そろそろE90が発売された2005年から3年以上が経過しようとしている。マイナーチェンジの時期かとは思っていた。他輸入車の動向から判断すれば「ナビの標準搭載」あたりで、価格が少々上がりそうな感じである。車の価格というのはこういうタイミングでないと見直されることは無い。つまり、現在のような、いつまで続くかわからない円高の影響が価格に反映されることは期待できない。とはいえ、この不況は数年単位でしばらく続くであろうという判断が働いたのか、従前のE90にナビゲーションパックを追加するよりは若干安いようである。
マイナーチェンジの情報が明らかになり、新型がディーラーに置かれるようになったので見に行ってみた。まぁ、買えないんですが(苦笑)。
まず全幅が1800mmに見直された。旧モデルで一番外側に出っ張っていたのが(サイドミラーを除けば...一般的にサイドミラーは全幅に含めない)、ドアノブだったのである。これの形状を見直し、15mm横幅が狭まった。とはいえ、E46の1740mmと比較すると相当に大きい。私の家の駐車場はとてつもなく狭いので、これは相変わらず中々苦戦させられそうなサイズだ。E90が発表された際は安全性能を追求した結果のサイズアップと聞いたが、欧州車を中心に車幅拡張があまりに多い。これ以上行くと日本の道路事情に合わなくなるのではないかと危惧している。そろそろ止めるべきだろう。
それ以外の変更点について。
エクステリアで大きく目を引くのはボンネット周りの造形である。BMWのエンブレムに向かって強い2本のラインが見られるようになった。どういうわけかBMWジャパンのサイトではブラックカラー以外の写真ばかりが掲載されていてあまりパッとしない印象が否めないのだが、実際にディーラーで325i Mスポーツパッケージの新型を見せてもらったら、ものすごく格好よくて気絶しそうになった(ここで独身時代ならば帰る時の車が325iになっている可能性もあった...でも、325iはヘッドライトウォッシャーが実装されていないという理由でまだ販売の認可が下りていないらしいけど)。クーペのデザインがすばらしいと感じていた私だが、それに極めて近いものに仕上がっている。旧モデルと新モデルを並べて比較したわけではないので細かい部分まであまり言及できないのが残念だが、かなり引き締まったイメージになったと思う。また、面白いのがウィンカーである。黄色く発光するLEDの集合で構成されるようになった。電球が切れる心配から開放されただけでなく、他車からの視認性も非常に高いといえよう。
インテリアでは、やはりナビの標準化とi-Driveのユーザーインターフェース変更だろう。やはりディスプレイが一体化されているが故の美しさ(国産車はとっくに満たしていることなんだけどね)は認めざる得ない。車体の各種インフォメーションはここから入手することが出来るのはとても安心できる。i-Driveは実際に使用した経験が無いので何ともいえないが、使いやすいという話は正直聞いたことが無かった。慣れは必要かと思うが、必要とされる情報に辿り着くまでのオペレーションが減ったのは紛れも無い事実だと思う。
グレード展開も少々変わった。立場が微妙だった323iは廃止され、325iに統一された。おかげで直列6気筒モデルは\4,870,000から\5,350,000へ約50万のアップ...6発モデルがますます遠のいて涙が出そうだ。ちなみに325iにMスポーツパッケージを付けちゃうと\5,745,000。ギャー!買えるわけが無い。
ディーラーの担当とちょっと雑談をした。実際、今このご時勢でそんなにBMWが売れているものなのかどうか?
新モデル投入直後なので、このモデルが売上にどれだけ貢献してくれるかはまだ見えないものの、やはり昨年の同シーズンと比較すると圧倒的に売れていないという。まずはガソリン価格高騰のショックがあり、その後はこの世界的な不景気である。恐らく本当の富裕層は5や7シリーズを買うだろうから、このセグメントを選ぶ人々が今、収入的に一番厳しい状況にあるのではないかと思う。
「良いものは良い」ということで比較的、景気の影響があっても売れていた3シリーズ。今後の売上にぜひとも注目していきたい。

