないのである。

「質実剛健」そして実用性。ここを徹底的にアピールしたROLEXのブランド戦略が見られるようになったのは、メルセデス嬢のドーバー海峡横断があった1920年代からである。そして嘘か誠か、それすらも実は良くわからないという(...いいのだろうか、こんなことで)数々の伝説に彩られ、このブランド戦略はより強固なものとなり、現在の市場構成に至っている。

そんなROLEXの中でも大定番となっているモデルDATEJUSTの軽いレビューを明日にでも。

私が持っているクロノグラフで、ハック機能(秒針を止めて時刻の設定をしやすくする機能)を有するのはETA Cal.7750だけである。
他はどうやって合わせているのかといえば、なんとなくとしか言いようが無い。私は若干時計を進めて使うので、ちょうどスモールセコンドが0になったあたりで長針を長いインデックスに合わせるという感じである。正確に合わせようとしても合わせられないというのが実際である。

最近、Cal.7750をベースムーブメントとした時計を2本入手した(先日レビューしたTISSOT T-LORD VALJOUXLONGINES HydroConquest Studs Bezelである)。ハックがあるならばしっかりあわせてみようと思いトライしているのだが、全然合わない。スモールセコンドは30秒辺りを示しているのに長針が0秒あたりだったりする。
スモールセコンドを無視して長針を時刻どおりに合わせても、やっぱりずれてしまう。リュウズによる長針操作自体にあそびがあるような感じなのである。これはT-LORDでもHydroConquestでも、昔持っていたOMEGA Speedmaster Automatic DATEでも同じような感じだった。Cal.7750の構造上の問題なのだろうか?

なので、Cal.7750ベースのChronometerというものがどうも意味が無いように思えてならない。正確に時間を合わせられるからこそ、日差の少なさが生きてくるというものである。Speedmaster Automatic DATEもChronometer化して値段が8万くらい?上がってしまったが、どうも有り難味が感じられない(スクリューバック化して、防水性能が高まったことは評価できるけど)。それとbreitling。全モデルChronometer化とか言ってますが、まぁ3針モデルはいいとしても、売れ筋であろうCal.7750ベースのクロノグラフは...どうなんだろう?

誰か、うまく合わせる方法をご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

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昨日紹介したLONGINES製のクロノグラフである。

実際に手にとって、まじまじと見たときの第一印象は

  • 重い
  • 厚みがすごい
  • 結構作りが雑
  • 何だか仮面ライダーのライダーベルトみたいなデザイン?
  • これで殴ったら痛いだろうなぁ...
と、あまり好印象ではなかったのである。

しかしながら2ヶ月ほど使用し続けた今、なんだか段々にこの時計が好きになりつつある私である。

本製品のスペックを紹介しよう。

  • ムーブメント:Cal.L667(ETA 7750ベース)
    ゼンマイを改良し、パワーリザーブを46時間化(4時間アップ)
  • 風防:サファイアクリスタルガラス(内側のみ無反射コーティング)
  • 防水性能:30気圧防水
  • 逆回転防止スタッズベゼル
  • ねじ込み式リューズ
  • スーパールミノヴァ夜光
  • ケースバック:スクリューバック
  • 素材:ステンレススティール(ウェットスーツ用エクステンションつき)
  • 外寸:直径41x厚15.5mm
  • 重量:228g
  • 定価:\241,500

目を見張るのは防水性能と価格である。ETA 7750ベースとはいえ、300mの防水性能を持ったクロノグラフが25万円以下というのは、今日では中々存在しない。しかもLONGINESのETAムーブメントはポン乗せではない。多少の装飾と、ゼンマイの改良が行われている。これによりパワーリザーブが4時間向上している。丸二日巻かなくても...とまではいかなかったものの、長くなるに越した事は無い。

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商品はこのような箱の中に入っている。かなり大きいように思えたが、OMEGAの箱の方が大きかった。左側はOMEGA DeVille Co-Axial(Ref.4832.31.32)の外箱である。

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箱を開けると、付属するのは国際保証書とマニュアル2冊。OMEGA等と同じ(というか、時計によくありがちな)全世界同一仕様のものである。

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300m防水のダイバーズを謳うだけのことはあり、さすがにバックルは外れにくいダブルロック式を採用する。

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バックルを外すと、LONGINESのロゴが見える。このバックル、今は多少マシになってきたものの、使って間もない頃はめちゃくちゃ開けにくかった。硬すぎて爪を割りそうになったほどである。

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バックル内にはウェットスーツ用のエクステンションも備える。本格的である。

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300mの防水性能を維持するため、ケースバックはステンレススチールのスクリュータイプを採用している。私はここの「有翼の砂時計」ロゴが結構気に入っている。サテン仕上げされており、腕に密着させたときの感触も悪くない。

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インダイヤルは3つ、普通の3カウンタークロノグラフである。デイト表示を3時方向に持つ。秒針、12時間積算計のインダイヤルには同心円状のギョーシェ彫りが施されている。30分積算計下の「12」のでかい数字は...無かったほうがいいような気も...。しかし、この大きな「12」の文字を入れるために30分積算計が大きくなっており、視認性はすこぶる良い。また、風防のサファイアクリスタル内側には反射防止コーティングがなされているため、かなりの角度からも的確に時間を読み取ることができる。表面にもつけたほうがさらに視認性は高まるが、長く使うにつれてコーティングがはげてしまう恐れがあり、私は内側だけにこの処理が施されているほうが好きである。
タキメーターはケース内に配置され、クロノ針との距離が近いために読みやすい。同時期にリリースされたGrandeVitesseはタキメーターベゼルで、音速表示までされている。まぁ、まず使うことは無いだろうけれど、コンセプトが異なるHydroConquestに音速表示が採用されなかったことはちょっとばかり残念である。

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ダイバーズウォッチだけあり夜光もかなり強く、暗所での視認性も非常に高い。スーパールミノヴァの夜光塗料はクロノ針の先端にも塗られているため(私自身が使用するシチュエーションは想像できないが)暗闇での時間測定も可能である。なお、このモデルは水中でのクロノグラフ利用は残念ながらできない(それができたら、すばらしすぎるプロダクトである)。

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この時計の最も特徴的な部分を挙げれば、それはリューズ周りだと思う。リューズガードと一体化したかのようなクロノグラフのボタン。形状が形状だけに押しやすいとは言えないのだが、造形的な違和感がない。「いかにもクロノグラフ!」というようにボタンが独立して主張しているほうが好みの方にはむしろも足りないかもしれないが、私はこの時計で最も気に入っているポイントがここである。リューズはこの防水性能だから当然のように、ねじ込み式である。リューズ自体に長さがあって掴みやすいため、非常に操作がしやすい。

さて、私が『安っぽい』と感じずにはいられなかった点をいくつか紹介。

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一つはブレスコマのピンである。割りピンなのだ。20万を超える製品で割りピンというのは初めて見た。割りピンの素材はステンレススチールなのだろうか?仮にそうであったとしても、ステンレススチールは空気と接触することにより酸化防止皮膜を生成するため、このような場所で使われると錆が発生する可能性は否定できない。ダイバーズということは、さらに海水などとの接触率が高くなるわけであり...この判断には疑問を持たざる得ない。Cリング式にするのに、それほどの費用がかかるとも思えないのだが。また、ブレスのコマに「半コマ」というものが存在しない。バックル部で微調整できるものの、ちょっと荒っぽい感じが否めない。

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次はベゼルのルミナスポイントである。周りに装飾が何も無い。大きな穴をあけて、そこにスーパールミノヴァを埋め込んだだけという感じ。結果的に夜光が大きくなるので暗いところでは重宝するのだが、もうちょっと何か装飾があっても良かったのではないか。無骨すぎるかなぁと思う。

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次いで、逆回転防止機能付きのベゼルである。結構回転しやすい。ふとしたときにずれていることがあるくらい、回りやすいのである。これもダイバーズ利用を考えると「こんなに簡単に回っていいの?」と思わざる得ない。
ちなみに一緒に写っているので紹介。ブレスは中央部のみポリッシュ仕上げで、左右の渕はサテン仕上げである。ブレスの構造上の問題なのだが、ポリッシュ部に傷がつきやすい。軽い傷なら消せるのだが、消すときにサテンの部分まで一緒に消してしまわないように注意が必要である。


さて、ここまで触れずに来たが、驚かされている点が2つ。それは「厚さ」と「重さ」である。
デカ厚時計というものが流行っていたようだが、最近リリースされる時計を見ているとそのブームにも翳りが見えつつあるのではないかとも感じられる。この時計に関していえば、文字盤の直径が特別大きいと言うわけではない。しかし、厚みは恐ろしいほどある。ETA 7750を採用し、かつ高い防水性を得るためにはある程度の厚みが必要かと思うが、ベゼルやスクリューバックケースの厚みは「本当にこんなに必要なの?」と思いたくなるほどである。


そこでどれだけ大きく感じるのかを、同じ自動巻きクロノグラフである「ZENITH Rainbow Flyback」と比較してみることにした。Rainbow Flybackが採用するEl Primeroとではそもそもクロノグラフ機構の原理が違うので比較対象となりにくいのだが、うちにある自動巻きクロノグラフムーブメントはEl Primeroしかないのでそこはご勘弁を。

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文字盤の直径はほぼ同じ。こうやって正面から見ているだけだと、さほど大きな時計とも感じられない。

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それを横から見るとこんな具合である。HydroConquest(左)は約16mm。Rainbow Flybackは11mm。この5mmの差は非常に大きい。慣れた今となってはさほど感じないが、はじめのころは「俺は何でこんなに厚みのある物を左手に乗せているんだ?」と思ったりした。気をつけないと結構色々なところにぶつけてしまう。しかし、耐衝撃性はケースを見ている分には高そうだ。

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次に重さ。
私はコマをいくつか抜いているのでHydroConquestの重さは208g。これは相当に重い。以前「ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE (Ref.15210)」の重さを測定したが、93gだった。これの2つ身につけている状態をも超えるということである(腕時計を片腕に数個する人なんて、スウォッチグループのニコラス・G・ハイエック会長くらいだろうけど)。ちなみにRainbow Flybackは140gと68gほど軽い。こればかりは正直言って未だ慣れない。左腕を鍛えているかのごとくであり、時々、重さのために手をあげるのも面倒に感じてしまうほどである。

と、結構酷評しているようなのだが、やっぱり許せてしまうレベルである。その最大の要因はやはり価格だろう。例えばこの時計が40万円するならば、私は「とんでもない時計だ。絶対に買うな」と言うだろう。しかし定価で25万円以下。クロノグラフで防水性能が高いとくれば、多少の欠点には目を瞑る気にもなる。並行輸入モデルなら10万円台での購入も可能だろうし、スゥォッチグループに関して言えば、並行輸入品に対する差別的対応も無い(ただし、並行物を扱う店で、あまりこのモデルは見かけないのだが)。機械式クロノグラフで高い防水性能。細かい仕上げにガタガタ言わないならば超お奨めモデルと言って差し支えないと思う。ポリッシュ仕上げ部分が多いが、ガンガン使っても後悔は無いモデルである。

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LONGIENSは、スイスの時計ブランドである。若い方には「へ?知らないなぁ?」的な扱いを受けたりするが、年配の方には大変有名かつ高級なプロダクトをリリースしているメーカーと受け取られる。過去の日本市場を初めとしたLONGINESのイメージはまさに憧れの的、そしてすばらしいマニュファクチュールでもあったと聞いている。芥川賞、直木賞の副賞である懐中時計がLONGINES製というのも、その所以なのだろうか?

しかし、クォーツショックによる経営不振を機にブランドイメージを落としてしまった感が否めない。現在はスウォッチ・グループ傘下にあり、主にハイレンジ向け製品(立場的にはRADOと同等、OMEGAの下)をリリースしている。ムーブメントはETAをベースとし、それを改良して使用している。しかし、ETAのエボーシュに対してLONGINESは惜しみなく技術をフィードバックしてきたという経緯もあり、購入しやすい価格帯の製品をリリースするには悪い体制ではないような感じがする。プロダクトの価格帯10~30万円代が多い。1988年より社長はウォルター・フォンカネル氏が務める。

LONGIENS社の創業は1832年に遡る。創業者オーギュスト・アガシが時計流通会社に務めだしたところをはじまりとし、その1年後にフローリアン・モレル、アンリ・レギュルらと共に、「コントワール レギュル・ジュンヌ商会(Comptoir Raiguel Jeune & Cie)」を設立する。1867年にオーギュスト・アガシの甥であり後継者でもあったアーネスト・フランシロンがスイスのシュズ河畔Longines(Longinesとはフランス古語で「花溢れ小川流れる野原」との意味である)に工場を作った。これを機に社名をLONGINESとしている。
この頃から、高精度で高級であったLONGINESの偽造品が出現するようになり、1880年には現在もLONGINESのロゴとして採用されている「有翼の砂時計」のマークを発案、これは1889年にスイス特許局に登録し、これらを時計に刻むことで偽造防止に努めた。
腕時計を始めて販売したのは1905年。ちょうど腕時計というものが懐中時計に少しずつ取って代わろうとしていた時代である。1896年にはアテネにおいて行われた第一回近代オリンピックの公式時計として認定されている(以降、10回ほど公式時計を担当している)。
LONGINESを語る上で欠かせない出来ない出来事といえば、1927年のチャールズ・A・リンドバーグによるニューヨークからパリへの大西洋無着陸横断飛行だろう。彼はナビゲーターを同乗させずコンパスとLONGINESの時計で方角を導き出し、33時間30分にも及ぶ大西洋無着陸横断飛行という奇跡的偉業をなした。リンドバーグは優秀な航空用クロノメーターをリリースしていたLONGINESの腕時計をパートナーに選んだのである。その後もリンドバーグは現在のアンバサダーのような関係をLONGINESとの間に結び、リンドバーグの意見をフィードバックして開発されたような時計もあったという。ちなみに、航空時計に多く搭載されるフライバック機構を初めて開発したのはLONGINESである。
ちなみにOMEGA社の歴史を語る上で欠かすことが出来ないSpeedmasterのNASA採用だが、OMEGA以外にNASAのテストを受けた時計ブランドが2つあった。それがLONGINESとROLEXである。LONGINESはウイットナークロノグラフ、ROLEXはコスモグラフデイトナでこの試験に臨んだ。残念ながらLONGIENSは最終テストまで残ることが出来なかったが、NASAの目にとまったブランドというだけでも十分評価に値するだろう。
時は進み、1970年代。クォーツショックの嵐を受け、LONGINESのプロダクトは一気に薄型クォーツに傾く。私の中でLONGINESというと、金張り・レザーストラップの薄型クォーツが真っ先に頭をよぎる。LONGINESにおける1970~80年代は、ドレスウォッチとして使える薄型クォーツムーブメント開発の歴史であったといっても良いだろう。
そして1990年、LONGINESはスウォッチ・グループ(当時のSMH)傘下となる。

2007年、創業175周年を迎えたLONGINESは「ロンジン スポーツコレクション」をリリースした。

  • 「水の冒険家」を意味するダイバーズウォッチ、Hydro Conquest
  • 史上最速の男たちの栄誉を称えた スピード感あふれるスポーツクロノグラフ、GrandeVitesse
  • 様々な冒険をサポートした伝説的ダイバーウォッチの復刻モデル、Legend Diver
である。

このラインナップの一つであるHydro Conquestのクロノグラフを入手したので、次回はそのレビューをしようと思う。

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先日紹介した、TISSOT社の腕時計。TISSOT社創業150年を記念して発表された時計、T-LORD VALJOUXである。
4つのインダイヤルを文字盤に持つが、一つはデイデイトのためのもので、一般的な12時間計を持つ3カウンタークロノグラフである。使用しているムーブメントはこの時計の名前にもなっている通り、ETA VALUOUX 7750。定番中の定番といえる自動巻きクロノグラフである。
以前、OMEGA Speedmaster Ref.3513-50を入手して以来、このメジャーなクロノグラフムーブメントを搭載した時計は我が家には無かった(ElPrimero×2、レマニア×1)のだが、再び帰ってきた。っていうか、7750は時計好きには回避のしようが無いムーブメントのような気もするが。

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さらに、この時計はシースルーバックである(といってもローターのコートドジュネーブを軽くつけたくらいの装飾で、他はもろにETA 7750である。当然だが、ZENITH Chronomasterのシースルーバックから見えるムーブメントとは雲泥の差)。SpeedmasterはSSバックなのでよくはわからなかったが、T-LORD VALJOUXでは7750のカム式クロノグラフが駆動する瞬間をみることが出来る。また、7750は片方だけの自動巻きだが、しっかりとローターの中心はボールベアリングがおかれており、巻き上げ効率が結構良いこともみてわかる。

この時計の基本スペックを紹介しよう。

  • ムーブメント:ETA Valjoux 7750(パワーリザーブ42時間)
  • スモールセコンド、30分計、12時間計、デイデイト表示
  • 100m防水(ねじ込み式リューズ、プッシャーではない)
  • ブレス・ケース:316Lステンレススチール
  • 風防:サファイアクリスタル
  • サイズ:直径41mm
  • 重量:177g
  • 定価:205,800円

こんな具合の外箱に入っており

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内箱はこのようなデザイン。

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この中にこれだけの冊子等が詰まっている。

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面白いのが「ある時計工房の物語」という、TISSOT社の歴史を振り返ることができる小説がついていること。私の手元にあるのは日本向けの正規品だが、並行輸入品だとその国の言葉で記載されたものが当然ついてきてしまう。このご時世にあえて「紙」というメディアを使う所が面白い。TISSOT社だけではなく、スイス時計産業を担う多くの会社が登場する。時計好きなら十分楽しめる一冊である。

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ファーストインプレッションだが、エッジの処理のせいか、膨張色の白系文字盤でも41mmにしては大きさを感じない。ポリッシュ仕上げされたケースサイドとブレスはとても美しい。キラキラしている。また、7750を使うとケースの厚みが強調されて装着感が悪くなることが多い上に、シースルーバックなのでいかにも装着感がわるそうだが、このモデルはラグの処理やブレスのフィット感のよさのためか、悪く感じることはない。私が持っているメタルブレスの時計の中では、ZENITH Rainbow Flybackと同レベルの装着感の良さである。ブレスコマのつなぎも割りピン式ではなくCリング式である。安っぽさは微塵も感じられない。

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バックルはダブルフォールティング式を採用。「パチン」という音がして、しっかりとした装着感である。

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また、文字盤を注視するとインダイヤルには同心円状の、インデックスバー付近の外周にも半円形のギョーシェ彫りがしっかりとなされている。12時間計の数字に使われている文字にもどこと無く気品があふれ、全てのインダイヤル外周は銀色に縁取られる。TISSOTのブランドロゴは12位置の30分計の下にくるが、30分計はうまい具合に円形から形状を変更させ、ブランドロゴの存在に違和感を与えない仕上げになっている。(正直、同じような4つ目のSpeedMaster Moonphaseよりもうまい文字盤の作りである)
なお、T-LORD VALJOUXには文字盤黒&カーフストラップのモデルもあるが、こちらとはギョーシェ彫りの仕方が異なっている。個人的には白文字盤のメタルブレスが好きなのでよかったのだが、黒文字盤のメタルブレスが欲しいというユーザーも居るのではないか。この辺はもうちょっと柔軟に選ぶことが出来ればと思う。

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クロノグラフのスタート、ストップはカム式が故の「ガチン」という感じがあるのは否めない。しかしプッシャーの形状が工夫されており、指が痛くなるようなことはない。問題なのはリューズ。ETA 7750だから手巻きも出来るのだが、プッシャーと同様の形状をしているため、ものすごく巻きづらい。指が痛くなる。おまけにそのボタンにある「T」のアルファベット、これは無いほうが良かった。クロノ針は細く、後ろが丸くなっていて気品がありつつ、少し可愛い。

さて...悪いところはリューズくらいのもので、けなし様がない。それはもちろん、ムーブメントレベルで比較してしまえばどうしようもないが、この価格でこれだけの質感である。多くの人にお勧めしたいモデルなのだが、どうも売り切れ多発の模様。もしかするともうディスコンしていてデッドストックが流通しているだけなのかもしれない。

もう少々長期使用した上で、この時計の使用感をもっと深く紹介していきたい。

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日本市場ではどうもなじみが薄いのだが、世界150ヵ国に対して年間200万本もの腕時計をリリースしているスイスのビックブランドである。
日本市場に対するやる気の無さはWebサイトにも現れていて、日本語サイトが無いのである。英語表記のワールドサイトから情報を収集できるのみ。かといって発展途上国向けのわけのわからん時計を売っているわけでもない。5~15万円辺りが製品価格帯の平均である。

そのブランドの歴史も決して新しいものではなく、創業は1853年。創業地はスイス時計産業の中心地、ル・ロックルである。創業者はチャールズ・ティソ父子。現在はフランソワ・チボー氏が代表を勤め、スウォッチグループに属している。よって必然的に日本での面倒はスウォッチグループジャパン(SGJ)が担当する。
スウォッチグループに属しているという時点で、TISSOTもブランドのヒエラルキーにさらされることなる。SGJのブランディングは4レベルあり、トップの「プレステージ&ラグジュアリーレンジ」に属するのは

  • BREGUET
  • BLANCPAIN
  • GLASHUTTE ORIGINAL
  • JAQUET DROZ
  • OMEGA
など。「ハイレンジ」が
  • LONGINES
  • RADO
「ミドルレンジ」に位置するのが、
  • TISSOT
  • CALVIN KLEIN
  • HAMILTON
「ベーシックレンジ」が
  • SWATCH
とされている。これはあくまでブランドイメージなので実際の商品価格では上位レンジ以上のものになる場合もあるが、基本的にはその各層に見合った商品開発をしているのが実際である。また、現在のスウォッチグループにおいてハイレンジ以下のクラスでは自社開発のムーブメントを開発、使用することはほとんど無い。同じSMH内のETA辺りからエボーシュを入手し、それに多少のカスタマイズをする程度である。
昔から同じスウォッチグループのOMEGAとは非常に関係が良好で、TISSOTの取締役がOMEGAの販売部長を兼任しているような時期もあった。その当時はそこそこの高級ラインも存在しておりまた、OMEGAとTISSOTのダブルネームの時計なども存在したようである。1930年にはOMEGAとともにSSHI(時計産業株式会社)を設立。組織と販売網の拡大に成功している。

私個人はTISSOTのプロダクトやブランドに対して非常に堅実かつ、良心的というイメージを抱いている。TISSOTの社是(のような言葉に)『金の価値を銀の価格で』というものがある。まさにこの言葉はスイス製時計の高級化が著しい現在にも脈々と受け継がれており、同社のモデルは全て下記の条件を満たしている。

  • ETA社のムーブメントを使用
    腕時計が好きになってくるとどうしても毛嫌いしがちになってしまうETA。しかし、この価格帯で一定の品質を保つことを考えれば、むしろ好都合だと言えよう。もちろん、他の高級メーカーのような調整、装飾はされず限りなくエタポンに近いわけだが。
  • 風防にはサファイアクリスタルを使用
    これは結構すごいことだと思う。その昔、TAG HEUERが10万円以下の製品をもリリースしていた頃、さすがに風防は硬質ミネラルガラスと妥協していたことを思い出す。サファイアクリスタルは酸化アルミニウムから作り出され、無色透明。ダイヤモンドを使用しない限り、傷つけたり切断することはできない。このように硬度に優れるため、実質的にあらゆる損傷、劣化からまぬがれ、摩耗や化学反応に強い素材である。完璧に磨かれたサファイアクリスタルはほぼ透明で、TISSSOTのもまさにそれである。立派だ。
  • ステンレススチールは全て316Lを使用
    高級時計なら当たり前の耐腐食性、堅牢性、そして金属アレルギーの反応が起こりにくいステンレスである。ROLEXではもっともっと高価な319Lステンレスを使ったりしているが、価格帯を考えれば316Lでも十分である

さて、そんなTISSOTの時計を一つ入手したので、そのレビューを次回にでも。久しぶりの時計レビューだなぁ。

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SEIKOは菅野美穂、CITIZENは篠原涼子をイメージキャラクターとして採用し、かなり積極的に女性向け腕時計の販促をかけているように感じられる。
そもそも、今が時計の需要を喚起する時期なのだろうか?私は大学生の就職活動事情に疎いので何ともいえないのだが、ちょっと街中で見かける度合いが例年に比べて高いような気がしてならない。

SEIKOは秋冬向けにLukiaのダイヤモンドをあしらったレクタンギュラー型のモデルをリリースしている。また、ルキアブランドでペアウォッチをリリースするなど(メンズモデルのルキアって初かな?)新製品で攻勢をかける。一方、CITIZENはお家芸ともいえる「エコ・ドライブ」や「電波時計」によるエコロジカルな面や正確さ(いや、もうクォーツで正確じゃないってのはありえないんですが)をアピールしている。
価格は両社とも\60,000~\100,000というところ。これは定価だからもっと安価になるであろう予想はできるが、決して安い値段ではない(クォーツに興味が無い私にはありえない...と言いたくなる寸前のレベル?)。...うれるのかなぁ?

しかし、菅野美穂は可愛い。あの看板左・右によるON/OFFの切り替えはいいなぁと思う。特にONのコートを着るシーンは実に良いと思う。これで売れるのかどうかは別にして、彼女を広告塔としてこれからも使って欲しいなぁと思うのである。

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主に洗面所で使っている小型の置時計。クォーツ式でムーブメントはクォーツ腕時計と同じものを流用している。置いてある場所が場所なだけに、ベゼルの汚れがひどい。
この時計の電池が切れてしまった。クォーツと一緒ならば、街の時計屋さんや腕時計を売っている家電量販店、ホームセンターでも電池交換はできる。前に切れたときはビッ○カメラに頼んだのだが、電池代込みで工賃\1,000。でも、今は時計用のメンテナンスキットを持っているので自分でやってみようと、前回のTAG HEUERに続いて交換開始。

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ムーブメントはこんな感じ(電池は抜いてあります)。スペーサーの中心にちょこんとクォーツのユニットが乗っている。文字盤に「WAKO」と書かれているのでなんとなく高いような印象をはじめは持っていたが、開ければこんな具合である。まぁ、洗面所においておくものにそんな高価なムーブを入れてもらう必要も無いんですけど。

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以前、電池交換を頼んだビッ○カメラでこのムーブメント用の電池を購入。型番はSR626SW。こんなに小さな電池である。金メッキされた液漏れ保障ありの電池が\360。ちなみに、前回の交換の時には金メッキの電池は使ってくれなかったんだな~。それで\1,000-。自分で交換したほうがお得であるという感が増す。

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ピンセットで電池を掴み、ムーブメントの所定の位置に配置。裏蓋は単なるはめ込み式。プラスチック製であり、取り付けにも力を要しない。

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ついでにあまりに汚れがひどかったベゼルを磨く。おぉ、われながら美しく仕上げられたものだとちょっとうれしい。
こんな具合で、壊さずに電池交換をしていったら、メンテナンスキットの代金の元はとれそうです。

ファッション的側面からの話ではなく、耐衝撃性という観点から乗馬時の時計を考えてみたい。
と、書いている本人も実は相当にどうしたらいいものか悩んでいるのである。

何よりも無難なのはデジタル式のクォーツであることはわかっている。等時性を水晶振動子から32.768kHzで得るデジタルクォーツには機械的動作が極めて少ない。つまり、物理的ショックによる影響を受ける部分が非常に少ないのである。ちなみにアナログ式のクォーツの場合、衝撃によって針が取れてしまうということが稀ながらも考えられる。

既に何度もブログの中でアピールしているとおり、私は機械式時計のファンである。日差も大きいしデリケート、オーバーホール等のメンテナンスも必要と、時計に対してストイックに実用性のみを求める人からすれば私は変人にしか思われないだろうが、時計好き人間の多くは私のような感じなのではないかと思う。さすがに水の中へ「ボチャーン」と入ったりするときにはクォーツの安い時計を使うが、乗馬くらいのスポーツならばそのまま機械式の時計を身につけていたいと思ってしまう。

初期の機械式時計は本当に衝撃に弱く、とてもスポーツ...いや、外で走り回りながら使えるようなものでは無かった。これを変えたのが1931年にポルテキャップ社が開発した耐震装置「インカブロック」である(メーカーによってはダイヤショックやパラショックという名前になっている)。テンプの天真が折れないようにばねを使って穴石を支えるこの仕組みは1930年代、登場してまもなくは高価で中々搭載できなかったようだが、腕時計の軍事利用により多く必要とされるようになり価格もこなれてきたようである。またムーブメントとケースの間に緩衝材を置いたり(そういう意味で言うと、最近のデカ厚時計は耐震という意味で有利だといえる)、ケースの外側を弾力があるプロテクターで囲む(G-SHOCKのようなイメージ)ものもある。このような手法も古典的耐震方法である。

しかし、スポーツにおける衝撃というものは皆さんが想像している以上にとても大きく、ゴルフのスィングだけで機械式時計が逝ってしまったと言う話などは良く聞くものである。逝ってしまうまでは行かなくても、精度が落ちる確実な要因であることは間違いない。実際、ゴルフのスィングではどの程度の加速度(G)がかかっているかというと、数百Gという強さである。野球やテニスも同じくらい。机の上に時計を置くという作業だけで10~20G、拍手は10~100G、木材にぶつけたときで30~100Gになる。
ちなみに1mからの自由落下で、床の素材が四ふっ化エチレン樹脂の場合だと4,000~5,000Gとなる。物体の衝撃は高さの平方根に比例するため、25cmからの落下は2,000~2,500G、反対に4mならば8,000~10,000G、9mならその倍、16mならさらに倍となる。これがエチレン樹脂ではなくコンクリートだったりすると...相当なものになるだろう。
ちなみに乗馬における加速度はデータが無く、良くわからない。上記では一瞬の衝撃について例を挙げたが、実は一瞬よりも継続的に衝撃が加わるほうがムーブメントへの影響は大きい。そういう意味で、乗馬が機械式時計に優しくなさそうなことは容易に想像できる。

ゴルフの時に使うべきではないという割にTAGHEUERはアンバサダーとしてタイガー・ウッズを使っているし(クォーツも売っているからいいのか?)、ROLEXの海外向けCMでは乗馬シーンが使われている。Jaeger-LeCoultreの「レベルソ」という文字盤が表裏回転する定番モデルがあるが、これはポロ競技で風防を破損しないための工夫だという。ポロ競技は馬に乗るし、マレットで球を打つわけだから、もう機械式時計にとっては最悪のスポーツだといわざる得ない。
もちろんこれはスポーティさや優雅さを前面に出すというマーケティング的な要素が多分に含まれていることは否定しない。しかし、少なからずユーザーへの誤解を与えるのではないかと危惧してしまう気持ちもある。

破壊にまで至らなくても、精度が狂う要因になっていることは紛れも無い事実といっていいだろう。こうした衝撃に対する新技術が最近はいくつか見られるが、機械式ムーブメントが精度不良をの回避を求めるならば「ハイビート化」、「テンプの振り角の向上」、「フリースプラングテンプ(緩急針を使用しない)」、「テンプの保護」、「ひげゼンマイの素材改良」あたりが有効だと思う。
ハイビート化することによって、瞬間的に受ける衝撃がテンプの動きに影響する時間は短縮されることになる。ゆっくり回る独楽に外乱を与えるとすぐにぐらつくが、早く回る独楽はそれより外乱の影響を受けにくい。それと同じ理屈である。
テンワを大きくするなどしてテンプの振り角を高めれば、テンプの慣性モーメントが高くなるわけだから、これも耐衝撃という意味では有効だ。小さな独楽よりも大きな独楽の方が外乱に強い。
フリースプラングテンプは「緩急針を使わない」というところがポイント。割と衝撃で緩急針は動いてしまうので、精度に大きな影響を与える。
テンプの保護の具体的な手法は、ダブルブリッジ化やテンプブリッジに使用するマテリアルによる工夫がある。現行ROLEXやOMEGAのCal.8500系は両持ちにしているし、マテリアルの工夫であれば、ZENITHのDefyシリーズに採用されている「ゼニチウムZ(アルミ・チタン・ニオビウムによる形状記憶性を持つ合金)」などが該当しよう。
ひげぜんまいの素材で最先端を行っているのは、ROLEXが2000年にリリースしたコスモグラフ・デイトナから搭載をはじめたひげゼンマイだろう。パラクロム・ニオビウム・ジルコニウムの合金によって作られておりニオビウムの形状記憶能力が耐衝撃性も高めているだけではなく、高耐磁性、温度特性も兼ね備える。美しいブルーのひげゼンマイだが、これはニオビウムの酸化皮膜によるものである。

上記のような工夫等で耐衝撃性を持たせた時計で"ISO 1413-1984 Horology-Shock-resistant watches"の試験をパスすれば「Shock-resistant watches(耐衝撃ウオッチ)」を名乗ることができる。試験内容を軽く紹介すると

  • 1mから硬い木材への自由落下を行う(5000Gくらい?)。
  • 耐衝撃試験によって停止しないこと。
  • 残留影響が60秒/日以内であること。
  • ウォッチの性能に影響する異常(針の曲がりや外れ、自動巻やカレンダー装置の損傷、ガラスの割れ、竜頭・ボタンの破損など)が生じないこと。
である。昔は確かに「耐衝撃」と明確に書かれた時計が存在していた記憶がある。でも最近は見ないなぁ。
この記載が無くても、多くの時計メーカーは独自に耐衝撃試験を行っている。それには共通なルールがあるわけではなくメーカー独自なのだが「何をやるにも大げさなくらいの性能を持たす」IWCは600Gの衝撃を50,000回与えるテスト(実用性という意味ではでかい一撃の衝撃テストよりも効果的)、軍用から派生したパネライの試験も5000Gの自由落下テストはもちろん、28Gの衝撃(時計をうっかり何かにぶつけてしまうレベルの衝撃)を連続的に与えるテストを行っている。プロ用の計器を標榜するブライトリングは衝撃試験(サファイア風防側に鉄球をぶち当てるという豪快なもの)を実施している。
機械式時計の復権からしばらく時間が経過した現在「スポーツウォッチ」という定義が変わってきていると思う。確かにISOのような共通仕様も必要かと思うが、それを上回る性能を持たせること、それが各ブランドに持つイメージの裏づけとして機能してきている。「虚飾のブランド」ではなく「実力の伴うブランド」として市場に存在していくためには、ISOを超える独自のテストが必要なのだろう。だが、その辺りに拘りすぎるにあまり、商品が数百万になられたりすると辛いわけだが。


さて、一般的な話から私個人が持っている機械式時計でどれを使おうという話になるのだが、とりあえずレザーストラップモデルは除外しておく。ということで

あたりに絞られてくる。ちなみに、フリースプラングテンプモデルはROLEXのみ(ダメダメじゃん!)。OMEGAのDe Ville Co-Axialはフリースプラングだけど、レザーストラップだしなぁ。

SpeedmasterはNASA正式採用(厳密にはMoon Phaseモデルじゃないけど)されているという実績がある。だが、衝撃・振動関連のテストは

  • 衝撃テスト
    40Gの衝撃を11/1000秒間、繰り返し加圧する。
  • 加速度テスト
    333秒間で1Gから7.5Gになるまで加速した後、16Gを30秒間加圧える。
  • 振動テスト
    5Hzから2,000Hzの可変振動を30分間与える。
と、実は大したことがない。しかし、バイク愛好家が多用しているという実績を考慮すると、乗馬でもいけるんじゃないかなぁという気がしてしまう。何より、手巻きであるためにローター周りの損傷を気にしなくていいというのはポイントが高い。但し、6振動のロービートである。だが、かなりテンプの振り角が大きいから影響は少ないような気もする。
余談だが、ダイワ時計店のサイトを見ると、乗馬でこのモデルを使う自信が出てくる(苦笑)。まぁ、機械式の修理などろくにできない私に同じようなマネはとても出来ませんけど。

Rainbow Flybackも開発経緯に注目したい。結果として採用はされなかったものの、フランス空軍との共同開発という点が見逃せない。しかし、戦闘機における人間の耐久限界加速度は9G程度と、日常的に時計にかかる振動からすると不安は残る。さらにパーツ点数の多いエル・プリメロ...現行Defyならまだしも、ちょっと危険な感じは否めない。10振動の超ハイビートで精度はいいのだが、緩急針がぶっ飛んでは元も子もない...

実用最強(だと思っている)ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEは、Cal.3135搭載。ダブルブリッジで、同社のデイト付きスポーツモデルの多くに搭載されているムーブメントと一緒である。そして唯一のフリースプラングテンプモデル。スペックだけを見ていると、私が所持する時計の中では最も乗馬に適していそう。

次はTAGHEUER 4000。TAGHEUERは自ら「スポーツウォッチ」メーカーを標榜するだけのことはあり、昔からハードな試験を出荷に際して課しているブランドでもある。衝撃に関しても例外ではなく、5000Gの落下試験はこのモデルがリリースされたことからやっているし、現在は振動を継続的に与える試験やクロノグラフボタン、逆回転防止ベゼルの耐久試験もしっかりやっている。だが、このモデルのムーブメントはCal.ETA 2894-2。しかも価格的にはETAポンっぽい感じがする。ノーマルのETA系ムーブメントは自動巻きローター部分の評判がすこぶる悪い。悪くすると振動で外れてしまうのではないかと心配になる。故障時のショックは(価格的に)大きくなさそうだが、乗馬にはあまり適してなさそうな感じがする。

OMEGA Seamaster 120mもETAムーブメント(ETA2892-A2)を採用するが、こちらはポン載せではなく、自動巻きローターのベアリング部を見直してもともとの物よりも耐衝撃性を高めている。また、インナーに耐磁プレートを持つ。元々は名前のとおり磁力による影響を防ぐためのものなのだが、結果的には緩衝材的役割も果たし、耐衝撃性を高めるためにも役立っている。
私は持っていないが、後継機のAqua Terrorならフリースプラングテンプを採用しているため、より衝撃に強そうだが、あっちはあっちで耐磁プレートが無いんだよな~。

という具合で、一番適しているのはROLEX OYSTER PERPETUAL DATEという結果に。しかしねぇ、これは主にONの時に使用している時計なんだよなぁ。出来ればクロノグラフであったりしてほしいと思うのだが、上記要件をフルに満たす時計というのはROLEXのコスモグラフデイトナを初めとした高価なものばかりである。そこそこ満たすモデルで安価なもので、フレデリック・ピゲのムーブメントを搭載したOMEGAのクロノグラフやBreitlingのクロノマットエボリューション辺りかねぇ...

当面はスピマスで乗馬することにしましょう。本格的に精度がおかしくなったら、またブログにて報告いたします。OMEGAとNASA認定クォリティを信じて、人柱となりましょう。

平成21年(2009年)1月1日に、3年ぶりとなる「うるう秒」調整が行われることが決まりました。日本の標準時の維持・通報を実施している独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:宮原秀夫)は、日本標準時に「うるう秒」を挿入する予定です。

NICT 独立行政法人 除法通信研究機構サイトより引用
詳細はこちら


うるう秒は協定時間時(UTC、セシウム原子時計が刻む国際原子時)と、世界時(UT1、地球の自転に基づいて決まられる世界共通の時刻系)との間の誤差を±0.9秒以内に保つように、差の絶対値が0.8秒を越えると挿入される。このズレは地球の自転速度の不規則性によるもので、いつ入るかということをあらかじめ完全に予測することは不可能である。0.8秒という誤差に達することにより、挿入される日が予定され、挿入される日は他の日よりも1秒だけ長くなる。
具体的には平成21年(2009年)1月1日(木)午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」挿入することで対応するとのこと。NTTの時報では8時59分59秒の間隔を長くするらしい。正月に覚えていたら、時報聞いてみたいものである。

『絶対的な真の数学的な時間は、それ自身でそのものの本性から外界のなにものとも関係なく均一に流れ、別名を持続とも言います』

アイザック・ニュートン(Issac Newton 1642-1727)
「自然哲学の数学的諸原理」より、絶対時間の定義

近代科学の基礎となったニュートン力学では、時間と空間は独立したものと捉え、それゆえ空間がなくとも時間だけが流れると考えていた。それら独立したもの同士を「絶対時間」、「絶対空間」と呼ばれる。近代科学の基礎となったニュートン力学はこのような考えのもとに構築され、以後200年間も揺るがなかった。時間は、誰にとっても同等のもの、等しく流れるものである。正確な時計を使えば、誰にとっても客観的に計測される時間がある。そう考えることが、近代科学の前提条件だった。
このような時間概念は20世紀に入り、アインシュタインの特殊相対性理論によって覆される。相対性理論は、空間の長さや時間の経過が、観測する立場によって変化することを証明した。
19世紀後半から、実験機器の発達で光の速度がかなりの精度で観測できるようになった。そして、様々な実験結果が告げていること、それは「光の速度、299,792km/sは絶対で、何があろうと頑として変わらない」というとてつもない事実だった。
つまりこういうことである。マッハ3(約1km/s)のスピードで飛ぶ飛行機があったとする。この飛行機と光が同じ方向に進む場合、飛行機から見れば同方向に前を走る光の速度はどうなるか?古典物理学での答えを求めれば(29,9792-1)km/sであり、もしもこの飛行機の中で同方向に歩いている人がいるならば、その人の歩く速度をも引いた速度で光の速度は求められると考えるだろう(このような関係をガリレイ変換という)。
光を同じ方向に追いかけているのだから、遅く見える。これは普通列車からで同方向を走る特急列車が実際の速度よりも遅く見えるのと同じ理屈である。

ところが、マッハ3の飛行機に乗っていようと、地上で光を観察していようと、光の速度299,792km/sは不変なのである。これは一体どういうわけか?

この問題を解決した特殊相対性理論について、もう少し深く見てみよう。
小学校の算数が教えるところでは、物体の速さとは
 移動距離/所要時間
で求められる。地上で光を見ている人にとっても、マッハ3の飛行機から光を見ている人にとっても、光速が同じように見えるということ...それはつまり、地上の観察者と飛行機からの観察者とでは時間の流れ方が異なる可能性があることを意味している。つまり、先ほどの物体の速さの式でいえば、分母になる「所要時間」が異なることになる。
言い換えると、マッハ3の飛行機内の方が地球上の観察者よりも時間がゆっくり流れるならば、光の速度が双方同じになる理由も説明できることになる。
時間は誰にとっても同じではない。絶対時間などというものはないということを証明した、まさに科学史上の大革命である。

この相対性理論が「量子力学」と結びつくことで、さらに不思議なことになっていく。時間は伸び縮みするだけではなく、逆行もできる。タイムトラベルは物理学上では可能なのである。
時間を逆行する粒子は「反粒子」と呼ばれる。あらゆる粒子には反粒子が存在する。たとえば電子の反粒子は「陽電子」で、重さなどの性質が電子と全く同じだが、電荷だけが電子とは逆の「+」になっている。
陽電子は電子と衝突すると、電磁波(光子)を放出して消滅する。これは、電子と光子が衝突して、はじかれた電子が時間を過去へと逆行していったことを示している。
時間を逆行する反粒子の実在は、皮肉にもアインシュタインと対立した量子力学の領域から提出された。物理学者のディラックがこの存在を予言していたが、1932年には実際に陽電子が発見された。


時について3回ほど考えてきたが、実は時間とこんな奇怪な性質を持っている。ここに過去ー現在ー未来とは何かということを考えた哲学理論を加えたいところだが、時についての1回目に話したように、アリストテレス、アウグスティヌス、カント、フッサール、ベルクソン、マクタガード、ライヘンバッハと、私が知りうるだけでこれだけの人々が各々が時間論を持っており、さらに宗教やその時代時代の科学がリンクして混迷を極めている。これは哲学科の時間論を専門とする先生でもない限り説明できないだろう。
いつか明確な説明ができるときが来たら紹介したい。

『時間とは何であるか。だれもわたしに問わなければ、わたしは知っている。しかし、誰か問うものに説明しようとすると、私は知らないのである。』

聖アウグスティヌス(Augustinus,354-430)
『告白』11巻より

この疑問は今も解決されず、続いている。
人間が時間を認識し始める起源を遡ると、農耕社会が成立した時代に辿り着く。「エジプトはナイルの賜物」という。世界最古の古代文明はナイル川が存在しなければ発祥はなかった。この世界一の大河はほぼ1年周期で規則正しく氾濫し、上流から押し流された肥沃な土は、農作物の栽培を助けた。それと連携するように土木技術や天文学が発展し「時を計る」技術も進歩した。

キリスト教の圧倒的な影響下にあった西洋中世では、「時間は神のもの」であり、時刻を告げる教会の鐘は教会の持つ特権だった。
時計の登場はこうした関係を突き崩していった。人々は時計を手に入れることで、教会の専有物だった「時間」を奪い取っていった。時計の獲得はまさに自由の獲得であり、「時間」とは優れて歴史的な概念といえる。

生物はたとえ暗闇の中でも24時間をかなり正確に把握できるらしい。これを実現しているのは脳の一番奥にある「視交叉上核」という細胞による働きで、いわば生物時計といえよう。しかし、24時間を知る正確さに比べると、1分や1時間という単位で時間を計ることは困難なのである。人間がどのようにして時間を把握しているか、まだまだ未知の部分は多いようだ。
ところで、時計を使わずに1分間を計ろうとすると、子供は短めにカウントし、高齢者は長めにカウントするという。歳を取るに連れて時間間隔は短くなるような気がしているのだが、それとは反比例する実験結果だ。どうしてこのような結果になるのだろうか?


あらゆる生物の中で「時間」という概念を持ち、「時間認識」を明らかにしているのはおそらく人間だけであろう。
そして全ての生物には寿命がある。セミは飛べるようになってすぐ死んでしまい、亀は数百年生きる。人間の時間認識で見ればそのような長短が感じられるが、これを人間の時間認識で判断するというのは不適切で、彼らには彼らなりの生物時計で測ると、それは意外と同じくらいのものなのかもしれない。

家の飼い猫を見ながら、そんなことを思った。

『私たちはみな人生のある「とき」に生まれてきて、そして、ある「とき」に、去っていく。人とはそんな存在なんです。』

スイス・オメガ社社長
ステファン・ウルクハート(Stephen Urquhart)

すべての営みには「時」がある。その時というものを私が強く意識しだしたのは、もうずいぶんと昔...そう、それは小学校の頃だったろうか?時というものがなぜこれほどまでに感覚的にとらえにくいものなのか、そのことに強く疑問を感じたのがはじまりだった。だから、自分の時計...特にいつでも身につけられる腕時計というものをかなり早くから私は身につけていた。そして、その割には随分と時間にルーズだと周囲からは反感をかっていたのだが。

社会人になるまで、雑貨店で売っていそうな比較的安価な腕時計を身につけていたが、社会人になって初めて貰った少ないボーナスで私は腕時計を購入した。ここではまだしっかりと紹介していない「RADO DIASTAR CITY」というクォーツの時計。10万円には満たなかったように記憶しているが、当時の自分にとってはとても大きな買い物であった。どちらか...というか、どこから見てもラグジュアリー路線のこの時計はベゼルが超硬金属でできており、風防はサファイアガラス。スポーツウォッチのごとく丈夫であった。まともな時計を1本しか持たなかった私はこれをどんな場面でも使った。スーツには似あっただろう。それ以外のOFFの時もずっとこれ。季節もオールシーズン使用。そのため、レザーストラップを3度交換した。RADOは高級ブランドというわけでもなく、純正のストラップでもそんなに値段はしなかった。
私はこの時計1本で20~26歳という6年間を過ごした。洋服は着替えるからその時々でいろいろと変わるが、身につけている時計はずっと一緒。外していたのは寝ているときと風呂に入るときくらい。自分の人生の中で最も濃密で会っただろう6年間を、ずっとこの時計と過ごした。時計自身はずっと機械的に動き時を刻むだけだろう。しかし、これを腕に身に着け、人とともに時間を刻むことにより、人生の証人となる。コレクションが増えた今としてはさほど目新しい感もしないこの時計を身につける機会はかなり少なくなった。だが、この時計は私の6年間の証人なのである。いくら出されてもとても手放す気にはなれない。

時間というこのとらえにくい存在には古くからの歴史があり、また多くの哲人たちが挑んだ大きなテーマである。私はその哲人たちの足もとにも及ばないが、私なりに時間というものを最近、特によく考えている。考えれば考えるほど、この深いテーマの前に頓挫しそうになる。だから今の私には哲学的観点から時について語る資格は残念ながらまだない。だが、歴史や科学的側面からの時についてならば、少々語ることもできよう。後日、二つほど「時について」というテーマで記事を書いてみたいと考えている。

ところで、私は最近ある方とメールをちょくちょくしている。そのある方とは16年前から私は会っていない。彼女は私にとって、初恋の人だ。彼女とのメールの中で「16年間でお互い何が変わったか」といったような話題をふったことがあったが、その返信に私は「昔よりも多くのことが許せるようになったかもしれない」と応えた。
しかし、今思うとこの答えを「時」との関係から考え直すと誤りだったのかもしれないと思う。たとえば悲しみの感情は時とともに癒される...というより、すこしずつ忘れていく。記憶という形では残っているし完全に癒されることなどない。だが少なくとも受け入れられるようにはなってくる。許せるというよりも、受け入れるだけの時間が経過しているだけなのかもしれない。

RADOの時計を手放せない自分は、ひょっとするとそのことを思い出し続けるために手放せないのではないか?そんな気すらしてくるのだ。


次は、時間を掌握するということに対する歴史的意義について、見ていこうと思う。

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何度かブログの中に登場しているものの、今までちゃんと紹介することがなかったなぁと思い、今回取り上げてみる。
私が始めて所持した、自動巻きの機械式時計である。金色の部分は無垢ではなくGPであり、これ以外にブレスにGP処理がされているモデルもあるが、あまり質のいい処理でなかったのか、金色が剥げてみすぼらしくなっているモデルを診たことがある。そのモデルじゃなくて良かったと思う。

ざっくり、スペックを紹介する。

  • Cal.ETA 2894-2(25石) 28,800振動/h(8振動/sec)自動巻き
  • パワーリザーブ38時間
  • 直径38mm(竜頭含まず)ステンレススチールケース
  • マット仕上げステンレススチールブレスレット ウェットスーツ用エクステンション機能付き
  • 逆回転防止機能付きベゼル
  • 3時位置にデイト表示
  • サファイアクリスタル風防
  • 200m防水 ねじ込み式竜頭
  • トリチウム夜光塗料付きインデックス

まぁ、見劣りするのはムーブメントであろう。ETA汎用をおそらくポンと置いただけのものであろう(裏ぶた開けたことがないので何とも言えないが)。そのためか、パワーリザーブは、所有する自動巻きの時計の中で最短である。ほぼ常にワインディングマシンの上で待機している。最後にオーバーホールをしたのは2006年4月。オーバーホールしてくれた職人の調整の腕が良かったのか、クロノメーター級の精度を出してくれている(でも、最近は暑いから少し遅れ気味である)。

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4000シリーズが登場したのは1990年のこと。もちろん、LVMH傘下になる前である。私の所有する自動巻き以外にもクォーツモデルがかなり存在した。この後に発売され、一世を風靡したS/elシリーズと比較するとかなり精悍で武骨なデザインに感じられる。
さて、まず驚いていただきたいのはこの時計の価格である。自動巻きながらも定価は\118,000。今のTAGHEUERでは、自動巻きなら最も安価なモデルでも二十数万はするはずである。ETA 2894-2を使用しているとはいえ、今では絶対に不可能な値付けである。

しかし残念なことにあまり売れたモデルではないようで、2000シリーズがAquaRacerとして、S/elがLINKとして現在も発売されているように、後継モデルは存在しなかった。そういうわけで、あまり人々の記憶に残ることもなく、消えていったモデルの一つである。

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実に面白いと思うのは逆回転防止機能付きのベゼルである。通常、企業のロゴマークを分割するようなことはタブーなのだが、このモデルではTAGと書かれた緑色の部分とHEUERと書かれたベゼルの上に乗っている部分が別れて回転するようになっている。

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どう考えてもLVMHはこのような暴挙を許すことはないだろうから、消えてしまった理由もわからないでもない。
ダイバーズなので比較的激しい活動をしそうなOFFの時に使っていることが多いが、上記のTAGとHEUERの部分の緑と赤のインキが取れてしまいそうで、本格的な水中使用は全くしていない。多少水がかかりそうな作業をする時に使うという感じである。

私を機械式時計という深い迷宮へ誘うきっかけとなったモデルである。とにかく丈夫なことは確かなようなので、これからも激しく使い倒してやりたいモデルである。

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ずいぶんと前編のレビューから時間が経過してしまったRainbow Flybackの使用レビュー。

既に私が使い始めて二ヶ月が経過するが、他の時計を押しのけて、圧倒的な使用率になっているのが正直なところだ。
そもそもONのスタイルでは使いにくいカラーリングだが、私の属している会社は他社を訪問するとき以外はほとんど服装に対してうるさく言われることはない。さらに黒い服が好きな私にとって、黒をベースとした文字盤の腕時計というものは、使えるシーンが非常に多いのである(黒い服でも、大きめな時計が似合いそうなときはRainbow Flyback、細身のシャツのように小さいほうがいい場合はROLEX PERPETUAL DATEを使用している)。

12時間積算計を有するクロノグラフ、回転式ベゼル、10気圧の防水、日付表示と時計としての機能も十分であり、また、突然の雨や汗をよくかくこの季節を乗り越えるにはメタルブレスであることがとてもありがたい。これ以上、何が必要かとすら思えるスペックである。

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長く使ったので、精度についても軽く触れておく(そもそもハック機能が無いので、厳密には測定しづらい)。さすが10振動のハイビートEl Primero、5月の比較的安定した気温の中では、日差+2秒くらいと、ほとんど調整必要がなかった。さすがに最近になって、サーバーと共存するわが部屋は非常に温度が高くなり、ひげぜんまいの伸びが見られる(金属でできていますから、当然暑くなると伸びてしまい、機械式時計の場合、時間は遅れる方向になる)。現在で-5秒というところで、まぁ週に一度合わせれば十分というレベル。クロノメーターの検定を受けるのがめんどくさかったのかもしれないが、十分にクリアできるレベルである。

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さて、いつ使うんだ...と思っていたのがインナーにあるテレメーターである。これは、以前も紹介したように、高速と音速の差から、現在地→発光地の距離を求めることができる機能である。
明日、横浜のおじの家から酒を飲みつつ「横浜開港150周年記念事業 横浜開港記念みなと祭 国際花火大会」を眺める予定である(おじの家からは真正面に花火が見える...非常に贅沢な場所だ)。写真もバシバシ撮ってくる予定だが、ここで、テレメーターを使って花火までの距離を測ってみるのも面白いだろう。
初めてテレメーターが役に立ちそうである。

というわけで、1年ぶりに横浜いってきまーす。

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クレドール、それは1960年代末「より高級な時計を」という市場の要求によってSEIKOが生み出した貴金属を用いた『特選腕時計』を源流とし、1974年にスタートした高級時計に与えられた名称である。この"CRET D'OR"とは、フランス語で「黄金の輝き」を意味し、その名に恥じることの無いゴールドやプラチナなどの貴金属を素材とし、最上級のデザインと日本独特の工芸技術をつぎ込んだラグジュアリーウオッチを多数リリースしている。

車の世界で言えば、TOYOTAに対するLEXUSのようなもの(源流は異なるが)と考えて差し支えないと思う。つまり、あまりに市民権を得てしまった既存のブランドイメージから脱却した高級モデルをリリースするために、全く異なるブランド名称を持たせたのである。LEXUSのエクステリアにTOYOTAの名前やロゴが見つからないように、クレドールの文字盤にもSEIKOの表記は見られない。シースルーバックのモデルが多いので、ムーブメントを見てSEIKOの名が刻まれているのがわかるという具合である。

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現在、クレドールのイメージキャラクターは黒木瞳さんが担当している。日本の腕時計を頂点を担うにあたり、恥ずかしくはない人選である。だが、それはあまりに目立たない。クレドールの広告宣伝物は街を歩いているだけでは見かけることはない。一部の高級時計雑誌や「オーソライズドディーラー」として認定された高級時計店やデパート、そしてクレドールのサイトで見かける位である。


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クレドールのものすごいプロダクトと言えば、2006年のバーゼルフェアで発表された「SPRING DRIVE SONNERIE」だろう。ソヌリ機構とは、一定時間ごとに鐘を打って音を出す、クォーツでいうところのアラーム機能に近い。しかしこれを機械式時計で実現すると、トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーを搭載するモデル並みの価格になってしまう。ちなみにこのモデルの価格は\15,750,000円。年間に5本しか作れないうえに、スイスブランドであればこの程度の価格では済まない。見方によれば、非常に良心的な価格とすら言える。


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私も実はクレドールブランドのモデルでひとつ、かなり欲しいモデルがある。それが「クレドールノード GCLL999」である。
濃紺の文字盤と白蝶貝のムーンフェーズが見られる(この、ムーンフェーズ大好き男め!)。SS。シースルーバック。日常生活用強化防水(10気圧)。7時方向にパワーリザーブ。ボンベサファイアガラス(無反射コーティング)採用。価格は\598,500円。
ムーブメントはCal.7R88。つまり、スプリングドライブである(スプリングドライブの詳細については、私の過去のブログやSEIKOのスプリングドライブ詳細サイトを参照ください)。滑らかに動く針と高い精度については非常に満足なスプリングドライブだが、テンプや脱進機がないため、機械式時計特有の「チッチッチッ...」という音がしない。これは私的には猛烈に残念である。
無駄がなくシンプルなうえに上品さと遊び心が感じられるこの文字盤のデザイン、そして季節を選ばないメタルブレスなど、唯一デイト機能がないのが残念(デイトを採るか、ムーンフェーズを採るか...デイトだとGCLH997あたりなのだろうが、こちらは\714,000。ちょっと値段の差がありすぎではございませぬか!)

なんだかディスコンになりそうな雰囲気があるGCLL999だが、今しばらくは予算もなく買えそうにもない。でも、機械式でもない、クォーツともいえない「スプリングドライブ」も1本くらい持っていたいという思いはある。針を眺めながら時間論でも考えるには適していると思うのですが。

SEIKOのマーケティング

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